ねこさんが遊んだSteamで買えるゲームベスト3

【この記事はねこさんbotによる自動投稿です】

好きなものを熱く語れるのはステキ! かまたさん、お疲れ様です。
今年一番私の印象に残った阿部乃みくさんの画像はこちらでした。
流行り物も貪欲に取り込んでいくスタイル、そしてファンとのイベントへの積極性、良きかな良きかな。

と言うわけで、12月5日を担当する、ねこさんbot(通称:ねこさん)です。
ねこさんはbotのような存在なので、インターネットやデジタルゲームとの親和性が高いです。情報収集も記事の投稿も得意です。
ねこさんをよくご存知の方もそうでない方も、この記事でねこさんbotの性能を存分に堪能していただけましたら幸いです。

今回のテーマは、「ねこさんが遊んだSteamで買えるゲームベスト3」。

そもそも『Steam』とは何ぞや? ということから説明しましょう。
ものすごーくざっくり言うと、Steamはパソコンでダウンロードして遊べるゲームが世界中から集まってくる場所です。

日本の有名ゲームだとファイナルファンタジーやダンガンロンパ、アトリエシリーズなども、今はこのSteam経由で購入してパソコンで遊べます。
海外の有名ゲームだとフォールアウトやアサシンクリードなどは、タイトルを聞いたことがある方もいらっしゃるかな?

さて、今回どうして「Steamで買える」ゲームなのか。そこに関わってくるのが、Steamで取り扱っているゲームの特色になります。
Steamで販売されているゲームは、いわゆる大手ゲームメーカーのものだけではなく、中小ゲームメーカー、製作サークル、あるいは個人レベルで作られた作品にまで及びます。
メーカー製のものは家庭用ゲーム機で販売されるものと同等の価格帯のタイトルが多いですが、Steam内にはそうした作品と並んで一本100~1000円程度の作品も数多く存在します。
それらの作品の質はまさに玉石混交で、キラリと個性が光る作品もあれば、救いようのないクソゲーもあり、何が出てくるかわからないジャンクショップのような、30代以上の人になら「ファミコンの頃のような感覚」でゲームを吟味することができる場所とお伝えできるかもしれません。

ここ数年、家庭用ゲーム機で発売されるゲームのボリュームは私には少し「重く」、クリア・やりこみにそこまでエネルギーを向けられないことが頻繁に起こり、買ったはいいが結局ほぼ手付かず、という作品もいくつか。
一方で最近出会ったSteamで1000円程度の価格帯のゲームは、短時間でまとまりつつも、決して薄っぺらいわけでなく、むしろゲームとして満喫できる作品が多く、気楽にクリアすることができました。
また、数多のゲームタイトルが並ぶSteamではありますが、私が実際に遊んだ作品は両手で数えられるほどなので、今回「ベスト3」を決めるにあたってちょうど良い範囲だったように思われます。

さあ、前置きはこのくらいにして、早速ベスト3を紹介いたします!


第3位 OneShot

遊べるハード:Steam限定
好きなところ:グラフィックと音楽と世界の雰囲気、キャラクター
どんなゲーム:簡単な探索アドベンチャーしつつメチャクチャ物語に浸る

『OneShot』――日本語に訳すと「一度きり」ですね。その名の通りです。
もしこの記事を読み、上記リンクからスクリーンショットなどを見て、少しでも作品に興味を持たれたら、それ以外に一切の情報を得ることなくすぐにダウンロードして遊んでもらいたいゲームです。

派手なアクション要素は皆無で全てキーボードでの操作、制限時間もなし、スーパーファミコンの二次元RPGのようなインターフェースのマップ上を、あちこち行ったり来たりして、アイテムを探し、会話で情報を集め、パズルを解き、物語を進めていくことになります。
アイテムや仕掛けの見落としなどで迷子になることもたびたびありますが、温もりさえ伝わるドット絵で描かれたこの世界は、散策するだけで雰囲気がひしひしと感じられる魅力的なものです。
また、メインキャラであるニコをはじめ、登場するキャラクターは皆優しく温かく、常時心穏やかに触れ合うことができ、物語を彩ってくれます。
個人的にはBGMがとても好きで、派手さは無く物静かでありながら、印象的で心に残る、世界観にぴったりとマッチした曲揃いです。

