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りすのよまい言、大きな木のうろの中から

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「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
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#蝶

早朝ウォーキング

早朝ウォーキング

ーアカボシゴマダラ夫婦揃って始めた早朝ウォーキング。24日朝、その途中で、見かけないチョウを見つける。早起きは三文の徳。嬉々とスマートフォンで撮影し、調べてみると、アカボシゴマダラというチョウらしい。ただ日本在来の生態系を損ねる、あるいはその恐れがある「特定外来生物」という。奥さんに撮った動画を見せた後、それを伝えると、「げっ!」と渋い表情で一言。テンションが一気に下がったようだ。

特定外来生物

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この先に幸多からんことを

この先に幸多からんことを

ー玄関先のナミアゲハわが家の玄関先にナミアゲハを見かけた。よくいるナミアゲハに比べ、どこか小さい感がある。近づいても動じない。というより、むしろ動けないといった方が正確か。逃げることもなく、羽を上下にゆっくり動かしている。ちょうど離陸直前の飛行機が、主翼にあるフラップを動かす動作によく似ている。奥さんに知らせると、興奮気味に階段を駆け下りてきた。しばらくして、再び奥さんが様子を見に行くと、ナミアゲ

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手出ししないという対策

手出ししないという対策

ー"アゲハの季節"12日のBG(バルコニー・ガーディアンズ)リポート。ベランダのグレープフルーツの鉢植えに、今期2匹目となる推定3令のナミアゲハの幼虫らしき個体を発見。体長2cm超の体表が緑色をした、いわゆる「青虫」だ。前夜は鳥のフンのような姿(2令)だったので、きっと脱皮したばかりだろう。スズメに見つかりやすい苗木の上方にいるが、今回は撮影するだけにとどめ、手出ししない。青虫のDNAに刻まれた生

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INDEX

INDEX

チョウやガなどの幼虫「イモムシ・ケムシ」を愛で、その世界を楽しむ"芋活"ー。2020年春、わが家でもいよいよスタートした。前年に次いで今年が2期目になる。その様子を綴ったコンテンツが徐々に増えてきたので、これまでの話を整理すべく、INDEX(インデックス、目次)をまとめる。各回いずれも、目次にあるタイトル、あるいはその下にあるカードのトップ写真をクリックすると、そのページに移行するようになっている

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INDEX

INDEX

2020年春、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、わが家の2期目となる"芋活"がスタートした。芋活はチョウやガなどの幼虫「イモムシ・ケムシ」を愛で、その世界を楽しむ。今期はさらに上を目指したいと思い、noteに書き留めた19年(前期)の記録を読み返すことも少なくない。そのため、当時の話をINDEX(インデックス、目次)にまとめる。各話いずれも、目次にあるタイトル、あるいはその下にあるカードの

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俳句で"オレアチ漫遊記"(漆)

俳句で"オレアチ漫遊記"(漆)

"note仲間"のやまきちさんが矢継ぎ早に投句してくれたので紹介する。どういうわけか、筆が走っているようだ。尋ねたところ、「別にいつも通りだよ」と、意気がった返信。ただ、俳句への並々ならぬ情熱を知っているので、こんな態度も逆にほっこり見えてしまう。このコラボ企画は、連載「オレとアチキの西方漫遊記(オレアチ漫遊記)」の各話から思い浮かぶことをテーマに取り上げ、やまきちさんに俳句を詠んでもらう。懲りず

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お腹が気になる

お腹が気になる

迫る"審判の日"お腹がとても気になっている。といっても自分のことではない。わが家の室内で世話しているナミアゲハの蛹「青虫7号」のことだ。冬を越し、体色が変わりだし、いよいよ羽化かと期待していたが、先日、下腹部に黒い染みのようなものが浮かんでいるのに気づいた。インターネットで"グーグル先生"に尋ねると、青虫の体内に卵を産みつけるアゲハヒメバチ、ヤドリバエに寄生された青虫がそんな状態になるらしい。わが

