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Looker Join the Tour Tokyo 2019

こんにちは。ウィルです。

昨日はデータプラットフォーム「Looker」のカンファレンスに参加してきました。

感想としてはデータの民主化を検討していて、企業におけるサスティナブルな分析環境を構築したいという人には刺さり、ビジュアライゼーションツールとして聴講していた人には刺さっていなかったのかという印象でした。

詳細なレポートは以下のクラスメソッドさんの記事を確認ください。

ハイライト

BIの将来
Lookerは「BIの将来はデータプラットフォーム」と結論づけておりました。
理由は以下3点

1.データ・ドリブンの浸透
人々はすでにデータ・ドリブンになってきている。
ショッピングをする時に配送データをチェックするし、スマホでなんでも検索してから行動するし、Netflixでくつろぐ時もレコメンドされた映画を見ると説明されてました。

2.SaaSアプリの激増
あなたは今日何個のSaaSアプリを使用しましたか?
(私も毎日10-20個のSaasアプリを利用しています。
 SlackやLINEでチャットしてGmailを見て、Noteを書いて etc)

2023年までに5億個のビジネスアプリケーションが誕生すると言われいます。

3.クラウドデータベースが世界を変えた
ビジネスDBの75%が2023年までにクラウドに移行すると言われています。

・大規模なスケール
・パワーとパフォーマンス
・融通性
・使いやすさ
・低コスト
・セキュリティの向上

使わない手はありません。


これを考慮するとインターナルなセルフサービスBIでは対処しきれない。
データを定義レベルで品質担保し、日々移り変わるエコシステムに対応できる柔軟性と拡張性、またBIツールの中で分析するだけでなく業務フローの中に埋め込む必要がある。というのがLookerの思想です。

セルフサービスBIは営業やマーケなどで絶対必要ですが、メンテすることも考慮に入れてる企業は少ないと思います。この点は問題意識を感じております。

埋め込み分析

ピクシブさん、JMDCさんとLooker社によるパネルディスカッション

両社とも「Embedded Analyticsの可能性」に惹かれてLookerを導入したとのこと。※Embedded Analytics=埋め込み分析

社内に溜まったデータを開放してユーザーが自分の活動を最適化するために活用頂くようにしていく流れがシリコンバレー中心で当たり前になってきており需要がとても伸びているそうです。

ただ、残念だったのだが会場のほとんどの人がなんのこと言ってるのかわかってなかったように見えましたww

Embedded Analyticsとは?・メリット・活用事例などを先にお伝えいただけるともっとよい時間になったのかなと思いました。

リクルート事例

近藤さんもセルフサービスBIの限界についてお話されておりました。
詳しくは上記レポをご覧ください。

感想

まだまだ良さが伝わっていないのかなというのが印象でした。

ビジュアライゼーションメインのBIの文脈でしか認知されていないのだと思います。ビジュアライゼーションでしたらTableauが一番いいですし、Lookerをわざわざ導入する必要はないと思います。もっと効率的にサスティナブルにデータを活用する時に必要なプラットフォームがLookerなのかなと思います。

今までのBIの流行りと同じようにトレンドの変わり目は近づいてきていると思います。まだ、Lookerの認知度と魅力は伝わっていません。逆に言うとリクルートさんやすでに導入が決まっているテクノロジー企業の事例が公開されて浸透された途端に掌返しが来るのかなと思ってます。

今あるBIの軸や集計定義をスピーディーに更新できますか?
すべてのVIZの定義を隅から隅までチェックし品質担保できますか?

データ・ドリブンな組織ないしはAIを活用していくのであれば可視化するデータの定義がブラックボックスで品質担保できないのは問題だと思います。

単純なデータ集計や抽出に人的リソースをかけるより優秀なエンジニアが効率的にデータ管理したほうがデータ・ドリブンな組織に近づくのではと思います。

私は誰でも自由にデータを触れる環境(Tableau)とデータ定義を管理して全社の意思決定に活用する環境(Looker)を使い分けたいなと思います

これからの進展を楽しみにしてます。



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