グノシー

突きつけられた現実(上)

胸のすく特大"大谷弾"

米大リーグ・エンゼルスの"二刀流"大谷翔平は、7月9日に開かれるMLBオールスターゲームのメンバーに選ばれなかった。ホームラン競争のメンバーとしても選外。これで2019年の球宴で大谷の姿を見ることはほぼなくなり、残念で言葉がない。それだけに大谷が5日(日本時間6日)に好投手・バーランダーから放ったバックスクリーンへの特大13号を見て胸のすく気分だ。

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大谷の25回目のバースデーに放ったバックスリーン左への特大弾。本人にとって記憶に残る一発になったことだろう。今シーズンは肘の手術で"投手"を封印しているが、打者としても活躍できる自信を深めたに違いない。

ファンの一人としては、大谷が球宴に選ばれなかった憂さを晴らす一撃だった。投手は通算214勝と世界最高右腕の呼び声もかかるバーランダー。大谷が潜在力を示すには、まさに絶好の相手だったと言える。

期待通りの活躍

「ワンシーズンごとに投手、打者として登場し、サイヤング賞とホームラン王を順に獲得する想像をさせるじゃないですか」ー。イチローは引退会見で、大谷を絶賛し、次代を担う日本人メジャーリーガーに夢を託した。

その期待通り、大谷は6月14日に一試合に本塁打、三塁打、二塁打、一塁打のすべてを記録するサイクルヒットを達成。その後もバットに快音を響かせてきた。それでも19年の球宴に参加する資格を得られなかった。

突きつけられた現実は厳しい。(続く)

(写真:バースデーアーチとなる特大の今シーズン13号をバックスクリーン左に放り込み、ベンチ前でチームメートのカルフーンとお辞儀ポーズする大谷翔平=グノシー)

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