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☆2023.10.29 牡牛座満月(月蝕)のあなたへ☆

いかがお過ごしでしたか?
こちらでも朝晩はひんやりと冷え込む季節になってきました。草木に朝露が降る頃になると東の空からの夜明けの色は見事な桃色になります。桃色の空の隙間から黄金色の光が流れ、そして太陽が昇りきります。夏の頃には見られなかった淡い色の空の移り変わりを眺めながら朝のひとときを過ごすことは、この季節のわたしの楽しみのひとつです。
ゆったりとした時間に包まれ大気を思う存分味わう時間は、五感を刺激してくれます。
この満月のジャストの時間帯は明け方。
考えることを一旦やめ「脳が休まった状態の時に見るもの・聞くもの・感じるものが、いつもとどれくらい違うものなのか?」と試してみると面白そうです。自分とこの世界は違うと隔たりを感じたり、何故だか拒否してきたり受け付けなかったりした、区切られ壁があるように感じてきた硬い感覚が、自然と解け溶け交わってゆくようなシーンに立ち会えるかもしれません。
「いつだって一人じゃなかったんだな。わたしって「これ」を全部持っていても良いんだな。」
と安心できるかも知れません。「これ」は人それぞれ違うインスピレーションで訪れると思います。
実験的に気軽にトライしてみて下さい。

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さて、満月のお話。

…🌕🐄Moon Keyworlds(月牡牛座)…

*受容・真実・立ち戻る・リセット・肉体・空白・余裕
*計画・時間・意図・繋げる

目の前にある現実をまずは一度完全に引き受けてからはじまる

という印象の月です。

「その現実があなたに齎しているフィーリング」をこの満月はじんわりと染み入らせ、それに対しての理解を促してくる雰囲気。
嫌だなとか苦しいなとか。心地よいなとか安心しているなとか。
受け取ったそのフィーリングにただ正直でいましょう。
現実を正直に受容してみると「それではそれは何を意味しているのかな?」と自ら次へと漕ぎ出してゆこうとするあなたにも同時に気づきます。
それでもフィーリングはそのままにしておきましょう。
すぐに何か変える必要性はありません。理由をつける必要もありません。反省や工夫する必要も今は脇に置いて。
受け取っている感覚に良い悪いと裁かずに優しく。裁かれたかったわけではないはずですから。
リラックスしたままフィーリングを受け取り、泣きたかったり怒りたかったり笑い出したかったり・・外に出たがっている感情が湧いてきたなら、人間として豊かにそこにいるあなたを見ていて下さい。
誰でもないあなたによって引き受けられたあなたの現実は「今までのあなた」であり「ちょっと前の瞬間のあなた」です。
ひとつひとつ一瞬一瞬が繋がって「今の現実」はあります。
一秒も取り逃さずに進んできたからみんな「今」にいて、今を通過してゆきます。
「あまりに膨大な蓄積だと感じるかもしれない。だけどそれらを一度、あなたのハートでただ受け入れてみて」
と促す月。
一度「今この瞬間に起きていること」を丁寧になぞるように見つめたり感じたりしてみると「それはそうだよね」「それはそうなるよね。なるようになってたんだよ。」と府落ちすることもあります。
責めることを完全にやめ、ただ感じることに意識を合わせると、今までのあなた自身のことも、あなたといつも共にあった世界のことも違うように見えてくるはずです。まるで曇りのない眼鏡をかけた時のように。
詰まっていたフィーリングが受容されると、まるで何か押し出されたかのような気分になるかも。受け入れたのに押し出されたような気分…って何故そんなことが起きるのでしょう。
あなたの力になったから、なのだとわたしは思います。どんなものでも目を向けられたり、気づかれたりすることから関係性ははじまりますよね。それと同じで、現実とあなたという関係性・出来事とあなたの関係性を繋いでいるフィーリング、つまり「捉え方」があなたに力を貸してくれるのではないでしょうか。ちぐはぐで狭いところで争っていたような感覚から、スっと広いところへ押し出され当然のように決意するまでの仕組みは、あなた自身への受容からはじまるのだと思います。
押し出されたそこには余白や空白のような「まだ何も決められていない場所」があることにも気づきます。本当はずっとその場所はそこにいつでもあったのかも知れません。失ったものや、誤解へ栄養を与えすぎただけで、曇っていて見えなかっただけで。「失われることのない場所」つまり「永遠の場所」は必ずあります。あなたの内側にあなたと一緒に、どんな時もあります。
そのぽっかりと空いたスペースでしばらく憩うこともり、活力を得て肉体を回復させる意図を持つこともあり、インスピレーションに任せて具体的に形にしてみることもあり、です。
空白は「これからあなたが満たしてゆく空間」です。
そこに今はまだ眠っているものがあるとするなら、それは大声で起こされるよりも、ただ静かな静かな場所へ一人降り立った時に目が覚める・・そういうタイプのもの。
今という現実を感じきることと、これから満たされてゆくことがどれ程かけ離れ、ちょっと恐ろしく感じても「はじまりはここだった」という「土台」に導いてくれる月です。

