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ウリエル杯5th テキストカバレージ Vol.2 予選Round2:中堅戦 「チームサティスファクション」NimU VS 「ビクトリーモンキーズ」トモ

今回の「ウリエル杯5th」では、一つ大きな試みを実施している。
前回でも述べている通り、「#ZX_Meフィーチャー」である。

これは、少しでも多くの方に、いろんなデッキをカバレージを残してみてもらいたいという、運営の狙いが大きい。
もちろん、このような記事に乗りたくないというプレイヤーもいるので、あくまで希望者はぜひ、という形をとらせていただいた。

そんな#ZX_Meフィーチャーに一番に乗り込んでくれたのは、この男、NimU

前回の「うりえる杯みに 2022OCTOBER」にて、フィーチャー卓で竜の姫君を持ち込んでベスト8に残ったプレイヤーだ。
フィーチャー卓には2回座ってくれたのだが、内1回を自身のルールミスによって、ゲームロスするという悲しい過去を持つ。

今回は、そのリベンジもかねての参加であろうか。

プレイには気を付けてほしいものである。

対するは、「ビクトリーモンキーズ」のトモ選手。
最近は学業が忙しかったようでゼクスをできていなかったようだが、今回のウリエル杯を機に復帰したようだ。
使用デッキは「イース」。2021年の「進化<アルターブレイク>」から登場し、近年フィーチャーされている、アルターブレイクを軸に構成されているデッキである。

今回は、1勝チーム同士の対決。
どちらのチームに勝利の女神がほほ笑むのか。

ゼクス、アクティベート・イグニッション!


NimU選手の先攻からスタート。
NimUは1番に「好天に戯れる 姫君と竜」をプレイ。その効果でデッキトップの白い「蒼穹の彼方より」を回収。


好天の効果でそのまま白蒼穹を使用…するかと思いきや、ここで使用するのは白黒の「蒼穹の彼方より」。


リソースが5枚ないため、チャージを1枚増やしたのみでターンを返す。
次のターン以降の蒼穹を確保したかったのだろうか。


トモ選手の後攻1ターン目。
リソースを置いて、手札から「鋭爪の跳躍者 イース」を5番にプレイ。

その効果で、イースを1枚山札の上の3枚からトラッシュへ送れるが・・・
ここで見えたのはすべて「手槍の忠義者 イース」。

選択肢のないトモ選手は手槍を1枚トラッシュし、残る1リソでイデアドライブである「アウト・オブ・タイム」をプレイ。このカードは、ゲーム後半で重要となってくるため、可能な限り早めに表向きにしておきたい。
このタイミングで余ったリソースを活用してプレイできたのは大きな一手だ。

NimU選手の先攻2ターン目へとゲームは進む。
ここで引いてきたのは黒い「蒼穹の彼方より」2枚。手札で浮いている「貪食の聖獣オーラグーロ」をリソースへ置き、手札から先ほどキープした白蒼穹をプレイ。3番へ「幼き貴女のワルツ」を顕現。


手札とチャージを確保しつつ、PEXを有効化してターンエンド。

トモ選手の後攻2ターン目。
相手より先に動いていきたいトモ選手であるが、思ったより手札が芳しくない。
また相手が「竜の姫君」なだけに、先にアルターブレイクすることもかなわない。
ひとまず「短刀の奉仕者 イース」を1番にプレイし、次ターンの動きに備えて手札を整えていく。


ここで手札に加えたのは、「蒼天の召誓者 イース」。


イースが新たに獲得した、カラーブレイクを持つカードのうちの1枚だ。
今後のプレイで重要になる1枚で、ここで引けたのは大きい。
悩んだ末、PEXを有効化してターンエンドする。

NimU選手の先攻3ターン目。
ここでためた2枚のチャージを使ってイグニッションするNimU選手。黒蒼穹のヒットを狙っているのか。その思いと裏腹に、イグニッションはヒットしない。
NimU選手は手札を確認し、ゲームプランを練り直す。

メインフェイズへ入ると、NimU選手は、手札から白蒼穹をプレイし、その効果でワルツを7番に顕現。手札とチャージを整え、2番の「朝露を払う 姫君と竜」で5番の跳躍者を処理していく。この時点で、星界デュナミスにある蒼穹の枚数は3枚。
そして手札に引き込んでいた、「闇夜に煌めく 姫君と竜」の《起》効果を使い、トラッシュの好天を5番にプレイ。