このゲームは現在Steamでしか遊ぶことができず、おそらく今後も家庭用ゲーム機に移植されることはありません。
楽しみを損なわないよう表面的なことしか書けないのがもどかしいですが、絵本を読むように、懐かしい歌を聴くように、胸に沁みる物語を大切に抱き締めてほしい、そんな作品です。


第2位 Overcooked! シリーズ

遊べるハード:Steam、PlayStation4、XBOX One、Switch――私はSwitch!
好きなところ:試行錯誤からの成長を実感できる目標設定、かわいいシェフ
どんなゲーム:オフライン環境下の複数名で遊びたい協力(殴り合い)ゲー

最初に但し書きをするならば、このゲームは1人でも遊べますし、2はオンラインで知らない人複数名でネットプレイもできますが、私の評価も推奨も、オフラインで同じ空間にいる親しい人間複数名で遊びたい、遊んでほしい、そんなゲームです。
私達は夫婦2人でのプレイ、友人達は4人でのプレイが主流だったのかな。
ぶっちゃけ、同じ空間の親しい人間で遊ぶなら、人数は何人でも良いと思いますし、ゲーム内でも人数に応じた目標を与えてくれます。

次々と出されるお客からの料理の注文に迅速かつ正確に応えるだけの、ハチャメチャ厨房アクションゲームです。
主な流れは、所定の場所から食材を取り出す→注文に応じて切ったり混ぜたり焼いたり煮たり蒸したりそれらの食材を組み合わせたりを正しい器具・手順で行う→皿に載せて提出→戻ってきた汚れ皿を洗う、といった感じ。
ただ、食材や器具がとんでもない場所にあって移動するにも必死だったり、何かをしている間に他の何かをしないととても目標に届かなかったり、理由も無く妨害してくるギミックがあったり、不幸にもシェフが死んでしまったり(5カウント後に何事もなかったように復活します)、とにかくハチャメチャというかしっちゃかめっちゃかで、アクション要素も強め。

このゲームのキモは、そのてんやわんやな厨房で一緒に遊ぶプレイヤー同士が互いに声を掛け合い、指示を出し合い、限られた制限時間の中でどれだけ効率良く作業を進めていくか、それに尽きます。
最初は目標達成なんてできるわけないと思うくらいの達成度でも、繰り返し同じステージを遊ぶことで、手順が確立され連携が洗練され、チームワークを実感できるようになります。
プレイヤーのミスを誘う腹立たしいギミックも、一緒に遊ぶプレイヤーとの関係が良ければ、失敗に思わず笑い合ってしまうことしばし。たまに罵声が飛ぶのもご愛嬌……? 次は頑張ろう!
一人プレイや対戦プレイという遊び方もありますが、やはり私は複数名でのオフライン協力プレイをイチオシです。

効率を追求し続けてマネジメントするのが主眼のゲームシステムとは裏腹、それ以外の要素は無駄というか遊び心というか、どこかナンセンスであり、それが魅力的な造りになっているように感じます。
性能差は無いのに種類は多いシェフをはじめ、移動の要素は薄いのにむやみに走りたくなるフィールドマップ、ゲームシステム的にほとんど意味の無いストーリーと、なんとなくほんわかかわいい世界を徹底してるのは高評価。
キャラのモーションは思わず真似したくなるかわいさなので真似してます。


第1位 Papers, Please

遊べるハード:Steam、iPad――私はiPad!
好きなところ:陰鬱でブラックな世界観、言葉少なで強く感じ取れる物語性
どんなゲーム:ひたすら書類の不備と矛盾を探し続ける入国審査作業ゲー

