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「肝心なのはお前さんでは?」

平成最後の啓蟄

二十四節気でいう「啓蟄」が過ぎた。啓蟄が示す「土の中で冬眠している虫が春の訪れを感じて穴から出てくる」という意味の通り、いろんな虫が騒ぎ出した。良い虫ならいいのだが、悪い虫だから困る。

個人的には、サボり虫。朝、寒くてベッドから離れたくない、出勤したくない。ただ、この虫、何せ耐久力がない。布団に潜り込んだところを速攻で奥さんに叩き潰された。

そんな奥さんにも、悪い虫が動き出している。これまで耐えていた"虫歯"が疼いているらしい。本人曰く、相当ひどい状態とのこと。早く治療するよう促している。

わが夫婦の中に住まう虫たちは、こうして着実に行動を始めた。にもかかわらず、わが家で育てているナミアゲハの蛹「青虫7号」には、まったく動きがない:「啓蟄で肝心なのはお前さんではないのかい?」

平成最後の啓蟄。わが家では人よりむしろ、虫に落ち着きがある。

(写真:冬眠している動物たちが動きだす季節=Lovegreeen)

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