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突きつけられた現実(下)

相次ぎ落選

大谷翔平がMLBオールターゲームだけでなく、ホームラン競争のメンバーから落選したことについて、野球専門メディア「フルカウント(Full-Count)」は米スポーツジャーナリストの見解を掲載。それによると、ホームラン競争で獲得できる賞金が増え、選手の参加希望率が一気に高まったからだという。こうした面子の中に入ったら、大谷の長打力など高が知れているとでも言いたげで、実に忌々しい。

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大谷が肘の手術でシーズンに出遅れて登場したことも影響していると続ける。「まだ少なからず肘に不安があり、球宴に参加するメンバーからの選外はさほど不思議ではない」と見ているようだ。

大谷は球宴出場をめぐり、ファン投票で選外、監督推薦で選外、さらにスポーツジャーナリストのこの言い草。大谷が6月に叩き出した打率340、9本塁打、22打点の実績はそれほど印象にないらしい。

球宴の常連

「米国では地元ファンを除いて、大谷のことばかり、いちいち見ている人は少ないでしょう」ー。奥さんは日本の"大谷フィーバー"をよそに、米国での大谷の認知度はそれほどでもないと見る。

米国の有識者にも同様の指摘がある。時事通信によると、大谷は「日本人や米国の野球ファンにとっては大きな存在だが、それ以外の人々の間では、ほぼ無名」(カリフォルニア大学ジェリー・リー教授)という。

分かっていながら目を背けていた現実を突きつけられた感。ただ、大谷はまだ25歳と若く、このまま実績を残し続ければ、すぐに知名度は付いてくる。投・打の"二刀流"も人目を引くだろう。

大谷が球宴の常連になるのはそれほど先の話ではなさそうだ。(おわり)

(写真:米大リーグに移籍して2年目の大谷翔平。目覚ましい活躍を見せるも、米国で地元ファンのみならず、名前が広く知れ渡るのはまだこれからと言えそうだ=キャプチャーライフ)

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