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【AIがキャラクター生成!?】冬コミに出展しました!【コミケ97】

明けましておめでとうございます!

新年初投稿です。今年も20卒内定者一同より一層の精進を重ねていくので、どうぞご指導のほど宜しくお願いいたします。


さて。年末年始は皆さんいかがお過ごしだったでしょうか。
フーモアは12/28-31に開催されていたコミックマーケット97に出展していました。

AIツール開発の株式会社Preferred Networkさん(以下PFN)と、モーションツール『E-mote』の株式会社エムツーさん(以下エムツー)と共同で、AIによるゲームアニメーションの自動生成の共同展示だったわけですが、、

なんと
①イラスト生成
②イラストのパーツ分け作業
③表情差分の生成
など、今までは全てプロが長時間かけて手作業で行っていたものを、AIによって自動化するとのこと!

要は、さっき作ったキャラクターをいきなり動かせてしまうシステムを開発していると。

これはすごい、、。

特別な知識やスキルがなくとも、イラストにアニメーションを付けられてしまう為、かなり業界の活性化が進みそうです。


■仕組みについて

上記にもありますが、これは全く新しいソフトを開発したわけではなく、もともと存在するツールの組み合わせで成立したものだそうです。

主にPFNの『Crypko™』とエムツーの『E-mote』という2つのツールがもとになっています。


Crypko™

Crypko™はAI開発のPFNが開発したイラスト生成ツールです。
PFNが収集したイラストをAIに学習させ、様々なパターンのイラストを記憶させます。これらのイラスト知識を合わせ、AIが全く新しいキャラクターを作り出してくれると。

イラスト生成の際に髪型や目の形といった属性指定をすることも、設定をせずにAIに完全に任せることもできるそうです。

さらに、Crypko™ではAIがイラストのパーツを自動で判別する為、完成した画像ファイルは既に動きをつける為に必要な「仕分け作業」が完了している状態になっています。
これはなんと自作のイラストでも可能らしく、イラストをCrypko™ソフトに取り込むだけで、勝手にパーツを分けてくれるとか。

「思いを込めて書いたあのイラストを、一気に動かせるところまで持っていける!」といった感じです。

まあ、やばい。めちゃくちゃ便利。

Crypko™に関する詳しい情報はこちらのTwitterからご覧ください。



E-mote

E-moteはエムツー開発運営をしている2Dモーション作成ツールです。
他のモーションツールとの大きな違いとして、既にパーツ分けされた画像ファイルを取り込むだけで、モーションの作成まで一気に進んでしまうとのこと!

しかも自動で動きの調整を行ってくれるため、利用者自身のスキルが完成されていなくてもクオリティが担保されてしまいます。

つまり、Crypko™で出力したイラストファイルをE-moteに取り込むと、すぐに動きが付けれてしまうんです。
自分で書いたイラストが高度な技術を必要とせずに動かせてしまうなら、試さない理由はないですよね?

こちらもTwitterから詳しくご覧ください。


■フーモアの役割と今後について

今回フーモアはゲームイラスト制作ディレクションのノウハウを活かし、本システムの宣伝やセールスを担当しています。
これまで培ってきた知識が新しいフィールドでも活用される感覚がなんとも嬉しいですね!


なお、今回発表したAIツールは未だ開発途中であり、そのまますぐに使える状態までは至っていません。全体の完成は2020年の間を想定しており、そこから最初は企業向けのシステムとして運用していきます。

将来的には一般向けにこれらの技術を公開し、皆さまにも使用していただきたいと思っています。


コミケ会場にて某イラストプラットフォームの方とお話をする機会があったのですが、
「このシステムが開放されたら一般の創作活動のレベルが跳ね上がり、業界の底上げに繋がるのでは??」
なんて話で盛り上がりました。

作業の効率化・簡易化を目指しているシステムの為、そうなって欲しいと心から願っていますし、業界を前進させられる技術革新の場に立ち会えている感覚が個人的には何よりも感慨深いです。

このシステムの完成までをぜひ見守っていただけたらと思います。


より詳しい情報に関しては、ぜひこちらよりご連絡をお願いいたします!




皆さまのクリエイティブが羽ばたけますように。


文責:清田


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