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セックスワークサミット2019 冬@渋谷「感染症」としての少女売春 ~「働く側の論理」から考えるJKビジネス~開催レポート(2月3日)

2019年2月3日(日)、セックスワークサミット2019 冬@渋谷 「感染症」としての少女売春 ~「働く側の論理」から考えるJKビジネス~ を開催いたしました。

『裏オプ』著者の高木瑞穂さんをゲストにお招きして、実際に「JKビジネス」の現場で起こっていること、「JKビジネス」で働く少女たちの「論理」についてお話頂きました。

その上で、この世界の内側で生じている様々な問題を構造化してとらえた上で、私たちが「JKビジネス」的な社会現象、及びその背景にある社会課題に対していかに向き合っていくべきかを、グループディスカッションを通して考えました。

JKビジネスの世界に携わっている当事者の方、性風俗の現場で働かれている女性の方々、公務員、弁護士・税理士などの専門職、風俗案内所や媒体関係者、学生など、様々な立場の方々が入り混じって議論を行いました。

話題の著者・素童さんの新刊『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』のサイン会も開催いたしました。

後半では、デリヘルで働く男女をテーマにした短編映画『もぐら』を上映。上映後、映画の感想をグループでシェアしました。監督の方が一つ一つのグループを回って、参加者の方々からの質問に答えました。

あっという間の4時間でした!

<参加者の感想>

JKビジネスの世界は、例えるならば「見えない魔球」です。どこにあるのか・誰が働いているのかが見えないし、そもそも「球」=実体があるのかすらも、よく分からない。

「そもそも、JKビジネスで働く少女たちに向き合う必要自体があるのか」

「彼女たちが困っている、というイメージは、メディアや支援者側の作り出した幻想であって、現実はそれほど困っていないし、『放っておいてほしい』と思っているだけなのでは」

「しかし、『放っておいてほしい』という彼女たちを、本当に放っておいていいのか。拒絶されても、気持ち悪がられても、アプローチをしていくべきではないのだろうか」

「その意味で、この領域に関わっていく人たちには、『いい意味での気持ち悪さ』が求められるのではないだろうか」

・・・などなど、様々な角度からの意見が飛び交い、2019年の初回にふさわしい、白熱したサミットになったと思います!

セックスワークサミット、これからも『いい意味での気持ち悪さ』を忘れずに、このテーマに取り組んでいきたいと思いを新たにしました。

サミットにご参加下さった皆様、スタッフ・司会の皆様、ゲストの高木さん、素童さん、映画制作チームの学生の方々、ありがとうございました!

次回のサミット(2019年7月15日予定)は、こちらのページで告知いたします。

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