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It's "SHOWTIME"

大谷翔平の大記録

米大リーグ・エンゼルスの14日のレイズ戦は、文字通り、大谷翔平の"SHOWTIME(ショータイム)"だった。大谷は先発出場し、一試合に本塁打、三塁打、二塁打、一塁打のすべてを記録するサイクルヒットを達成した。日本人選手としては初めての快挙だ。イチローが引退会見で語った「(大谷は)世界一の選手にならなきゃいけないですよ」との言葉を裏づける高い潜在力の片鱗を見せつけた。今後、イチローが一線を退いて空いた心の穴を大谷が埋めてくれそうで、活躍に期待が膨らむ。

大谷が活躍する試合について、米メディアは名前の翔平(ショーヘイ)をもじり、ショータイムの愛称で呼ぶ。大谷はここのところ、花巻東高校の先輩である菊池雄星、日本球界を代表する前田健太の両投手からそれぞれホームランを放つなど好調だった。

ただ、その勢いに乗り、サイクルヒットを達成するとは予想もしない。やはり、只者に非ず。日本球界で活躍するだけでも大変なのに、さらに海を越え、米球界でもファンをうならせる。奇跡的な確率でしか達成できない記録もつくった。もはや神がかり的だ。

14日前後の偉業

多くの野球ファンが期待する通り、イチローの後継者にふさわしい存在だ。そう思いながら、インターネットでいろいろ調べてみると、2年前の明日(15日)は、 イチローがピート・ローズの持つ大リーグ歴代最多安打数4256本を抜き、最多安打数記録を樹立した日だった。

さらに、34年前の昨日(13日)は、「鉄人」と呼ばれた衣笠祥雄が2131試合連続出場の世界記録を樹立した日だ。14日前後に日本人選手による大記録が相次いで生まれていたことを踏まえると、大谷のサイクルヒットは、すでに運命づけられていたようで実に感慨深い。

興味のないことには完全スルーを決め込む奥さん。この事実を伝えると、ちょっと驚いて「へぇー」と一言。うむ、してやったりの爽快な気分だ。衣笠、イチロー、大谷にあらためて感謝したい。そして、今後は毎年、6月12日と15日に日本人選手の大記録が生まれるかを注目していこう。

(写真〈上から順に〉:チームメートとハイタッチする米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平=Sporting News、愛称「ショータイム」がファンに浸透=産経ニュース、打球の行方を見つめ続ける菊池雄星=au Webポータル、最多安打数記録を更新して祝福されるイチロー=jonny.click)

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