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【ブックカバーチャレンジ2日目】 「使う力」(御立尚資)

※Facebookで投稿したブックカバーチャレンジを転載したものです。

2日目はボストンコンサルティングの元日本代表で、現在はシニアアドバイザーの御立尚資さんの著書です。
これを手にしたのは、新卒で入った会社の入社5年目の頃で、今から15年程前です。
当社では、入社後県域等に存在する支店で3年程度従事し、定期の異動で本社に赴任するのが慣例となっていました。
私は入社4年目に考えもしなかった経営企画部に異動となり、(未だに謎。知らない方がいいのかな笑)赴任当初は、上司や先輩たちの会話がチンプンカンプンで相当焦っていました。
見かねたある先輩が、「お前は本当に分かっていない顔をしているから笑、ちょっと特訓だ」と仰って、ご自身の作業時間や昼休みを潰して丁寧に指導して頂きました。感謝してもしきれません。
その姿勢から、日々勉強することの大事さを学び、ビジネス書も数多く読む中で、先輩達の会話にもついていけるようになったのですが、アウトプットが今一歩増えていかなかったんですね。
当時の自分は、経営知識を覚えるばかりで自分の頭で考えることができてなかったんです。というか、考えるということがどういうことか分かっていなかったんです。そんな時、上記の先輩がこの本を紹介してくださいました。

本書では、知識は「使う力」があってこそであり、それがないと人や組織を動かし、成果を出すことはできないというコンセプトの下、「使う力」に焦点を当て、使う力の全貌とその獲得の方法について深く分かり易く掘り下げています。
本書を丹念に読み、日々意識して実践することが当時の自身の成長に寄与してくれたと感じています。
たまに本書のブックカバーを見ると、僕は先輩に一ミリでも近づいたのだろうかと思いを巡らせたりします。
コロナにより、在宅勤務が当たり前になることで、再びオフィスに出社する必要性がないことが多くの方が分かってしまった感があります。
もうコロナ前には戻ることはないでしょう。
物理的にメンバーが見えない中で自立・自律してアウトプットできることが前提となり、そういう人がより評価される流れは不可避です。
そんな中、逆説的なことを言いますが、私が上記のエピソードの通り、恩恵を得られたように、上司や先輩が後輩に背中を見せるという文化が大企業には残って欲しいと思います。ベンチャー企業は「遠心力」をドライバーに成長していきますが、大企業は「求心力」も携えて欲しい。
アフターコロナの職場の人間関係やワークスタイルが、今後どう変化していくのか注目していきたいと思います。

追伸:本書を読んだあと、写真右の「戦略脳を鍛える」もお勧めです。やっぱ御立さんスゲーっとなります。

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