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☆2023.11.13 蠍座新月のあなたへ☆

お元気でお過ごしですか?
立冬を過ぎこちらでも時々冬の朝のようなひんやりとした風が吹きます。落ち葉が熟成させた土の香りと菌糸と埃と氷が混ざったような匂いがします。思い切りその空気を吸い込むとちょっと鼻の奥も目の奥も痛いです。冬ならではの新しい匂いや外気に馴染んでゆくこともまた心地よく感じる季節です。
あなたの街ではどんな季節を迎えていますか?
季節がダイナミックに変化してゆく時、心と体だけではない「何か」は外の世界の移り変わりに興味を抱き、どんどん吸収したがっているかも知れません。あなたがそれを見せてあげる、体験していってあげる、プレゼントするような感覚でいられたら、普段なら億劫で止めてしまうようなことにもトライできるかも。気づいたら「してあげているつもりだったのにいつの間にかわたしが全部受け取ってたね」と温かな体と深く広くなった心で思えるかも知れません。

    🌕🌖🌗🌘🌑🌒🌓🌔🌕       

さて、新月のお話をはじめましょう。

…  🌚🦂  Sun×Moon Keyworlds            (月/太陽・蠍座)…

*意思・突破・浮上・過去を乗り越え開かれる
*逸脱・力動・純粋な情熱・浄化

「前触れもなく大きな心境の変化が訪れ、はじまる新月」
です。

前触れがないように感じるのはきっと、その根源が無意識から沸き起こる衝動だから。意思とは無関係に突き動かされてゆくように感じるものをあなたが意識する頃には、すでに変化がはじまっている、そんな雰囲気。
止めようとしても止まらない、早めようとしても早まりもしない、遅らせることもきっとできない。
「時が満ちたからはじまること」
のような気がします。
過去でも未来でもなく、今のあなたに対して起きる出来事とその気づき。
この一連の出来事(心のなかで起きることだとしても)は「変化の連鎖」を生み出す意図を掲げています。
変化の連鎖、つまり、変容を意図しています。
深い体験を得る人もいらっしゃるかと思います。体の様子を見ながら無理せず、ゆっくりゆっくりこの変化から変容へのプロセスを進んでゆきましょう。

この変化の目的は
「過去に倣った限界を突破させてゆくこと」です。
あなた自身が今もしも、奥の奥から湧いてくる「次へ進みたい」「ここに留まらず先へ」という熱望を抱いているとするなら、それに重なりシンクロするかのような新月になるだろうと思います。
言い換えれば、無意識に達するほどの意思をあなたはいつの間にか育てていたと言えます。重なるように起きる出来事は意思へのフィードバックのようなもの。はじまったとあなたが感じたならひとつひとつあなたらしい反応を返してゆきましょう。完璧や間違えないことに力を注ぐことをやめ、あなたらしい反応を。

次の頁が開けない、次のドアが開かない
太い蔦が絡まったかのように施錠されている、これは一体何なのだろう?

今までにも何度か頭を過ったこのテーマに関して、無意識から湧き起こる衝動は、その鍵や蓋を開けようとするでしょう。
うまくやってゆくために抑えてきた衝動が恐れという蔦を切り、鍵を開き、次へと推し進めようとしているのだと思います。
生き残るために培った慣れ親しんだ方法では決して開かなかったものが、「次へ進みたい」というシンプルな熱望が開かせる、その事実を前に、驚きと共に安心して力が抜け笑い出したくなるほどかも知れません。

今まで培った知性や知識に「どうしてその蔦を自ら切らなかったのか」という答えをあなたが求めさえすれば教えてくれます。
原因を知ることは可能なのです。
けれど、その答えだけでは「次へと押し上げる力」までは及ばないでしょう。
「原因」を知ることは問題を解決するには一時的に有効ですが「問題である、問題だった」というラベルを張り付けてしまいます。
解決を求め、得た答えはあなた自身をどこか否定してしまうのだと思います。
無意識の衝動は「問題である」とか「罪悪感」の前にはきっと萎んでしまうでしょう。
押さえつける、抑制する、制御する、抑圧する
これらのことを外へ押し出し進み変化してゆきたいという熱望を拠り所とした衝動です。
自らを否定し、また抑え込み、繰り返してしまう。開きそうだったものが閉じてしまう。
過去の自分に何も問題はなかった、と言い切ることは難しいことかも知れません。けれどこの衝動はそれを望んでいます。
あなたがあなたを赦すこと。先へ進むことを赦すこと。あなただけではなくそれに纏わる過去の出来事、出会った多くの人々に関してもあなたと同様に先へ進むことを許可すること。
そんなことができるのか?と一瞬思ってしまうほどの熱量です。そんなことができるのかどうか?という疑問もまたあなたや他者の可能性を限定しようとする癖です。

「どれほどあなたが変わっても途切れることはなく脈々と続いてゆくものは必ずあります。続いてゆくものをよりピュアにより純粋に、と思う時、恐れも罪悪も必要ありません。自ら作った呪縛を解き、その意味を深く知りながら同時に解放してゆくことは可能です。あなたらしくあなたの人生を思い切り心の底から愛することも可能です。続いてゆくものがどのようなものならより良いか。あなたがイメージするものは自然と出来事として運ばれてきます。」

