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「おもてなしの場」を作るプロデューサー 島津栄一さん

グラフィックデザインの技術力と企画力を活かしてコミュニティをデザインしている島津栄一さんにお話を伺いました。

【プロフィール】出身地:千葉県活動地域:都内現在の職業、活動:・アパレルメーカーのグラフィックデザイナー ・グラフィックデザインとコミュニティデザインと企画力を駆使する『場』のプロデューサー・大好き❤️キッチハイクPop-Upデイシリーズのゼネラルマネージャー・シェアキッチンのプロジェクト・食卓(テーブル)デザイナー経歴:ラジコンメーカーに就職、その後、フリーでグラフィックデザイナーとして起業。今はアパレルメーカーに勤務しながら、コミュニティーデザイナーとして起業準備中。


◆人と人の繋がりをデザインしていく

記者:島津さん(以下、敬称略)はどのような夢やビジョンをお持ちですか?

島津:いろんな人を繋げていくコミュニティデザインをやっていきたいと思っています。

普段は、グラフィックデザインの仕事をしているのですが、机に向かって、グラフィックデザインをやるだけでなく、もっと違うスキルを増やしたいのです。1つは「料理」で、もう1つは「コミュニティデザイン」です。

料理では、キッチハイク(食べることが好きな人がつながる「みん食」コミュニティサイト)というコミュニティに参加したり企画したりして、みんなの食卓というシリーズの大使にも選考されました。

最近は、キッチハイク以外にも繋がりが増えてきたので、キッチハイクの人たちと別のコミュニティの人たちを繋いだりしています。これがコミュニティデザインの領域だと思っています。


◆関係性をデザインする

記者:夢を具現化するために、どんな活動されていますか?

島津:グラフィックデザインの中でもアパレルがメインだったのですが、最近は、化粧品や貿易などいろんな部署から依頼を受けます。今後は、これらの経験も活かし、フリーランスで仕事することが理想です。

料理を作ったり、グラフィックデザインやコミュニティデザインをやったりと、もっとできることを増やしていきたいです。

今は、「おいしいものを食べるということより、おいしく食べるとはどういうことだろう?」を探求し、食と音楽の関わりをあらたに繋いだり、東京と地方、地方と地方を繋いで活性化する仕組みの構築や、食を通して関係性をデザインするOISHIKU TABERU LABOという活動をしています。


◆グラフィックデザインへの限界

記者:コミュティデザインをやりたいと思ったきっかけは何ですか?

島津:最初は、メーカーに就職し、営業アシスタントをしていましたが、デザインの仕事も手伝うようになりました。そこから、グラフィックデザインのキャリアがスタートしました。

その後、現職のアパレル会社に転職し、グラフィックの技術をどんどん磨いてきました。今は、グラフィックデザインがあまり需要がないため、最近は企画もやっています。

入社当時のグラフィックデザインといえば、特別な感じがあったのですが、今はノウハウも調べればいくらでも載ってるし、誰にでもできるようになりました。そのため、6年くらい前からグラフィックデザインの仕事そのものに限界を感じてきました。

その時に、『コミュニティデザイン』というものがあるということを知り、そこから調べるようになりました。あとは独学でどんどんできることから実践しています。


◆信頼して所属できるコミュニティを分散させる

記者:コミュニティデザインとは?

島津:まだ、新しい言葉で表現するのが難しいのですが、
『人と人とが繋がりやすい仕組み』
『コミュニケーションが生まれやすい仕組み』

のことです。最近だと、みんな場づくりのことを言っていますが、それも曖昧です。

では、なぜそういったものが求められているのかを探求していくと、人間には大事なものがあって、昔は宗教とか神が絶対的な存在で、今は資本主義でそれがお金になっています。そのあとは何だろうと考えた時に、人口減少などの環境の変化があるので、多分これからは、
「どこに所属して、どんなことをしてるのか」がすごく重要になってくるのではないかと考え、そのためには「コミュニティデザインが必要」という道に辿り着いたのです。

まだ、そこに明確な答えはなく、これからコミュニティデザインがどうなっていくか、どう表現していったらいいかは全くわかりません。まだ、誰も明確な答えを知らないと思うのです。

記者:どんなコミュニティを作っていきたいですか?

島津:意外と理想はなく、強いて言うならば分散型です。
すごい人が一人いて、その人が全てを支配してるのではなくて、自分もここにいて、他にも重要な人たちがいて、そういう人たちを繋いでいく。決まった形というよりも、お互いを信頼して、お互いを評価して、信頼や信用がコミュニティー内で回る構造であることはイメージしています。

でも、誰もその答えをわかっていないから、試しながら進んでいる状態です。これを1年くらい続けてきたら、最近なんとなく形が見えてきました。「自分のできることが結構向いてるな」と気付き、まずそこを徹底的にやっています。

今は、繋げられる人たちをとにかく繋げる。
しかし、S N Sだけだとどこかで破綻することが多いので、S N Sを使ったり直接会ったりと、オンラインとオフラインの両方使うことが多いです。

記者:それはなぜですか?