トップの黒蒼穹を手札に加え、好天の効果で黒蒼穹をそのまま踏み倒し。「廻る夢のソナタ」を、5番と9番に顕現していく。

ソナタの効果でトラッシュからはアークゼクスである「融和の新世界 姫君と竜」、そして闇夜を回収するNimU選手は、7番のワルツでスタートカードである「ふたりでひとつ イース」を攻撃し破壊。5番のソナタに「神前を清める 姫君と竜」をシフトして攻撃。


しっかりイデアドライブをケアしての1点。この攻撃でライフからはアイコンは捲れない。
9番のソナタでもう一度攻撃するNimU選手。ここでの2点ダメージは大きな損失となるトモ選手は、手札のカードを代替コストに「アウト・オブ・タイム」をプレイ。9番のソナタを破壊し対応する。
やれることがなくなったNimU選手は、ここでターンエンド。

大きくゲームが進んだ先攻3ターン目。ここからトモ選手は挽回できるのか。

左側:NimU選手
右側:トモ選手

リソースが5枚となる、トモ選手の後攻3ターン目。

ここから、イースデッキの真価が発揮される。
イースのブレイクイベントである「遂行せよ、その使命」は、自分か相手がリソース5枚以上の時に使用できる。通常のプレイヤーよりも、アルターブレイクできるタイミングが早いのだ。

先攻であれば、その優位性を発揮できたのだが…今回は後攻。仕方ない部分も大きいが、ここから巻き返しできる能力は十分にある。

トモ選手は悩みながらリソースを置いて、イグニッション。しかし、アイコンはヒットせず。そのままメインフェイズへ移行。

手札から、「魂コネクト イース&スイ」をプレイ!その効果で、チャージを増やすトモ選手。


そして1番に残っていた奉仕者に、「【夢想天臨】イース」をシフト。


ここで展開の肝となるキーカード、「魔刀の超越者 イース」を手札に加えることに成功!

トモ選手はここでアルターブレイクを宣言!1番の奉仕者をブレイク元に、「魔刀の超越者 イース」を1番に登場!

その登場時効果で、イースマーカーを展開。これで、自ターン中にイースのパワーが+2000されることとなる。これもイースのみが有する特徴だ。

トモ選手は、「ふたりでひとつ イース」の《起》効果を使用し、

魂コネクトに「新生の召誓者 イース」をフォースとして仕込み、2ドローする。

これも、魔刀の効果を使うための重要な一手だ。

トモ選手のアクションは続く。

魔刀の効果を起動し、先ほどフォースにした新生を6番へ登場。
その効果でリソースを6まで伸ばし、新生自身にパワー+2000を付与。
新生で3番のワルツを処理したあと、スタートカードの効果で「蒼天の召誓者 イース」を、4番スクエアへ登場させるトモ選手。そのまま蒼天で5番のソナタを攻撃し処理。
蒼天の《起》効果を使用して、蒼天を9番へ移動し、手札から「魅惑の狩猟者 イース」を5番へ踏み倒す。


狩猟者の効果で手札補充しつつ、朝露を攻撃し破壊。

NimU選手は朝露の破壊時効果で、白蒼穹をトラッシュへ落とす。
トモ選手は、魔刀でNimU選手のライフへ攻撃し1ダメージ。ライフからは白蒼穹が捲れるのみ。

やれることがなくなったトモ選手は、これにてターンエンド。
1点のみしか点数をとれなかったものの、盤面はかなり強固なものとなっている。

リソースも1枚残しており、相手ターンにアルターブレイクもできるような状況。NimU選手は一体どのようにライフを詰めていくのか。

NimU選手の先攻4ターン目がはじまる。

2枚目のスタートリソースを置いてリソースを6枚にし、イグニッション。
ここで、NimU選手は「好天に戯れる 姫君と竜」をオーバードライブ!
4番へ配置し、登場時効果で手札を増やそうとするが、捲れたのは「裏社会のドン バンビーノ」。

アストラルドラコでも蒼穹でないこのカードはデッキボトムへ。

2回目のイグニッションは外れ。しかし、ここで一気にライフを詰めていきたいNimU選手。
勢いよく朝露を切って3回目のイグニッションをするもヒットはなし。そのままメインフェイズへ移行する。

スタートリソースの効果で、2番に「融和の新世界 姫君と竜」をプレイ!!!

登場時効果で魔刀を星界送りへ。そして白黒蒼穹を星界より回収する。

そして好天の《起》効果から白蒼穹をプレイし、「貴き平和のバラード」を4番へ顕現。

登場時効果で、蒼天をデッキボトムへ送っていく。カラーブレイクが肝となる現在のイースにおいて、蒼天のデッキボトム送りはかなりの痛手だ。

NimU選手の猛攻は止まらない。

手札から、「闇夜に煌めく 姫君と竜」の《起》効果をプレイし、トラッシュから白蒼穹をプレイ。この地点で蒼穹のカウントは5枚。空いた9番スクエアへ、「閉じる無限のノクターン」が顕現する!!!