思っているよりもずっと変化にも変容にも寛容なこの新月に委ね、ひと時で構わないので「こうであるべきだったのに」という後悔や叱責や思い込みを全て脇に置いてみませんか。
今のあなたの自由を阻害するもの全てを脇に置いて、生きた衝動と熱望をあなた自身が抱いている今にいることを選んでみませんか。

新月の夜は月がなく豊かな静けさに満ちた聖なる闇と向き合い溶け合うことに適しています。
どんどん刷新してゆこうとする意識や、あなたの意思や力を感じイメージしてみる時間を取ることはおすすめです。
繰り返す体調の悪さがあるのなら気を散らさずただそこだけにあなたの意識を向け解してゆくようなイメージで。無関心でいる時と眼差された時とどれほど違いがあるものか明らかに分かるかも知れません。

そして、
突破や浮上、なにか開かれたような気配、そういうものを得たなら、その時どんなフィーリングを感じたか記録しておいても良いかも知れません。日記でもメモでも。
このあたりから色々と新たなことに取り組んできたな、やってきたんだな、と後に振り返った時や心細くなった時、あなたがあなたを勇気づけてくれるはずです。
どんな時でもあなたがあなたを見ていた
これほど心確かでいられることが他にあるでしょうか。
あなたがあなたでいながらそれと同じ場所で叶えたい夢も展開し続けていることを体験したなら、喜びもどれほど純粋に感じられるでしょうか。
連鎖はきっとこのように増えてゆくものだと思います。純粋になるまで削がれてゆくものと、感じ取れていなかったものをダイレクトに感じられるようになることと、きっと比例するグラフのようなものなのだと思います。

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この新月はМCに魚座1度にある土星が重なっています。

魚座1度は、様々なものを取り込み吐き出しながら道を行く、まるで呼吸のような度数。新しいものや古いもの、関わったすべての人、それら全てに囲まれながらその王道をあなたが進んでゆくイメージの度数です。
「観察しながらあなたはあなたをやってゆく」
心軽く旅先のマーケットを見て回っている時のように。
土星は厳しいイメージで捉えられがちですが、
「責任を持って引き受ける強さ」を齎し「自分自身を使って目的へ迷わず動いてゆく」天体です。
この土星的心得と新月のメッセージである「変化の連鎖」は、太いパイプで繋がれています。
責任を重く受け取る必要はありません。あなたにとっての変化・王道なのですから誰かの責任を引き受ける必要はないのですから。
あなたがあなたを引き受けた時、熱望は望みという枠から解放され昇華され、現実に向けて動き始めます。
そのプロセスをただ観察している深く静かな瞳をあなたは持っています。
この新月で言えば、昇華されたさまざまなものがあなたが思っているよりもずっと広く広く拡がり、鍵が次から次へと開き自由になる・・
そのようなプロセスを垣間見ることができます。

余談になりますが、わたしが参考にしているルドルフ・シュタイナーの「魂のこよみ」という本をこの記事を書くにあたり読み返していたら土星について興味深いことに気づいたのでシェアさせて下さい。

11月第1週を描いたものです。
第1週の詩。
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人間の霊の深みからの光が
外側へ向かって 太陽のように輝き
生きる意志の力となって
暗い感覚の中を照らす。
その力は 魂の衝動を
創造の力に変え、
人間事業を見事に達成させる。
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描かれた絵の頭頂には土星のシンボルが。
外側に行けば行くほど「暗い」。自分自身で感知することが難しい領域。けれど内側に宿る輝きがその暗い領域が「確かにある」ということを知らせる。「あるんだ」と何となく感じられると力が湧く。暗い領域にすら人は関心を示し進化してゆく。
その触れられない領域にまで及ばせる未知の力動を衝動としか呼びようがないようにかんじるのかも。
衝動は実は常に発動している「輝き」なのです。
ここで言われている「人間事業」。
これは「あなたがあなたになる」ということ。誰かと比べて立派になる、成功や失敗などという二元性のものではありません。合一・一致を達成する、と端的に表現しています。
土星と言えば、山羊座や水瓶座、冬の季節の王様であり創造における父なるもの。
冬が深まり冬至に至る頃わたしたちは「見事に達成された姿」を垣間見るのでしょう。

季節が移り変わり外気が冷え込むと体は自然とその変化に反応し、身を守るために一瞬構えてしまいます。固く緊張したままではないかなと時々チェックしましょうね。

内側で固く閉ざされていたものを外へ外へと放射してゆく新月です。
季節もそれに乗っかるような形で応援している様子です。
今まで体験したことのなかったことや、未だ明らかではないことは最初は恐ろしく感じるかも知れませんが、封じられた過去の中や自己中心的な期待で満たした制限付きの未来の中にあなたを生かし続けるよりも、ずっとリアルでずっと優しく自由であることに気付けるはずです。
あなたがそうであるように、周りの環境や関係する人たちも同時に、優しさや自由や必要な強さを手に入れてゆきます。

どうぞ素敵な新月をお過ごし下さい。

I⚔️I With Love. 

親愛なる友へ
幸いあれ。

星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い















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