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最愛のハワイからオーストラリアに心変わりしちゃった理由

ハワイが大好きだった。

半年に1度は通い、本気で移住を考え生半可な遠距離恋愛を凌ぐ熱量で現地の不動産やグリーンカード取得情報を漁るほどの”ハワイ推し”だったの。

それなのに・・・・

惚れた弱みにつけ込まれてるんじゃ…

2011年か12年ごろ、宿泊費に”リゾートフィー”なるものが加算されたの。1泊につき1人20$ほど。当時は1ドル80円前後だったし、”税金”だと思っていたので気にも留めなかったわけよ。

だけど、よくよく調べると”リゾートフィー*”とは頼んでもいないサービス(例えば新聞や飲料水、ビーチタオル、アメニティ、レンタル自転車の1時間割引券など)をホテル側が勝手に設定し、強制的に支払わせるという押し売りみたいな制度。感じ悪いったらありゃしない!

こっちには惚れた弱みがあるとは言え調子に乗ってませんこと?

*ホテルによって10〜40$と幅アリ
*ハレクラニやリッツ・カールトンなどの一流ホテルはこの制度を導入していない。さすがよね。

お金のことだけじゃないわ。

なんか気候もおかしくなってきたのよ。モワ〜ンとした蒸し暑さ、凶暴に吹き荒れる強風…。ゆったりビーチで寝てられやしない!日差しは熱くても涼しい風が穏やかにそよいでいるのがハワイアンブリーズじゃなくって?

さらに中華圏からの団体客が異様に増え、ただでさえ賑やかなワイキキビーチは足の踏み場もないほどの混雑。

ワイキキビーチ

ワイキキから離れたワードの先まで「え?ここ渋谷?」ってくらい容赦なく新規開発され、取ってつけたような映えカフェだの映えウォールアートばかり。のんびりとしたアロハな雰囲気なんて虫の息よ。

こんなのアタクシが知ってるハワイじゃくってよ!!

と愚痴りながらも未練がましく、その後も何度も行っちゃったんだけどさ…

ゴールドコーストに浮気してみたら

と言うわけで、2017年、ちょっとした浮気心でオーストラリアのゴールドコーストに行ってみたの。オーストラリアは3回目だったんだけどビーチエリアは初。一瞬でフォーリンラブよ。

ゴールドコーストのホテルからの眺め

以下に、長年に一方的に愛していたハワイから、あっさりとオーストラリアンビーチに心奪われた理由をピックアップしてみたわ。

1:ホテルのコスパが抜群

約63平米の広々とした明るくクリーンな空間の先に広いバルコニー。近代的な高層ビルの間からブルーの海がキラキラと輝いている。スタイリッシュなシステムキッチン、シンプルな家具、ピカピカに磨かれたバスルーム。

写真撮り忘れてたけど当時の為替レートで1泊13,000円くらい。もちろんリゾートフィーなんてケチなもんは無し。ハワイで同じ価格で泊まろうとしたらボロい20平米が関の山よね。

サンシャインコーストもコスパが抜群。直近(2023年)に泊まった部屋はフルキッチン+ランドリー完備の1ベッドルーム約90平米が、この円安にも関わらず1泊20,000円前後のお手頃価格。

サンシャインコーストのアパートメントホテル
このLDKにでっかいベッドルームとバスルーム、ランドリー付き

2:時差がほとんどない

エリアと季節によるけど1〜2時間の時差しかないので時差ボケの心配なし。19時間もの時差があるハワイと比べると東京からの飛行時間が2時間ほど長くても疲労度が全然違うわ。

それに時差が少ないので長期で滞在しても日本とのワーケーションが無理なくできちゃう。実際、滞在中にZoom会議を普通にやったけど、Wi-Fi環境も良いのでノンストレス!普段からテレワーク中心の人に特におすすめ。

3:ビーチがダダっ広い

オーストラリアのビーチはゴールドコースト、サンシャインコースト、マンリービーチしか行ったことがないけど、どこもビーチ入り口から波打ち際まで幅の広さも、延々と続く長さもスケールが桁違い!

