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[鸚鵡の匪賊、フランシスコ/Francisco, Fowl Marauder]統率者考察①白、青

鸚鵡の匪賊、フランシスコとは

最新セットである「イクサラン:失われし洞窟」統率者デッキに収録された、共闘クリーチャーである。統率者デッキのカードなので統率者向けだ。
この記事はフランシスコを統率者で使うにあたっての考察の記録である。

かわいい!

黒いオウムというのを見たことも聞いたこともないのでグーグル検索してみると、おそらくモチーフとなったアカオクロオウムというオーストラリア原産の鳥がヒットした。写真を見るとほぼフランシスコそのままの姿だ。
アカオクロオウムはその名の通り赤い尾の黒いオウムで、メスは黄色の斑点が全身にあるが、オスは無いことから識別は容易らしい。ネットの情報が確かなら斑点の無いフランシスコはオスなのだろう。
オーストラリアからの輸出が禁じられているため、ペットショップで購入するとなると希少性の高さから一羽につき300万円近くの値が付くらしいが、埼玉県にあるキャンベルタウン・野鳥の森で見学が可能で、入場料金はわずか100円と遥かに安い。イクサラン発売後にカードショップでフランシスコを200円で購入してから野鳥の森で見学すると、ふつうの鳥を動物園で見るのとはまた違った感想を得られるかもしれない。

モチーフとなった地球次元の鳥を知ったことでイクサラン次元の伝説の鳥に対する意欲が湧いてきた。やはり統率者において「好きだから/気になるから統率者にする」というのはとても重要な事だと個人的に思う。

意欲が湧いたところでフランシスコの強みや弱みを考察してみる。

フランシスコの強み

《鸚鵡の匪賊、フランシスコ》
{1}{B}
伝説のクリーチャー ― ⿃・海賊 0/1
⾶⾏
鸚鵡の匪賊、フランシスコではブロックできない。
あなたがコントロールしている1体以上の海賊がプレイヤー1⼈にダメージを与えるたび、鸚鵡の匪賊、フランシスコは探検を⾏う。
共闘(両⽅が共闘を持つなら、あなたは統率者2体を使⽤できる。)

リリースノートより
https://mtg-jp.com/img_sys/common/JP_MTGLCI_ReleaseNotes_20231102_1108.pdf
  • 2マナと軽い

統率者ピッチの存在も後押しし、統率者は基本的に出しやすさ・軽さが求められている。2マナのフランシスコは土地2枚で出すことが出来るため、非常に軽い。

  • 土地の安定供給により事故知らず

能⼒がクリーチャーに探検させる場合、それのコントローラーは⾃分のライブラリーの⼀番上にあるカードを公開する。それが⼟地・カードなら、そのプレイヤーはそれを⾃分の⼿札に加える。そうでないなら、そのプレイヤーはそのクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置き、その後そのカードを戻すか墓地に置くかを選ぶ。

リリースノートより
https://mtg-jp.com/img_sys/common/JP_MTGLCI_ReleaseNotes_20231102_1108.pdf

探検能力は土地・カードが一番上にあれば手札に加えられるし、そのカードを次に引いても意味がない状況できちんと弾く能力は事故を防いでくれる。
フランシスコ以外にも自分がコントロールする海賊がダメージを与えたら探検出来る為、1ターンの戦闘で上から最大3枚までライブラリーを弄ることが出来る。先制攻撃も含めたら更に掘り進められる。探検能力のおかげで無限コンボが揃うまではライブラリーの不用牌を弾いて土地を供給し安定した展開が出来るのは明白な強みだ。

  • 自身を絡めた無限コンボを用意できる

フランシスコ関連の無限コンボでは、アガサの魂の大釜歩行バリスタとのコンボが知られている。アガサの魂の大釜で墓地の歩行バリスタを追放することで、+1/+1カウンターを載せたフランシスコは歩行バリスタの能力を得ることからカウンターの数だけダメージを与えることが出来るが、フランシスコの「ダメージを与えるたび、探検を行う」能力でライブラリーの上が土地でない限り無限にダメージを与え続けることが出来る。
なお、フランシスコが場にいて溜め込む親玉を場に出すと無限コンボを成立させることが出来る。まさしく1枚コンボ!

saw in halfサーチ→親玉とフランシスコの召集込み1マナでsaw in halfキャスト→親玉破壊で親玉2体生成しバリスタと大釜サーチ→2体の親玉召集込み0マナで大釜キャスト→バリスタ0マナプレイし墓地直行→大釜でバリスタ追放しフランシスコ無限ダメージ!

