見出し画像

明日から企画展

WHOLE9が参加している企画展が明日から2週間、新宿高島屋にて開催されます。

架空の映画を考え、そのサントラレコードのジャケットを描く”レコードジャケットアート展 ~SHINJUKUサントラ盤特集~”です。豪華&多数のアーティストが参加しているので、僕も観に行くのが楽しみです。


会場では作品のそばに置かれたキャプションで、その映画のあらすじがわかるようになっています。

WHOLE9の作品の場合、このあらすじを考えたのは僕で、今回はその辺の話です。

僕らのあらすじはこうです。

進化し、互いを同期できるようになった人類。副産物的に他の生物との同期まで可能となった。これまで言語による意思疎通が取れなかった他生物との感覚的な交流は、人間ひいては地球をより高次の存在に引き上げるかに思えたが… 肉体の壁を超越した未来を舞台に人の存在価値を圧倒的な映像美で詩的に描き出す異色SF作品

攻殻機動隊とアバターと惑星ソラリスを足して割った様なあらすじですが、まさにそんな感じです。

なんというか、"地球すべてをひっくるめたコミュニケーションによって人類に見えてくる -あるいは人知の及ばない- 境界に触れた瞬間"みたいなものをビジュアル化したかったんだと思います。


自分以外の思考を100%理解することができないっていう人間の限界って、一個人という肉体的・精神的な境界線の枠に収まらざるを得ないですよね。それを全生物間で強制的にその枠が溶けてしまったら、つまり世界中に同時多発的に自分がいる(他の生物も全ている)ユビキタスな世界になったらどうなっちゃうかなー、といったもしもボックス的な感じです。


動植物と人間との線引きが曖昧なアニミズム&トーテミズムな世界観をSF的に引っ張り出しただけで、特にメッセージとかは無いです。


中学生の頃の帰り道、そんなことばっか考えてたな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?