セックスワークサミット2018春@渋谷: 夜の世界で働く女性のための税金入門講座 【対談】松本崇宏さん(税理士)×今賀はるさん(現役風俗嬢)

 夜の世界で働く女性の中には、税金や確定申告、マイナンバーについて、何をどうすればいいのか分からないまま、不安な日々を過ごしている人も少なくありません。そもそも税金のことをよく分からないまま長年営業している店舗も少なくありません。
 税金を申告していなかったために、仕事を辞めた後に各種手当や保育・学童などの制度やサービスをうまく利用できず、困ってしまう人もいます。
 税金やマイナンバーに関する問題は、働いている間、そして夜の仕事をやめた後も、多くの人を悩ませる原因になっています。
 にもかかわらず、風俗と税金について学ぶことのできる場は、全くと言っていいほど存在しません。


 こうした状況を少しでも改善すべく、2018年春のセックスワークサミットでは、税理士と現役風俗嬢の対談を企画しました。
 風俗業界に特化した税理士法人を運営し、店舗及び働く女性の税務相談に精通した税理士・松本崇宏さんに、現役風俗嬢の今賀はるさんが、働く女性が現場でぶつかりがちな税金に関する素朴な質問・疑問をぶつける、『知ってスッキリ!「風俗と税金」入門講座』をお届けします。

今賀 そもそも、風俗嬢は確定申告をする必要があるのでしょうか?また「源泉徴収」「確定申告」「個人事業主」といった言葉の意味自体がよく分からない、という人も多いと思いますので、松本さんに分かりやすく説明して頂けると嬉しいです。

松本 まず「源泉徴収」とは、給与・報酬・利子・配当・使用料等の支払者が、それらを支払う際に所得税等の税金を差し引いて、それを国等に納付する制度である・・・という説明がウィキペディアに載っていました(会場笑)。
 真面目に答えますと、源泉徴収というのは「会社が従業員にお給料を払う時に、所得税などの税金を差し引く」という制度です。税金のとりっぱぐれが無いようにするための制度ですね。
 もし源泉徴収という制度がなく、サラリーマンが毎月の給料を全額現金でもらっていたとする。そして年末に「一年分の所得税、20万円を納めてください」と言われたら、「ええっ!」となりますよね。税金を支払う痛み=痛税感が大きい。
 そうした痛税感を和らげるために、源泉徴収という制度があります・・・とウィキペディアに載っていました(会場笑)。
「確定申告」とは、1月1日から12月31日の一年間の所得の金額と、それに対する所得税などの納税額を計算し、翌年3月15日の申告期限までに申告書を提出して、源泉徴収された税金などとの過不足を精算する手続です。
 サラリーマンであれば、大半の人は確定申告をしなくても大丈夫なのですが、「個人事業主」の方に関しては、確定申告をして税金を納める形になります。
 個人事業主とは、「自ら事業を行っている人」という意味です。個人事業主をはじめ、株を持っている人、最近だと仮想通貨を持っている人、そして不動産を売ったり住宅を買ったりした人は、確定申告が必要になります。
源泉徴収をされている場合、確定申告をすると払い過ぎた税金が還付される=お金が戻ってくる可能性があります。
 しかしデリヘルで個人事業主として働いている女性の場合は、源泉徴収をされていないケースが多い。そうした方が確定申告をすると、納税=税金を支払うだけになり、痛税感が出てしまいます。

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セックスワークサミット2018春@渋谷: 夜の世界で働く女性のための税金入門講座 【対談】松本崇宏さん(税理士)×今賀はるさん(現役風俗嬢)

一般社団法人ホワイトハンズ

3,000円

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