ノクターンの登場時効果で、1番に好天をリアニメイト。デッキトップの「原初の曙光 モナ」がそのままボトムへ。
NimU選手、勢いはそのままに、好天、バラード、ワルツを降臨条件に、「退廃の神姫 ナトコ」を4番へ降臨!

登場時効果を処理してライフを2点回復、その中から2枚のカードを手札に。加えたカードの中には2枚目の新世界

2枚目のスタートリソースの効果を起動し、手札から2枚目の新世界を1番にプレイ!新生を星界へ送っていくNimU選手。こうなってしまえば、姫君お得意の盤面の構築に勤しむのみだ。

1番の新世界の効果を起動し、黒蒼穹をプレイ。7番へ「願う無限へのロンド」を顕現、トラッシュより3番に闇夜をリアニメイト!そしてPEX効果で闇夜に絶界を付与する動きは、姫君が得意とする動きだ。

ナトコで魅惑の狩猟者を攻撃し処理後、2番の新世界で先ほど回収した白黒蒼穹をプレイするNimU選手。これで蒼穹のカウントは7枚。5番スクエアに顕現するのは、「芽吹く世界のシンフォニー(UR版)」!!!!!!

NimU選手は悩みながらも、チャージへ置かれた「原初の曙光 モナ」をナトコの効果で6番へ配置。これで、NimU選手のゼクスが盤面をすべて埋め尽くした形となる。

トモ選手、万事休す。

NimU選手は、ロンドから8番の魂コネクトへ攻撃!!!それに対し、トモ選手はすぐに対応。アルターブレイクを宣言する。

魂コネクトから変身するのは魔刀。ロンドの攻撃をそのまま吸収する。

これはしゃーないな・・・と自身のプレイミスをこぼしつつ、ノクターンでそのまま魔刀へ攻撃し破壊。シンフォニーでトモ選手のライフを削りに行く。ライフからは何も捲れない。

NimU選手はシンフォニーの《起》効果で、トモ選手のチャージへ置かれた「爛漫の召誓者 イース」と、

トラッシュの「調和の召誓者 イース」を星界へ送っていく。

これでもかというほどにトモ選手の反撃の目をつぶすNimU選手。
最後にシンフォニーに「神前を清める 姫君と竜」をシフトしてターンエンド。

トモ選手の後攻4ターン目。
8面埋まっている状態で、かつ絶界の闇夜と強力な除去を持っているシンフォニーがある盤面。


トモ選手側としてはかなり劣勢な状態。それでもチームの勝利のために、あきらめずにカードをプレイしていく。

イグニッションフェイズ。1回目は「薬毒の看護者 イース」がオーバードライブ!!!


ライフから捲れてほしいカードではあるが、そんなことは今は関係ない。
「3コスト以下のイース」が盤面にあることが、展開の起点となる、イース本来の戦略で重要なのだ。

メインフェイズ。トモ選手は悩んだ末に、1コスト支払い薬毒の《起》効果を使用してトラッシュから手槍をフォースへ。

手槍の《自》効果で、6番のモナを処理するトモ選手。展開の起点づくりに成功する。

トモ選手はそのまま、スタートリソースの効果を使用し、6番に蒼天をプレイ!そのまま闇夜へ攻撃宣言・・・!

が、トモ選手。ここで痛恨のミス。

NimU選手はトモ選手から優先権を受け取ると、シンフォニーの効果を起動!蒼天がそのまま星界へ送られていく・・・!
そして一緒にチャージにあったスタートカードと、トラッシュの魔刀も一緒に星界送りへ。

ここでのミスとは、蒼天へPEXの絶界を付与していなかったこと。

闇夜の効果でさらに1コスト支払うことを考えれば、使用しないという選択肢もあったが、シンフォニーがいるのであればそれはまた別のお話。

イース自身が《起》効果を主軸に展開や除去を行うため、ここで闇夜を除去できなかったのは大きい。

トモ選手は残りの手札とにらめっこし、魅惑の狩猟者を6番にプレイすると、その効果でデッキトップの2枚を確認。しかし、有効牌は見えず。仕方なく「錨の破壊者 イース」を手札に加えるトモ選手。


プレイ時の効果でリソースを1枚確保すると、そのままアルターブレイクを宣言。6番の魅惑を、魔刀へとアルターブレイク!!!

