晴れ間_001

五分五分の週末

ホタルを見るために義父の別宅がある静岡・伊豆で過ごした週末。ラッキーなこともあれば、残念なこともあり、戦績に例えると、五分五分といったところか。「沈む瀬あれば、浮かぶ瀬あり」と、ことわざにもある。心機一転、次の週末に向かって動きだそう。

※関連リンク:「BGMのチカラ

空気の読める男

梅雨入りし、半ば諦めていた週末の静岡・大川温泉のホタル鑑賞会。ところが、土曜日はたまたま雨が降らず、イベントが決行されたため、幸運にもホタルの儚い光の群れを見ることができた。気まぐれな天気に感謝。

2018年に続き、2年連続。金曜日の降りしきる雨で心が折れかけていた奥さんはすこぶる上機嫌。こちらとしても、休息を欲しがる身体を鞭打ち、"専属ドライバー"の役割を果たしたことが幾らか報われる結果に満足だ。

リーズナブルにランチを楽しめる小料理屋を見つけたこともラッキーだった。義父の別宅周辺が幾らか辺鄙な地域にあるせいで、いつもお決まりの定食屋に行くことが多く、飽きが来ていたところ。絶妙なタイミングだ。

その小料理屋は伊豆・北川温泉に程近く、獲れたてのアジを寿司ネタとして握ってくれる。青魚特有の臭みがなく、再び食べたいと思わせる味。シャリの酢がやや強かったが、奥さんは気にならないという。

それならそれで良いと思い、口を紡ぐ。沈黙は金言なり。気分アゲアゲの相手に対し、要らぬ一言で気分を害する必要はない。そう、私は空気の読める男。「そうか」とだけ返す。漫画『ゴブリンスレイヤー』から学んだ台詞。

陽はまた昇る

ただ決して幸運ばかりではない。今年こそはホタルの写真を撮ると意気込み、夜景撮影用のアプリをスマートフォンにインストールして臨んだが、シャッターを切って写った写真は真っ黒。"暗闇のカラス"を撮ったという白々しい言い訳が我ながら虚しい。

このイベントの目玉ともいえる"ちょうちんウォーク"ができなかったことも実に残念。ホタルが生息するエリアの中を提灯を持って歩くはずだったが、混雑のために提灯が足りず、代わりにスマホで照らして歩く羽目になった。これにはさすがに風情もあったものではない。

ほかにも、義父の別宅の雨漏り、小雨が降る中での草むしりや雨樋そうじなど、いろいろツキがないことがあった。とはいえ、奥さんがいつになくはしゃいでいたのでほぼ相殺。総じて悪くない週末だったと言える。そして陽はまた上り、新しい週が始まっている。

(写真〈上から順に〉:気まぐれな日差しで洗濯物を干す=奥さん、北川温泉にある小料理屋の鯵寿司=りす、「そうか」とゴブリンスレイヤー=たろそくWP、イベントの目玉「ちょうちんウォーク」=東京散歩ぽ)

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