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ひらがなエッセイ #46 【ん】

    さて、私の短く長い旅路も本日を持って終わりを迎える事になった。私のエッセイを楽しみにしていてくれた君、ありがとう。君のお陰で、私はエッセイを続ける事が出来た。来週からは有料にして、集めたお金で旅行に行きお酒とお寿司に塗れて暮らそうと思う。こんな私をどついてくれ。まぁ、まだ何も考えちゃいないんだがね。

    ひらがなエッセイを書こうと思い立った頃からこの日が来る事が怖くて仕方なかった。「ん」ですよ。思い付くかいそんな単語。インターネットで調べてみると、沖縄の方言は「ん」で始まる単語が92個もあるらしい。あるんかい。まぁ、それを持ち出して、どうこう言う気はサラサラ無いんだが。

    生者必滅、会者定離は浮世の習にて候也。生きている者は必ず死ぬし、出会った者は別れる。それがこの世の習わしだ。その習わしを認めたくない者が、詩を書き、絵を描き、歌を歌う。小さな頃からずっと言われて来た「大人になったらわかるから。」という物事を、未だに理解出来ない。 魔法使いが風を買い、ツノが生え始めた子供の鬼は洞窟から出てこない。空想を続けよう。私は0.5秒で世界を創造する事が出来る。文章を読むって事は、その人の頭を覗き見るって事だ。君は何かを得ただろうか。私が紡いだ言葉の内に、何か一つでも引っかかるモノがあったなら、私は書いてきて良かった、と言える。


    大人になれないピーターパン。

    良いじゃないか。

    その代わりに私はまだ、飛ぶ事が出来る。

    その跳躍を君は見るか。

    これから始まる物語を。

    俺達の戦いはこれからだエンドか。


    いやはや、くだらない事ばかり書いて君の目を曇らせてしまった46日間であった。再度言おう、こんな私のエッセイを楽しみにしていてくれた君ありがとう。生きているなら、また会えるさ。

    良い週末を。

    【んじゃ、また】

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