このことからフランシスコを統率者に据える場合、溜め込む親玉を場に出すことを目標にデッキ構築をすべきだろう。親玉自身は8マナと重いがリアニメイト呪文で踏み倒せば場に出すのは簡単だ。加えてフランシスコの探検や納墓等により墓地に落とすこと自体もさほど難しくなく、サーチ先のアガサの魂の大釜は墓地に落ちたクリーチャーの起動型能力をいくらでも再利用できるため、素引きした際も強力なシナジーが形成されている。

ここまででフランシスコの強みを生かした構築の方向が見えてきた。
①探検能力を最大限に活かす為、海賊・クリーチャーを多めに入れる
②無限コンボ成立のためにリアニメイト呪文を多めに入れる
上記の2点を意識しながら、次はフランシスコの弱みを検討する。

フランシスコの弱み

  • タフネスが1のためオークの弓使いに焼かれる

現環境の統率者には黒であれば必ずといっていいほどフランシスコと同マナ帯のオークの弓使いが採用されている。探検能力で自身の強化が間に合えば逃げ切れる可能性はあるが、元がタフネス1のフランシスコは無限コンボのパーツかつデッキの根幹であることが知られているのだから狙われやすく、天敵と言っていい。メタ・カードが溢れている現状でフランシスコを果たして活用できるだろうか。

  • アガサの魂の大釜コンボは不発になる可能性がある

アガサの魂の大釜コンボはライブラリーの一番上が土地だった場合+1/+1カウンターを載せることが出来ないため、不発になる可能性は少なくない。
墓地対策カードで歩行バリスタを追放されても困るし、単純に大釜を破壊されたりフランシスコを除去されても不発に終わる。様々な対策が刺さるコンボに重きを置いても果たしてよいものだろうか。

  • そもそも黒の海賊にろくなカードが存在しないし、緑や白の海賊はいない

海賊・クリーチャーを多数採用したいが、現存する海賊・クリーチャーはリミテッドですら活躍しなさそうな貧弱カードと、波止場の恐喝者を筆頭に明らかなオーバーパワーのカードの両極端だ。オーバーパワーな海賊カードは赤や青に集中しており、多相を除いて緑や白の海賊は現時点で存在せず、構築の段階で色が限定される。もっとも、共闘相手には海賊である鋭い目の航海士、マルコム鉄面連合の略取者、ブリーチェスが存在するため、そのあたりは気にしないでもいいかもしれない。

ここまででフランシスコの弱みを鑑みた構築を検討出来る。
①オークの弓使いをケアするため、インスタントでの強化か妨害が必要
②アガサの魂の大釜のみに頼らず、墓地を経由しないコンボを採用する
③海賊を採用すべくフランシスコの共闘相手は赤や青が望ましい

強みと弱みを頭に入れたうえでデッキをいくつか構築した。あくまで考察であり大きな大会で結果が出ているものではない(そもそも記載時は発売日当日だ)が、今後自身で使用したり大きな大会で結果が出ていくうちに自分の考えが正しかったか・誤っていたかを確認し、次に活かしていきたい。

なにより可愛いオウムを使い続けていきたいから・・・

サンプル・白

共闘相手は陽光たてがみの使い魔、ケレスを採用した。

鳥と馬

③海賊を採用すべくフランシスコの共闘相手は赤や青が望ましいとしながらも白で組んだのは単純に可能性の模索である。海賊が全くおらず、フランシスコ自身の強化手段に乏しい白黒の組み合わせで、ケレスは唯一フランシスコとの相方で使えそうな統率者に見える。カウンターを載せる能力が大釜コンボとの相性が良く、最悪フランシスコが除去されてもケレス起点で大釜能力を使えば立て直すことが出来るかもしれない。また、白は完璧な策略を始めとした受けのカードは存在するので、①オークの弓使いをケアするため、インスタントでの強化か妨害が必要の要件をある程度満たすことは出来る。

デッキコンセプトとしては強みを活かすための②無限コンボ成立のためにリアニメイト呪文を多めに入れるに注力することにした。②アガサの魂の大釜のみに頼らず、墓地を経由しないコンボを採用するとして、歩行バリスタ+太陽冠のヘリオッドの無限ダメージおよび霊気貯蔵器+ボーラスの城塞+師範の占い独楽のコンボを採用した。師範の占い独楽と探検の相性は勿論のこと、ボーラスの城塞で2連続土地で止まる事故を探検で防げるのは中々楽しい。ヘリオッドはフランシスコを強化するパーツでもあり、相互に補完できる組み合わせになっていると感じる。
あくまで一人回しの限りだが、安定して3、4ターン目にはゲームを決める力はあった。1,2ターン目のターボむかつきデッキと強力な青いデッキの攻防を脇目に自分のやりたいことをひたすらやれば高レベル帯でも通用するかもしれない。

サンプル・青

共闘相手は鋭い目の航海士、マルコムを採用した。


鳥と・・・鳥?

①探検能力を最大限に活かす為、海賊・クリーチャーを多めに入れることを念頭に1マナの海賊クリーチャーを多く入れてみた。
マルコムとフランシスコが場にいる状態なら、歩行バリスタの代わりにモノスケリオンを大釜で追放しても無限ダメージを与えることが出来る為採用。モノスケリオンは②アガサの魂の大釜のみに頼らず、墓地を経由しないコンボである船砕きの怪物+0マナアーティファクトによる無限マナからも勝てる上、オークの弓使いを処理出来てブロッカーにもなるため実のところ環境のソリューションなのかもしれない。
一人回しの感想だが、マルコムのおかげでマナは大量に伸びる為、溜め込む親玉やラザケシュも素早くハードキャスト出来るし、おなじみのデモコンタッサによる勝利を狙えるのも良いのだが何ともパッとしない。あくまで探検能力はカードアドバンテージを得るものではないため、打消しや妨害を吐いたら手札は土地だらけのパターンが目に見えるからかもしれない。
構築もまとまりがないので数日置いてから見てみるとアイデアが浮かぶだろうか?

次回では赤と緑と多色、加えて実際に対戦で回すことが出来たら、その際のレポートや感触を残したい。

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