うさぎさんとねこちゃんはなかよしでした。
うさぎさんはものしりで、ねこちゃんはげんきいっぱいでした。

あるひ、ふたりがいっしょにきのかげでなかよくおはなしをしていると、とてもきれいなあおいろのはねをしたことりくんがきのうえからはなしかけてきました。

「すごーくながいきょりをとんで、とてもあついみなみのくにからきたんだよ。でも、とてもこまってるんだ。みんながいなくなっちゃったんだよ。」

かわいそうなことりくんがおひるねをしているあいだに、なかまのことりたちがどこかにいってしまったのでした。

それをきいてうさぎさんとねこちゃんはいっしょにもりのなかをさがしました。
とてもものしりなうさぎさんはいつもことりたちがどっちにむかってとんできたのかをしっているので、ねこちゃんといっしょにそっちにはしりました。
ねこちゃんはとくいのきのぼりで、もりでいちばんたかい、くもよりたかいきのうえにのぼってことりくんのかぞくをさがしまして、ことりくんのなかまをみつけました。

それをおしえてもらったことりくんはとてもよろこび、なかまたちをみつけることができました。

このひのできごとで、うさぎさんとねこちゃんのきずなはよりいっそうふかまったのでした。

ふたりがであうまえ、うさぎちゃんはものしりでしたがはなすともだちがいなくて、ねこちゃんはげんきでしたがいっしょにかけまわるともだちがいませんでした。
ふたりはたのしかったけどさびしかったのです。

あるあめのひ、おおきないわのかげでやすんでいたうさぎちゃんが、しらないばしょまではしってきてしまってこまっていたねこちゃんをみつけて「ここでやすんだらいいよ」といいました。

うさぎさんはほんでしったことをたくさんおしえてあげて、ねこちゃんはそれをたのしそうにきき、あめがやんだらふたりはおもいっきりはしってきょうそうしました。

そのときからふたりはなかよしになったのです。
これからもふたりはいろんなおもいでをつくって、もっとなかよくなってくのでしょう。

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