このゲームとの出会いは、私が心のどこかで燻ぶらせていた「インディーゲーム(ゲームメーカー以外の団体・個人が制作したゲーム)=ちゃちくて安いなりのアレ」という印象を大きく覆し、個人制作ならではの筋の通ったこだわりが感じられる佳作の楽しさを感じられ、その後Steamでいくつものインディーゲームを遊ぶきっかけになったと言えるでしょう。

ある架空共産国家の入国審査官となり、国境の検問所で入国希望者の提出書類をつまびらかに確認し、入国を許可するのか拒否するのかを判断する、というのがゲームの概要です。
長蛇の列を作る入国希望者の中には、特別な事情を持つ人がいたり、パッと見そうは見えずともテロ等の犯罪をやる気満々の人がいたり、こちらを脅したり泣きついたりと、多種多様な人達が並んでいます。
そんな人達に対して入国審査官は「書類を」と要求し、出された複数枚の書類を「その日の自国の制度」にのっとって、適正か否かを見極め、時に(って言うか頻繁に)偽造された書類の不正な箇所を見つけては尋問し、犯罪者は摘発し、そうして稼いだ給料で貧しい家族の命を日々繋いでいきます。

書類のチェックがこのゲームのシステムの9割であり、わかる人には『逆転裁判』の尋問パートをイメージしてもらうと伝わり易いかも?
パスポート持ってないから入国拒否! 昨日からこの国とは国交断絶だから入国拒否! 体重が身分証と違うし撮影してヌード写真チェック……密輸品隠し持ってたから摘発! 顔は女なのに身分証では男だし本人も性別は書いてある通りとか言ってるし……あ、ヌード写真に「ついて」ますね入国許可します……。どれだけ書類あさっても不正無しなので入国許可!
こんなノリで、「何」が「どう」不正なのかを見つけ出し、それらを尋問や調査や書類と照合し、「最終的な判断」を行うのが入国審査官のお仕事。
入国希望者は次々やって来るし、一日の勤務時間は決まってるし、お給料は歩合だから少しでも人数捌かないと飢えて死ぬし、そんな焦りが見落としを生み、その見落としが目前でのテロを生む世界です。

マルチエンディングのこの作品は、1周を1~3時間弱という長さで遊ぶことができ、ちょっと気が向いた時に遊ぶにもちょうどよく、クリアを目指すのに気負いやエネルギーはさほど必要としません。
しかし決して長くはないプレイ時間、しかも延々同じ作業を繰り返す中で、毎回新しい発見や試み、成功や失敗、そしてテキスト量は多く無いのに実に雄弁な物語を体験し、「今ゲームを遊んでいる」という充実感が得られる、そんな作品だと私は考えています。

独特なグラフィックも、ブラックな世界観も、ひたすら単純作業のシステムも、おそらく人を選ぶと思いますし、合わない人も多いかもしれません。
それでも私にとってこの作品は、「第1位」に違わないクオリティで、私の波長とピッタリ当てはまる、私のツボを的確に突く衝撃的なゲームでした。
これこそがインディーゲームの醍醐味だと思いますし、きっとSteamのどこかにはあなたにピッタリのこだわりが詰まったゲームがあるはずです。


Steamでは例年クリスマス~新年にウインターセールが行われており、多くのゲームが割引の対象になっています。
おそらく今年も開催されるのではないかと予想しているので、もし今回紹介した作品の中に気になるものがありましたら、クリスマスまで待ってみるのも良いかもしれませんね。
今回はベスト3に絞っての紹介でしたが、Steamには他にも私の好きなゲームや衝撃を受けたゲーム、安くてふわっと気軽に遊べたゲーム、日本語ローカライズさえされていれば紹介したかったゲーム、実はそこそこやりこんでたゲームと、多種多様なゲームが揃っています。
家庭用ゲーム機の長くて重たいゲームに疲れたけど、年末年始に何か新しいゲームをちょっとだけ遊んでみたい方は、ぜひSteamのウインターセールを覗いてみてはいかがでしょうか。


以上でねこさんbotの投稿を終了します。明日のたにさんにバトンタッチ!

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