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ノスタルジー

バレンタインデー明けの週末に

職場でもらった義理チョコを噛みながら、ふと思い出したのは幼い頃に好きだった古い曲。アップビート(UP-BEAT)の『レイニー・バレンタイン(Rainy Valentine)』。ラジオ番組で流れていたのをきっかけにこの曲を知り、つい口ずさむほどお気に入りになったことを覚えている。やがて聴かなくなった理由はあいまい。ただ、あらためて聴くと、やっぱり好きだな。平成最後のバレンタインデー明けの週末。十数年ぶりにアップビートの楽曲を聴きながらノスタルジーに浸っている。

遠い記憶

久しぶりに聴いても好きだと思えるのは、当時の純粋な感性を保っているからなのか、それともいろんな経験を通じても感性がいまだに成長していないからなのか。その辺りは敢えて考えないことにする。言えることは、今度カラオケで歌おうということだけだ。

実姉の影響を受け、小学生低学年ころには洋楽や(今でいう)ジャパニーズ・ロックを聴いていた。アイドルやアイドルグループに勢いがあった当時、歌謡曲好きな周囲とは一線を画したため、こと音楽に関してはどことなく浮いた存在だった自覚がある。

FMやAMから流れる気に入った曲をカセットに録音するため、夜遅くまで起きていた。今でも宵っ張りなのは、その頃の習慣を引き継いだものだろう。そんな中で知ったバンドがアップビート。『ノーサイドアクション(NO SIDE ACTION)』など、好きな曲を挙げ出したら切りがない。

浮いた存在

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義理チョコの封を切るまでバレンタインデーさえ忘れていたが、おかげでアップビートと、それにまつわる記憶が蘇ってとてもラッキーだ。グーグル先生に尋ねてみると、ボーカルだった広石武彦は、今でもソロ・バンド活動を続けているらしく、何だかホッとした。

喜び勇んで周囲にいる年上の人たちを選び、アップビートを知っているかを尋ねてみた。結果ゼロ。まさかと思い、質問を変えて再挑戦。バレンタインデーで思い出す曲を尋ねる。皆、口を揃えたように挙げたのは、国生さゆりの『バレンタイン・キス』。がっくり。

こと音楽に関しては、今でも変わらず周囲から浮いた存在であるようだ。

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(写真〈上から順に〉:お気に入りだったアップビート=Twitter、義理チョコ(イメージ)=同、『バレンタイン・キス』を歌った国生さゆり=同)

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