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セルジオ、あっぱれ!

ーコパ・アメリカ2019

南米のサッカー最強国を決める南米選手権「コパ・アメリカ2019」がブラジルで開幕し、招待国として参加するサッカー日本代表は18日朝(日本時間)に初戦のチリ代表戦を迎える。石にかじりついても見たいところだが、NHKも民放も一切放送しない。それが実に歯がゆい。

"大人の事情"

"大迫、半端ないって!"でお馴染みのエース・大迫勇也、さらに香川真司らのスター選手は今回、メンバー選考から漏れた。"愛ある辛口解説"で知られるサッカー評論家・セルジオ越後は、サッカーダイジェストのコラムで、日本の地上波では放送されない理由について、こう推し量る:

「あまりネームバリューのない五輪の選手たちでは、数字は取れないってことかな?」(談)

日本代表史上2番目の早さで"A代表"入りした久保建英がメンバー入りすることが分かっていたら「対応も違っていたのかもしれない」と皮肉たっぷりに続ける。だが、あながち間違った見方とも思えない。どこでも"大人の事情"はつきもの。それが垣間見えた気がする。

"小悪魔女子"

ただ、今回のセルジオ越後は皮肉だけではない。次の言葉には痺れた:

「コパ・アメリカのメンバーに選ばれた選手たちには、そうした空気を見返すような活躍を期待したい。曲がりなりにもA代表に選ばれたというプライドを持って臨んでほしいし、テレビ関係者に「失敗したな」って思わせるのをテーマにして臨めばいいと思う。そう思わせたら勝ちだよね」(談)

これが"愛ある辛口解説"と呼ばれる所以だろう。いつも言いたい放題のくせに、ちょっとしたやさしさをちょいちょい織り込んでくる。まさに"小悪魔女子"の振る舞い。そのせいか、セルジオ越後を面白がりこそすれ、心底嫌いというサッカーファンは少なくとも周囲にいない。

セルジオ、あっぱれ!そして、頑張れ!サムライブルー。

(写真〈上から順に〉:コパアメリカ2019の参加メンバーは五輪世代18人で平均年齢22.3歳という=football-zone、"愛ある辛口解説"でお馴染みのセルジオ越後=bokete.jp、「あっぱれ!」といえば張本勲=カープまにあ)

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