島津:例えば、15人くらいのグループチャットを作って、そこには会ったことある人もいるし、会ったことない人もいる。やっぱり会ったことない人には警戒心があって興味があることが上がってきても発言しない人がいます。そこには居るけど、議論に参加しないから意見が採用されない。

だけど、顔を知ってる人たちのグループを別に作って、そこで同じ議論を立ち上げると、ちゃんと発言してくれるのです。知ってるということに安心感を感じて話し始めるから、そういう状態をいくつも作ってあげないときっとみんな理解し合えません。

大きいグループだと自分を抑制してる人も多く、それだと発言権がある人とない人がどうしても出てきてしまい、最終的には権力者が生まれて破綻します。これまでの会社の組織と何が違うのか。

コミュニティを色々なところに分散させてるけど、オンラインとオフラインの両方を通して、そこを全部繋いでいくのがコミュニティデザインの役割だと思っています。全部の接着剤みたいにならないと最終的には継続性がありません。

あとは、共通の何かがあるといいです。

記者:共通の土台があると一体感が生まれますよね。

島津:そうそう、その精度を高めていけば、共通項を作ってあげて、それに共感する人をまとめてイベント化させていく。そこで新しいテーマが生まれます。
最初は小さい集団がいくつもあるげど、それを無理やりくっつけようとしないで、その一部を少しだけくっつけてあげれば、いずれ1つの大きな集団になっていく。
この仕組み自体をどんどん転用していって、その結果としてコミュニティーが生まれていきます。

記者:場と場をつなげていくと相乗効果ですごいものが生まれそうですね。


◆フラットな組織にするための仕組み作り

記者:今までやってきて一番嬉しかったこと・感動したことは?

島津:感動したことは、フラット化ができた時です。
通常のPopUpを開催すると、料理する人、参加する人と企画する人がいて、そこには隔たりがあるけど、それぞれの役割には同じ重要度があります。

フラットな組織ができ、みんなが「やった!ハッピー!!」で終わった時が一番嬉しい。企画した人も嬉しいし、参加した人も自分が関われたということで意義を見出せるってことは結構大きいです。

記者:これが使命になっているのですか?

島津:使命というより、単純に、自分が主役じゃないのに自分が活き活きできます。

最初は引っ張るけど、あとは引っ込む。そこが、普通の組織と違うところです。いつも引っ張ってきた人は、最終的には居ない状態になっていけばフラット化はしやすいと思います。
すごい人が居れば居るほど、フラット化にはならない
と思います。


◆みんなが持ってるアイデアを掘り起こす

記者:大変だったこと苦労したことは何ですか?

島津:みんなの意見を引き出していくと、無茶なことも出てくるので楽しいけど大変です。
その場に安心感があると、普段は言わないけど、ある日突然すごいアイデアを言い出す人が結構居るのです。人って面白いです。

また、今まで仕事で技術を磨いてきた人たちは、仕事で色々やり尽くしてきて突拍子もないアイデアを生み出しにくくなってきてるけど、全く関係ない人たちは、実は突拍子もないアイデアをやってみたいと思っている。
だから、キャッチボールしながらお互いにイメージを擦り合わせていくことが必要です。
そういう交流の場を作って、意見を掘り出してあげるのがコミュニティデザイナーの役割だと思うのです。


◆積極的にやりたい事を言う

記者:最後に一言お願いします

島津:自分のやりたいことを言う
また、その言葉を拾ってくれて巻き込んで来てくれる人を受け入れる
それでうまく繋がる気がします。
愚痴ではなく、前向きにやりたいことを言うことが大事! 
言わないと誰も拾ってくれない。

特に小さいなコミュニティみたいなところは拾ってくれる人は多いから、繋がりを大事にしてるところに積極的に行ってみたり、そういった場所を活用するといいと思います。

記者:何気ない一言を拾い、その可能性を広げていく。また、その道を切り開いたら一歩引いていく潔さ。だから、みんなが信頼して集まっていくんだなと思いました。今日は、本当にありがとうございました。

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島津栄一さんについての詳細情報についてはこちら

↓↓↓

● OISHIKU TABERU LABO


●Facebook:https://m.facebook.com/eiichi.shimazu

●キッチハイク: https://kitchhike.com/how



 


【編集後記】
今回、インタビューを担当した西口と野田です。
一人一人の可能性を見出し、それをいろんな人を巻き込みながら実践していく行動力にいつも感心しています。コミュニティデザインと言う新しい仕事は、これからの時代に重要な役割になっていきそうですね。
島津さんの今後の更なるご活躍を応援しています。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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Moco

臨床工学技士。医療の限界やチーム医療の難しさを感じていた時にnTechの創始者Noh Jesuと出会う。nTechにより未来の医療へ希望を持つことができ、人材育成、パーソナル・コーチング、病院研修を通して、医療従事者への支援も行っている。

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