1125明石さん

《寄稿》合理的な僕の非合理的な精神論


今回、光栄なことに未来の新卒のみなさんや、
これから社会に出ていく学生のみなさんに向けて発信する機会をいただきました。

テーマは「自身が新卒だった頃の話」。
しかし、自分には就活生だったことがありません。困った。

そんな自分がみなさんにお伝えするのは、経験も実力も自信も足りない自分が、わずか3年ほどの社会人経験のなかで一貫して大切にしてきた、精神論といってしまえばそれまでの3つのことです。


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前提として自分は比較的、合理性のある方だと思っていますし、そういわれてきました。
いろんな場面で合理的に選択をしてきたつもりです。
もちろんその選択が正しかったという意味ではなく、リスクに対して勝ち筋を見込める場合であれば挑戦もしてきたので、結果として失敗もしたし挫折も経験してきました。

今回は合理性や論理性、失敗からの逆転劇の話ではありません。
その手の話しは経験豊かな偉人達がたくさん本を出しているので読んでみてください。

前段でも書いた通り、今回は非合理的な3つの精神論のお話しです。
もし、何か一つでも役に立ったり、みなさんの糧になることがあればとても嬉しいと思います。

① 「燃料」を見つける

動くべき時に動けるよう、自分を動かす燃料を見つけて欲しいと思います。

モチベーションじゃないの?と思うかもしれませんが少し位置づけが違います。
モチベーションはあくまでも行動の理由なので、その温度を高いものするための「燃料」を見つけてほしいと思います。
風呂釜のお湯がモチベーション、それを熱するのが燃料というイメージです。

自分の燃料は、「コンプレックス」でした。
特に「学歴コンプレックス」がとてもいい燃料になっています。

僕はそこそこの国立大学に通っていましたが、目標のために、大学を中退して再受験に挑戦し失敗しました。
(一応勝ち筋の設計はしていましたし、実現可能性は十分あったと思います。)

そこそこの国立大学にいく程度の学力だったので、自分が学歴コンプレックスを持つなんて思っていませんでした。油断ですね。
今でも、油断していた分、揺り戻しのように強いコンプレックスを持っています。

僕にとってのコンプレックスは、単にネガティブなものではなく成長意欲などのモチベーションにあたる事柄に対し、その根底で燃え続けて熱量を供給するものになっています。

是非、モチベーションの温度を高く保つ燃料を探してみてください。

② やる気を定義する

「やる気がない」という状態だとパフォーマンスが低下します。
それは誰でもそうですし、恐らく誰でもそういう瞬間はあると思います。

そんな状態で日々を過ごすことはとてももったいないですし、自分にも周囲にもいいことはありません。

その解決策の一歩として「やる気を定義」することを試みてきました。
「やる気がない」という事象が起こっているのなら、その原因があってきっと対策があるはずだと考えたからです。
当然正確な答えなどないですが、漫然と「やる気がない」に甘んじるよりはやる気の回復も早くなったのではないかと思います。

「頑張っている人をつい応援・協力したくなる」といったニュアンスの言葉をどこかで聞いたことがあると思います。
時間が有限である以上、「人から応援・協力される」というのは、非常に恵まれたことですし、大切なことです。
「頑張っている人」になるためにも、一度自分のやる気の正体と向き合ってみてもらいたいと思います。

③ 誠意を示す

注意してほしいのが、≠「頑張ってるアピール」だということです。

過去を信用してもらい、その結果未来を信頼してもらうために、まずは誠意ある現在を示すことが重要だと捉えています。

相手を尊重した依頼のしかたを徹底する、分からないことをちゃんと確認する、言われたことをしっかりやり切る、頭を使って仕事をする、
こういったいわゆる「当然のこと」を踏みしめていく過程に「誠意を示す」はあります。

いざやってみようとするとこれが本当に難しいことだと気づくと思います。

また、自分に対しても誠意を示していたいと常々思っています。
「なりたい像」を言語化して発信しない状態は、自分への誠意を示していないと思っているので、同期や友人などに自分の将来像を話すようにしています。
発信することで責任が生まれるとともに「なりたい像」とその道筋の解像度があがります。
逆に言語化しないことは、せっかく持った自分のなりたい姿を隠すこと、ひいては否定することにつながります。
それほどの成長機会の損失はないと思うので、本当に気軽にお酒を飲んだりランチをしながら断片だけでも話してみてほしいです。

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と、ここまで精神論、しかも当然のことを長々と書いてきましたが、意外にも実行するためには意志を持つ必要があるものばかりです。

これから社会に出ていく学生のみなさん、そして誰よりも、これから先フーモアに入ってくれる新卒のみなさんの活躍を祈って、恥ずかしながら座右の銘で締めくくらせていただきます。

Where there's a will, there's a way.~意志あるところに道は通ず~
-リンカーン

ここまで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。


文責:エンタメデザイン事業部/事業部長 明石樹

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