ゴールドコーストの海岸線は57Km!サーファーズパラダイスだけでも42Km!サンシャインコーストも60Kmほどの海岸が延々と続いているの。

全長わずか3Kmのワイキキビーチじゃ、この開放感はちょっと味わえないわ。

ゴールドコーストのブロードビーチ

4:日本人がほとんどいない

自分だってベタな日本人のくせに海外旅行に行って日本人がたくさんいたり、日本語があちこちから聞こえてくると何だか興醒めだわ。

海外旅行ではTHE 外国!を味わいたい!だったら最初から48番目の都道府県なんて言われていたハワイなんか行くな!って話なんだけど、それを補って余りあるほどの魅力がハワイにはあったんだから仕方ないじゃない…。

その点、オーストラリアのビーチタウンは紛れもない外国。お土産物屋でさえ日本語とは無縁。日本人観光客をほとんど見かけずローカルな雰囲気を味わえてよ。はるばる海を越えてきた甲斐があるってもんよ。

それもそのはず、オーストラリア全土への外国人観光客数が約370万人(2022年)なのに対し、ハワイは約930万人(2022年)。

人が少ないと言うことは人気店に長蛇の列なんてこともないし、ビーチが人でごった返しているなんてこともなくリラックスムードいっぱい。

サンシャインコーストのビーチ

*サンシャインコーストの中でも高級リゾートのヌーサヘッズ、そしてゴールドコーストのサーファーズパラダイスは比較的人が多めだがハワイほどではない

5:公共交通機関の充実

移動はすべてタクシーやUberと言う人には関係ない話だけど、海外ではできるだけ地元の交通機関を利用したい派にはバス、トラム、電車の充実はありがたいわね。パスモやスイカのようなICカード1枚で楽々移動できるの。(州によって種類が異なるので注意)

今回驚いたのはサンシャインコーストのバスがすべて無料だったこと。空港からヌーサヘッズまで1時間以上乗車してもタダ!これは自家用車による混雑・渋滞、駐車場探しのストレス軽減を目的とした実験的措置らしいが来年2月まで実施予定だそうよ。

*2021年からハワイでもバスのICカードができ鉄道でも利用できるようになったとのこと。

6:市街地も見所たっぷり

他にも、独自のコーヒーカルチャーあってイケてるカフェが多いとか、市街地はどことなくブリティッシュ風味の街並みで美術館などのアート施設も超充実してるとか、様々な利点がいっぱい!

サンシャインコースト(ヌーサジャンクション)のカフェ
シドニーのパディントン地区

観光産業だけってわけじゃないから、地元のビジネスマンや学生など市井の人々の生活感を感じられるのも魅力。

7:チップ制度がない

ハワイに限らずアメリカはチップ社会。飲食店、ホテル、タクシー…
何でもかんでもチップ、チップ、チップって面倒くせぇよ!!最初からチップ込みの価格で表示してくれれば良いのに、えっと15%??っていくら??とか、枕銭用に小額紙幣用意しなきゃとかもう本当にストレス。

その点、オーストラリアにはチップ制度がない。とはいえ、重い荷物を運んでもらったとか、特別なサービスをお願いした場合は多少の心付けは必要だけど、それなら日本の旅館でも同じ。

小さなことだけどこの気楽さは旅の心地よさにジワジワと効いてきてよ。

8:お冷が出る

これもまた些細なことなんだけど、カフェなどで普通にお冷が出てくる。これが暑い季節なんか本当に助かるのよね。ま、お冷と言っても冷たくもない常温の水道水だけど。

もし出てこなかったら「タップウォーター、プリーズ」て言えば無料でもらえるし、並べてあるボトルとグラスをセルフサービスで勝手にテーブルに持っていってもOK。

他にも街の至る所に飲料水を汲める場所があるのでマイボトルを持っていくことをオススメするわ。

でもやっぱりハワイも捨てがたい!

と、散々オーストラリアを推しまくってみたけれど、もちろんハワイの方が優れているところも多々あるわよね。

例えば、フライト料金を比較すれば相対的にハワイの方が安いし、ビーチへのアクセスの良さはさすがキングofリゾート。オーストラリアじゃ国際線の空港からビーチタウンまでのアクセスは結構時間も手間もかかるから。

ハワイならビーチに隣接してローカルグッズからハイブランドまでなんでも揃っててショッピングを楽しめるし、オゾンホール問題があるオーストラリアより紫外線対策に神経質にならなくてもいいしね。

気軽さで言ったらハワに軍配が上がるわ。だから、いつか円高になったらシレっとハワイに行っちゃうかも。だけど当面、ビーチリゾートならオーストラリア推しになりそうよ。

ま、どちらを選ぶかは好みや時間的、経済的事情次第。いずれにせよ海外に行けなかったこの閉ざされた4年間を思えばどこでも天国ってことよね。コロナが落ち着いてきた頃に行った淡路島や函館や勝浦の海でも十分満たされちゃったし。

旅ってやっぱりサイコー!

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