魔刀に絶界を付与してシンフォニーを破壊し、魔刀の効果を起動してフォースとなっている「魅惑の狩猟者」を5番へ登場させ、手札を整えていく。(※)
その後、8番の薬毒で9番のノクターンを処理。

5番の魅惑に「【夢想天臨】イース」をシフトし、3枚目の魔刀を回収してターンエンド。


※の部分について
本来、「闇夜に煌めく 姫君と竜」が盤面にある状況下で、魔刀にPEXの能力で絶界を付与した地点で、1コスト支払っていないといけない状態のため、トモ選手の有効リソースはなくなっています。そのため、魔刀の効果は起動できず、5番に魅惑の狩猟者を登場させることは本来できない挙動となっておりました。
この度はルールミスを見逃してしまい申し訳ございません。この場を借りてお詫び申し上げます。

筆者よりお詫び

闇夜に煌めく 姫君と竜」や新世界が2枚盤面に残っているこの状況。
NimU選手にとってはかつてないチャンス。
詰めとなる先攻5ターン目。

ここで、トモ選手のリソースが1枚リブートとなっていますが、本来はこのリソースはスリーブしています。本来できない挙動を見逃してしまい、申し訳ございません。

リソースをおいてイグニッションフェイズ。
なけなしのチャージを使い捲れたのは好天!!!9番へ配置する。

闇夜に絶界を付与し、そのまま6番の魔刀へ攻撃し破壊。
手札から闇夜の効果を使用し白蒼穹をプレイ、顕現するは「貴き平和のバラード」。

登場時効果で5番の魅惑を破壊していく。
そしてバラード、好天、ナトコを降臨条件に、2枚目のナトコを再度4番へ降臨するNimU選手。登場時効果でさらにライフの中身を強くしていく。

筆者が動画を確認できる範囲で、ライフの中にあるのは、オーラグーロ、モナ、バンビーノ、黒蒼穹、白蒼穹
そのうち、このあとプレイしそうな黒蒼穹と白蒼穹を回収していく。

そして、残っている新世界の1体の効果を起動し、黒蒼穹をプレイ。6番と9番に、ソナタを2体顕現すると、トラッシュより新世界と白黒蒼穹を回収。

トモ選手はNimU選手の行動に対しサムズアップを繰り返すのみ。

NimU選手は6番のソナタに「神前を清める 姫君と竜」をシフトし、そのまま2体のソナタで破天降臨を宣言。9番スクエアへ、「奇縁の神楽 ルル」を破天降臨する。

・・・と、このタイミングで訪れる、対戦時間終了のアナウンス。

ET0ターン目となったNimU選手は、残り5分でトモ選手のライフを削り切らないといけなくなった。

逸るNimU選手はもう1体の新世界で白蒼穹を踏み倒し、5番スクエアにノクターンを顕現。リアニメイトは行わずに、まずは9番のルルで8番の薬毒へ攻撃し破壊。
そしてノクターンで攻撃。攻撃時の効果でルルを星界へ送ってライフを詰めていく。トモ選手のライフからは何も捲れない。

NimU選手はスタートリソースの効果で2番の新世界をプレイし張替え。残るリソースは3枚。2枚目のノクターンを9番へ顕現。ロンドでトモ選手のライフへ攻撃!

トモ選手はPEXの効果でライフを回復。起死回生となる1枚が捲れることを願うのみ。

しかし、NimU選手からの攻撃でのダメージでは、イグニッションは捲れない。残るライフは1点。
NimU選手はさらなる詰めの手を確保するため、スタートリソースの効果を使い、1番の新世界を張替え!!
そして9番のノクターンで、7番のロンドを星界送りにしつつ攻撃!新世界の《起》効果を使用し黒蒼穹をプレイ。ロンドを9番へ、6番に闇夜をリアニメイトする。

ここでライフから捲れたのは、「薬毒の看護者 イース」!!!!


かろうじて命を拾うトモ選手。しかし、スクエアはすべてNimU選手のゼクスで埋まっている。
やれることがなくなったNimU選手は、ここでターンを明け渡す。

トモ選手のET1ターン目へ突入するが、NimU選手のライフを削るまでには至らず。

対戦が終了し、ライフ差3-1で、NimU選手の勝利が確定した。



Round2. WIN!!! NimU

このラウンドにおいて勝利を獲得できたのは、「チームサティスファクション」。この時点で2勝できたことで、満足いく結果を残すことができそうだ。

残りのラウンドでも勝ち上がることはできるのだろうか?

Round 3.へ続く。

NEXT MATCH… 先鋒戦
「学割鳥マヨうどん」オクトーvs「EDF」イズミ

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