そしてさらに月は言います
「目的地や到着する場所は決まっています」と。

既に決めているものがあるのでは?という思いが、空白の何もないけど満たされている場所を過ります。
あとはただ繋げてゆくだけ。
そこへ向かうだけ。
一歩一歩その過程を続けてゆくことの大切さを再確認したり、ビジョンの細部まで見渡せたりするかもしれません。
「時間がかかるものならばその旅路を思い描いた時の楽しさを、案外もう行けちゃってるものならその溌剌としたエネルギーを、フィーリングを使って目的地まで自由にあなたが構築してゆけます」
と、この月なら言うでしょう。

立ち止まり佇み愛おしむように現在位置の確認をしている雰囲気と、そこからまた続けて構築してゆこう、と心新たになる雰囲気と両方ある月。
シーンの移り変わり方は繊細なものですが絶妙にセンスが良い映画のようです。

抜け出せず繰り返す雰囲気やシビアな雰囲気が星の配置全体を見るとしばらく続くことは確かです。
けれど、あなたは「何処にいるかを選ぶこと」ができます。
抜け出させないような雰囲気の渦中でこの月は
「まだあるじゃん、空白。ほら、ここに。」
と堂々とそれを見つけ、そこにいます。
そこにいることをあなたは選ぶことができます。どんな雰囲気だろうと、あなたが見つけたもの、あなたが感じたものに勝る真実はきっとありません。

月の対極にある太陽のキーワード

…☀️🦂Sun Keyworlds(太陽蠍座)…

*安定・態度・一貫性・雄大・寛容
*衝動・掘り当てる・マンパワー・熱望

完璧に「そこにいる」と確信している太陽です。蠍座は不屈の精神と言われるように「どんな状況にあってもそこにいます(隠れていても)」。
辛い局面でも逃げながらでも、そこにいます。目を逸らしたくなるような現場でもそこにいます。そういったタイプの一貫性であり安定。
「その粘り強さ、どこに活かす?」
と問う太陽。
我慢しすぎていることがあるのならそこから離れることもありです。それは負けたことにななりません。あなた自身が守られる必要もきっとあります。遠く離れ俯瞰して見ると(それでも目は逸らさないでしょうから)、頑固すぎたところや意固地になっている部分や執着は思っているよりもすんなりと消え、代わりに「雄大さやおおらかさ」が残ると思います。
人とのやりとりを通じてあなたの反応や態度が分かりやすく反映され、何処にどんなふうに力を使うべきかを教えてくれます。

安定していておおらかで粘り強くある時、徐々に煮えたぎるような「何かを手に入れたい」という欲望にも似た熱望や荒ぶる程のパワーを自分に宿していることに気づくかも知れません。
どうしてもそれが欲しい、理由がすっ飛ぶほど欲しい・・
純粋な本能が、欲望や熱望に育った結果がそのパワーの根源。
この満月の場合、例えば、体に取り込んでいる食べ物や飲み物がその欲望や熱望の在処を教えてくれる、というパターンもありそうです。
体に取り込んでいるもの、あなたを作っているパーツ、に一度目を向けてみませんか?
なるほど、と思い当たることがあれば「ほんとうはこれが望み」という方向に近い食べ物を取り入れて。
あなたを大事にすることで、「手に入れたかったもの本来の姿」もクリアに見え、力の使いどころは明確になります。余分にくっつけてしまった思い込みや、自分の都合の良いように解釈したままになっている結果など、気を散らすものを増やさないよう意識的でいましょう。
本当は何を望んでいるのか、これは太陽蠍座期間のテーマ。
望むものが本来の自分が思っているものと実はかけ離れている場合、そのかけ離れたものが叶います。それになっていってしまう・・という予感があるのなら軌道修正するだけです。
「想うことや願うことそれだけではなく、それを超え、現実で在りようとして再現してみたら良い。あなたはあなたが思ってるよりもずっと雄大な存在だよ。」
と、この太陽は言います。

