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岡田斗司夫さんは参考になるという話

フーモアの芝辻です。
岡田斗司夫さんは参考になるという話です。
※フーモア社内向けに発信をした内容を少しリライトしています。

オタクの走り、岡田斗司夫さん

岡田斗司夫さんが60歳を超えた時、オタク(サブカル)はもはやオタクじゃなくなった、一般化したんだということ言っている人がいました。
岡田斗司夫さんは「トップをねらえ!」で企画立案をした人物。いろんな才能を巻き込み(エヴァの庵野秀明監督とか)、
「作り手がやりたいSF・女の子・メカをそのまま出すのではなく、1万本売れる様に、1万円払った人が満足できるビデオを作る」
ということでスペースオペラ好きにはたまらない作品が生まれました。

『トップをねらえ!』場面カット(C)BANDAI VISUAL・Flying Dog・GAINAX

余談ですが、私の大好きな星方武侠アウトロースター覇王大系リューナイトを生み出した伊東岳彦(老師)もトップをねらえ!に加わり、その後のスペースオペラ系アニメに多大な影響を与えたと言っても過言ではありません

岡田斗司夫さんのヒットをもう一度作るという再現性はなかなかなかったのですが、当時才能のある人を巻き込んだという意味では、彼の分析やその評論に惹かれた人たちがいるということだったんだと思います。

作品作りに参考になる岡田斗司夫さんの分析、構造化能力

その彼の分析力、評論力が分かる動画があります。

【ひろゆき絶賛】岡田斗司夫”アイデアの作り方” 凄すぎて鳥肌モノ【 ラブスマホ ラブ携帯 ラブテレフォン】【岡田斗司夫 / 切り抜き / サイコパスおじさん】

【ひろゆき絶賛】岡田斗司夫”アイデアの作り方” 凄すぎて鳥肌モノ【 ラブスマホ ラブ携帯 ラブテレフォン】【岡田斗司夫 / 切り抜き / サイコパスおじさん】

文字版では結構前にまとめられているやつがあるので参考に。

岡田斗司夫さんのこの構造の理解の仕方を徹底的にやってWebtoonやゲームなどを作ってもいいよねとは思いました。
この構造理解をしてロジック作る人と、その設定からキャラやプロット作るってやれると一定いけそうな雰囲気を感じると思います。

そもそも、この動画で岡田斗司夫さんが話をしている作品をちょっと読みたいとも思いました。

世の中で売れた作品自体は、この構造抜き取って応用しているとも言えます。

その構造を応用して大ヒットした作品としては以下「千の顔を持つ英雄」という神話をベースにした基本構造をまとめている本を読んだジョージ・ルーカスが、この本の構造をベースにスター・ウォーズ3部作にそっくり応用して、ヒット作を作ったというのは有名な話です。

「千の顔を持つ英雄」表紙

岡田斗司夫さんのこの動画を見て、どう思うか。

面白いのは岡田斗司夫さんはこの構造抽出をできる力や、言語化能力が高い。ただ、この動画のような意味アイディアがあっても形にはヒット作を作るのはまた別ということ。評論はできるけど実行はまた別。

アイディアを出すこととそれを創るってのは違う筋肉であるというのがわかるなと。

岡田斗司夫さんの動画だけだと、大枠の作品を作るにおいてログラインまでが限界で、
キャラ設定、ネーム、演出、作画、背景、お金を集める、ファンや読者の方にうまく伝えるとかはまた別スキルで作品自体はその全てで構成されているということなんだなと思いました。

日々のインプット情報を抽象化して血と肉にして実行する

この岡田斗司夫さんの動画の内容自体は、漫画家や映画監督、ストーリーを作るような創作をしている人は方法論としては一般的かもしれません。
また岡田さんの論だけみてしまうと、ある意味で正しく、ある意味で間違っているという感じかもしれません。

基本的に創作を志している人間であれば岡田さんがやっているようなことは、意識的か無意識的かは別として日常的にやっています。

脚本家の大半は「他人の会話が仕事のネタにしか思えなくて嫌になる」といいますし、デザイナーはポスター、映像編集者はテレビや映画を、どう意識しても少なからず研究対象として見てしまうんです。
イラストレーターやディレクターをしていても同様かもしれません(嫌になるほどではないかもですがww)

確かに自分も人と話をして興味を持ったり気になったことはメモしたりその場で調べたりもします。

そういう前提で行くと、岡田さんがやったようなデスノート(単一の作品)のみを題材に、多少の改変をおこなって作品をつくるのは、どこまでいってもパクリでしかないですが、でもそれが100個の作品を題材にしているのであれば立派なオリジナルになるなと。

1から模倣して1を作ればパクリですが、100から模倣して1を作ればオリジナルですということかなと。

なので簡潔にまとめると
「訓練のされていない or したことがない人間が岡田さん理論で作品作ってもあんまり良いことない」
ということになります。
※ただ岡田斗司夫さんの「トップをねらえ!」は庵野監督や山賀さんの脚本など特殊条件が発動したとも考えられます。

「千の顔を持つ英雄」をベースにしたと言われるジョージ・ルーカスは、スターウォーズの一作目は、ジョージ・ルーカスが黒澤明の「隠し砦の三悪人」という映画に憧れて、それをベースに作ったそうで。本人も元ネタだと認めています。

隠し砦の三悪人

ということで、当然と言えば当然なのですが、ジョージ・ルーカスも複数のネタをスター・ウォーズに入れ込んでいたわけです。

スターウォーズに含まれるSF要素の部分はルーカス自身の圧倒的なナレッジがなければ表現できず、陳腐になっていたでしょうし、あれだけのヒットにはならなかったと思います。

作品作りに関わらず、営業でもディレクションでもコーポレートでも、他でも全部そうだなと思います。
基本的構造(や概念的な考え方)が複数あってそれをベースに応用する。

たくさんインプットして抽象化して応用してきましょう。

私は評論よりの実行したい派ですが、やはり岡田斗司夫さんは参考になるという話でした。(あと説明能力高い)

凡人がクリエイティブなるには2017年頃の古い記事ですが、書いていますので是非読んでみてください。

あ、井本さん誕生日おめでとうございました。

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