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もっと本を読んできたら良かったなあ

石原慎太郎さんのショート動画がちょいちょい出てくるんですけど、その高評価ぶりを見るに、はっきりした右寄りの発言がウケてるんだと思います。
めっちゃいいねついてるもん。

ショート動画って面白いけど全体像が見えないので切り取りの強烈な部分だけで感情的に動かされかねないところがあって警戒してるし、石原慎太郎さんについても同様だったのですが、ニュース番組での長尺の討論を見ていたら主張と根拠がはっきりしていてむしろショート動画よりも強い印象を受けて、筋トレで疲れ果てて何もやる気なかったのに最後まで見ちゃいました。
長く話せば話すほどそこに論理があるかどうかが分かるもので、右であれ左であれそこに筋があるならばその点に関しては認めるべきだと思いますし、石原さんの論理展開には筋があると自分は感じました。
ひろゆきさんみたいに器用で柔軟な会話の展開で上手に立つ人も面白いし凄いと思うんですけど、筋が通った話をする人とはまた経路が違うと思います。

日本はアメリカのベストフレンドではなく妾のような存在だというようなことを石原慎太郎さんは言うのですが、その根拠に日本とアメリカとのこれまでの関係やアメリカと他国との歴史、白人の歴史などの事実を挙げていくので、感情的に愛国を叫ぶ人よりずっと説得力があって、自分のそこの弱さがほんの少し悔しくなりました。
アメリカは好きだけど嫌いだっていう主張は自分も同じで方向性は同じだからこそ、その背景知識と根拠に自分との差がとてもあることを感じちゃって。
スポーツだって最初は簡単そうに見えてもいざやってみたら上級者の凄みが分かったりしますが、そんな感じ。

白人は今まで弾圧してきたイスラム教徒に復讐されることになり決してそれに勝つことは出来ない、という予測は日本もついに川口市の移民問題で日本の法律の抜け目で暴れられることがどれほどの脅威なのか実感するようになってきたし、誰でも情報が得られる時代にあれだけ巨大な中国が一党独裁を維持できるわけではなく都市部から瓦解していくというのは寝そべり族が出ていることのように思えるし、根拠があるから主張だけじゃなくて未来の見通しにも触れられるのは良いなって思う。
根拠なき未来の展望はただの妄想になっちゃうから。

自分も日本がぞんざいに扱われるのは嫌だと強く思った時期があったけど、世界の歴史を学ぶことをしなかったから説得力の無い感情的で曖昧なことしか言えないし、自分でも薄いことを言っていることを気づかざるを得なくて、自らの無知ゆえにその気持ちを消化できないまま、結果的に日本と日本の未来への無関心に辿り着いてしまった今、あーあ、自分は学のない人間なんだなって感じます。
見境のない知識だけの量ならあるけれど、くだらない雑学などの簡単に得られるだけで散り散りな情報ばかり頭にいれて悦に入っています。
学があるって言うのは学歴があるでもなくて、自分の立場に肯定的な知識と対立側を否定するだけの知識を貯めるだけでもなくて、そもそも常日頃から情報を集めて、選別して、それらを整理して理解して、それらを無数に繰り返してきた後に残った自分の意見を持つことなんだと思いますし、とても難しいことだと思います。

学生時代は大学の教授たちの話を聞いてもなにか心に響かなくて、知識はあるけど論文やら発表やら内向きというか理論的なところだけにとどまっているおじさん達というか、名門校出て学び続けて教授になった人でこれなら学問なんか真面目に学んだって意味ねえなって思ってたんですけど、それって逃げと諦めのための言い訳だったかなあ。
じゃあ自分はそういう教授たちとは違って身につけた知識を活かしてやるし、自分にはそれが出来る、それを証明する、という考え方もできたよね。

自分の父親は今の自分より若い頃から面白くも無さそうな世界情勢に関する本を読んでいたり、仕事も忙しいのに深夜の討論番組を遅くまで見て次の日もケロッとして仕事に行ったりしていたのを思い出すと、比較対象が近くにあるからこそ自分との差を感じるところです。

でも、比較対象がいるからこそ今の自分との差を感じられている訳で、それも良かったと思います。
自分の父親がどうしようもないボンクラだったらそこに気づくことも出来ないから。
だから、ここからどうするかが自分自身の選択で、このままで行くのも路線を変えてみるのも自由なんだと思います。

こんだけ書いてますが、この悔しさも明日には忘れると思います。

はい、おっぱっぴー。


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