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強者、旅立ちのとき

強者、旅立ちのとき

「青虫7号」の物語わが家のベランダで保護したナミアゲハの蛹に羽化の兆しが見え始めた。鮮やかなグリーンの体色が日ごとに茶褐色を帯びだしている。無事、成虫になり、ヒラヒラと華麗に空を舞う日が早く来るよう祈るばかりだ。幼虫の頃から育ててきたため、思い入れも一入。きっと立派に旅立ってくれるに違いない。できれば、その姿を見届けたい。

この蛹、元は「青虫7号」と呼んでいた。名付け親は奥さん。ベランダで見つけ

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闖入者に入国拒否、そのワケは

闖入者に入国拒否、そのワケは

わが家のベランダに闖入者を見つけた。それは朝顔の種を抱いたひょろ長い青虫で、エビガラスズメの幼虫だ。寒い冬に向かう中、室内で保護する方法もあったが、今回はそのまま放置することに。早々に「入国拒否」を宣言した。この判断に奥さんは「早々に育児放棄を決め込むとは」と不満顔。その後ろでは、トランプ米大統領が中米ホンジュランスからの移民を拒否するため、強硬な手段に訴えかけるというニュースが流れていた。

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"愛児"の成長、その裏に潜む不安とは

"愛児"の成長、その裏に潜む不安とは

わが家のベランダで保護したナミアゲハの幼虫「青虫7号」がようやく蛹(さなぎ)になる。さなぎに脱皮する前段階である前蛹(ぜんよう)の状態にどうにかたどり着いた。冬の気配が日ごとに増す中、きちんと成長するのかやきもきしていたが、まずは一安心だ。ただ、成虫になるまでの道のりは長く、不安の種は尽きない。

ミニサイズ青虫7号は奥さんがベランダの鉢植えで見つけた7番目の青虫で、"ベランダ青虫部隊"の唯一の生

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愛、言葉は違えど・・・

愛、言葉は違えど・・・

わが家のベランダで孵化した7匹の青虫。このうち、生きていることが確認できたのは「青虫7号」のわずか1匹のみ。このままでは、鳥に食べられるなどして全滅しかねない。奥さんと相談し、蛹(さなぎ)になるまで家の中で保護することにした。この状態について、わが家では"軟禁"と呼ぶ。ただ奥さんはこれに異を唱え、頑なに"過保護"という言葉を使う。

苦肉の策青虫たちが孵化したグレープフルーツの苗から枝を一本だけカ

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生存率14・3%の世界

生存率14・3%の世界

まずい事態になった。相次いで失踪したわが家の青虫たちを探すため、ベランダを隈なく探したが、予想に反し、良い手がかりを得られなかった。それどころか、青虫の天敵であるスズメの糞らしきものを発見。鳥に捕食された恐れが一気に高まり、珍しくわが家に緊張感が走る。別に口癖でもないのに「ヤバいよ、ヤバいよ」というタレント・出川哲朗氏の言葉が口をつく。

悲喜こもごもこれまで奥さんが見つけた青虫たちは計7匹。発見

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わが家の青虫連続失踪事件、事態解明へ

わが家の青虫連続失踪事件、事態解明へ

わが家のベランダですくすくと成長していた青虫3号、4号、5号の3匹が相次いで失踪した。奥さんによると、どこを探しても見当たらないらしい。先にいなくなった「1号、2号と同じ状況」とのことで、まさに連続失踪事件。事態解明を求める奥さんの無言の圧がすごい。とはいえ、「見た目は子供、頭脳は大人」を自称する少年探偵への依頼を勧めるわけにも行かない。いよいよ重たい腰を上げることにする。

ローラー作戦

明る

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"芋活"という言葉を好きになれないワケ

"芋活"という言葉を好きになれないワケ

わが家は第2次"青虫ブーム"が真っ盛りだ。奥さんがベランダの鉢植えに新たな青虫4匹を見つけたことがキッカケ。先に見つけていた「青虫1号」「青虫2号」の2匹が行方知れずになり、最初のブームは完全に収束したが、ここに来て再燃した。特に奥さんは、あらためて"狂気の愛でぶり"を開始し、日々隠れている青虫を探しだしては写真を撮りまくる。そして、それを"芋活"と称し、嬉々としている。ただ、その言葉はどうも気に

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