秋に岳温泉に行くときは必ず父がいた。

ふと、そんなことを散歩中に思い出した。

小さな頃のことは思い出せないけれど、ヒッキーから回復したてで声が出なかったときは末妹親子と4人でホテルで開催されていたイベントに参加したこと。

櫟平ホテルの薬草湯で元気になったと思い、はしゃぎすぎたのか私と父は2人とも体調を崩したこと。（温泉は本当に最高だった✨）

鏡ヶ池で紅葉していく様子をひたすら父はデジカメで写真に残そうとしたこと。

父と歩いた道。
今日はひとりぽっちで歩いたけれど、なんだかその時のその時のことが心の中でリピートされて、寂しがるヒマもなかった。

父のデジカメにはいったいどんな写真が残っているかしら。

もうここに父はいないけれど、新しいわくわくが待っている。

ありがとね、パパ。