月は、現実を穏やかに見渡しながら未来への意欲に満ちています。
太陽は、素早く立て直し堂々としている雰囲気です。
どちらも「今」という地点に興味津々。
フォーカスを絞っています。
この満月は
今にフォーカスを絞って「これから」を創造し続けています。
自分から出てきたとは思えないような斬新なアイデアや方法やアプローチを思いつくこともありそう。それをあなたが叶えてあげましょう。あなたから出てきたものはすべてあなたが産んだもの、です。あなたが持っている才能の欠片です。
それらをひとつひとつ育ててゆきましょう。
いつの間にか、叶えたかったものにあなたが叶っていっている・・って気づきます。

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最後に、10/15天秤座新月でもお伝えしましたが、冥王星の動きについて。
来年2024年1月、冥王星は水瓶座に入ります。
これまでよりもずっと自由にあなたのハートから表現されたものが現実を創る時代
へと移行している段階です。

そのポイントに差し掛かるまでの道のりがどんなものだったか・・
記録として残したい、という個人的な思いと、時代背景と個人の関係性を見てみたいという興味からしばらく冥王星の動きを追ってみたいと思います。
大きな変化として社会の出来事と連動するかも知れませんし、しないかも知れません。個人の変容として作用するかもしれないし、作用しないかも知れません。再生に関わる何かが顕れるかもしれないし、顕れないかも知れません。
記録として残してゆく価値があるとわたしは思っています。
遠く果ての果てにある冥王星、へー、そういうふうに自分にも連動しているんだ、と感じることがあれば面白い視点になると思います。
ご興味を持って頂けたならご一読下さい。

10/15天秤座新月では、温かで柔和な思考、が全面に出ていました。その芯には洗練された「主体を取り戻す」というテーマが貫かれており、全体の雰囲気もまた「どのようにバランスをとるのか」に興味がある雰囲気に満ちていました。主体は自分であり、自分が主であるのなら「これからどうするか?」というリーダー的視点にも似ています。
どうするか?という具体的な案が浮かばないくらいに「現実の主である」という事実に絶句するようなこともあったかも。
それと同時に、驚くようなことがあってもそれに対応できる自分自身へと近づいている実感や、冷静な視点。新たな資質のひとつとして自分を知ったこともあるかも。
「自己への集中」がそれらを齎したのだと思います。
身についた決して失われない財産・資源。
「自己への興味と集中」これは今後も継続し、外側の喧騒とはかけ離れているように見えるけれども脈々と定着する流れのように思います。
集中は他への柔和な態度として表現されます。

この満月での冥王星。
一転し、ちょっと騒がしい。
このギャップ・高低差・上と下・闇と光
のようなコントラストの激しさや、対極からひとつのものを求め合うような激しさが今の冥王星らしい個性。
高尚さばかりでは訴えかけられないものについては、鷹揚に下世話な雰囲気すら使い、気づいたら結果「高尚なこと」を成し遂げているような雰囲気。
「良い悪いと判断している暇があるなら成し遂げるためにいつでもベストを尽くせ」
リアリスト。
<前に進むこと、目的に向かうこと>
について衒いが消えるこの満月は、この山羊座冥王星の絶対王者的な雰囲気と被り、お互いが感化され引きあっているところがあります。

騒がしいな、集中が逸れたなと思ったら
「それで・あなたは今・何を・しているんだっけ?」
と、自分で自分を見つめて聞いてみたらスッと背筋が伸びそう。(凍り付かないといいな・笑)

冥王星は死と再生の星
「誰しもが平等に新しい瞬間に生まれ出し続けている」
このことは忘れずにいたいと思います。

               🌕🌖🌗🌘🌑🌒🌓🌔🌕

あなたがあなたでいられる満月となりますように。


I⚔️ I With Love.
Underneath darkened sky.  There's a light kept alive.

親愛なる友へ
幸いあれ。

星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い









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