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「窓口が一つにまとまり、その先の選択肢が広がった」業務効率化に繋がり戦略的な物流へ|ニデックマシンツール株式会社様

ニデックマシンツール株式会社は、主に工作機械や切削工具及びその関連製品に関する設計・製造・販売を行っている企業です。具体的には、精密加工機械や工作機械、モーターなどの産業機械を製造し、自動車、航空宇宙、電子機器、医療機器など幅広い産業分野に製品を提供しています。

今回はニデックマシンツール株式会社 生産本部の藤岡さんと木山さんにWillboxが提供するオーダーメイド型国際物流プラットフォーム「Giho Sea」についてお話をお聞きしました。

ニデックマシンツール株式会社 生産本部 購買部 ASSY・板金・物流グループ
藤岡さん、木山さん
Willbox担当:濵田

Willboxについて

Willboxは「国際物流をより最適に、よりスマートに」をミッションに掲げ、荷主と物流事業者が直接繋がることができる「Giho Sea」と船会社のコンテナスペースを直接手配することができる「Container EC」を開発、運用しています。

荷主・物流事業者・フォワーダーが連携する環境を支援することで、これまでの業界構造を変え、新しい物流のかたちを提供しています。

ー Willboxを知ったキッカケを教えてください。

木山さん:一番最初に代表の神さんからお問い合わせをいただいたことがキッカケです。
Willboxさんのことは知らなかったのですが、今後、輸出の売り上げが増えていった際に輸出梱包や通関業者の引き出しが多い方が良いという話も出ていたのもあり、せっかくお問い合わせいただいたのだから一度会ってお話を聞こうということになり、滋賀県の栗東市にある本社に来ていただきました。

確か最初は弊社の製品や物流の話もしつつ、神さんの苗字が非常に珍しかったので「病院で呼ばれる時とかどうですか?」とかそんな話をしましたね。

その後、Willboxの神戸オフィスが新設し、濵田さんとやりとりをさせていただくようになりました。色々と相談に乗ってくださるので、非常に頼りにしております。濵田さんのお人柄もあり、取引を開始したという経緯もあります。

ー 濵田の印象はいかがでしたか?

濵田:言葉によっては今晩の寝る前の気持ちが変わってきますからね!

藤岡さん:そうですね・・・(笑)
冗談はなしにして本当に色々と相談に乗ってくださるので非常に頼りにしています。それがあって取引を開始させていただきました。

木山さん

ー Willboxに依頼する前はどのような物流の課題を抱えていましたか?

木山さん:複数の会社さんに本船手配などをお引き合いさせていただいているのですが、やはり限界があります。

一度に、大量の引き合いができない点がWillboxさんでは、広く紹介していただけるということでこの辺りを他社さんの力も借りてwin-winになるような物流ができたら良いなと思っていました。

今はまだフォワーダーさんにもお声がけし、その見積もり結果をもって最終決定をしていますが、 その中で御社は非常に良い価格を出してくださるので、それはGiho Seaがあるからこその結果なのだと感じています。

ー 実際にWillboxに依頼してみていかがでしたか?

藤岡さん:提案やコミュニケーションのスピードがWillboxさんが優位に立っていますね。
我々としてはなるべく早く情報が欲しいですし、すぐに決めたい。そこのニーズを満たしていただいてると思っています。濵田さんに電話をすると怖いくらい早く出てくれますし、「すぐ行きましょうか?」と言われるので、それは大丈夫ですと断るくらいです(笑)電話もそうですが、メールなどのコミュニケーションもとてもスムーズなので、このスピード感は有難いですね。

電話でいうと、濵田さんにはじめてうちの機械をお願いした時に、「今製品が倉庫に入りました!」とか「倉庫から出ました!」と全部電話で報告してくれたことがありました(笑)

濵田:最初の頃は無我夢中だったので、コンテナに運ばれてるとこまでずっと付いてまわってましたね・・・。

ー 製品が移動するたびに電話がかかってきた時のお気持ちは・・・?

藤岡さん・木山さん:「船積みの時だけでいいのに」って思っていました(笑)

ー 実物流の部分での変化や藤岡さん、木山さんの日頃の業務で何か変化はありましたか?

木山さん:海上輸送だけではなく、梱包から船積みのところも含めてコーディネートをしてくださっているのは、Willboxさんの大きな強みだと思います。

本船の手配に関しては船会社さんがたくさんあるのである程度、自分たちで調整はできるのですが、やはりネックになるのは梱包です。 ここの調整を濵田さんにお願いして複数の事業者さんに依頼できるのはメリットですね。

藤岡さん:海上輸送については、シッパーが直接サービス・コントラクトをとったほうが価格が安くなるケースを除いて、基本的には引き取りから海上輸送まで、当社の受注範囲の物流は全て窓口を一社さんにまとめてお願いするのが、最も効率的だと考えています。

製造メーカーさんによっては「引き取りはA社さん」「輸出梱包はB社さん」という考え方もあると思いますが、弊社はどちらかというと、バラバラに依頼するのではなく、窓口を一つにまとめて、その先の選択肢を広げていきたいという思いがあります。

そのため、Willboxさんのようにたくさんの物流事業者の中から選ぶことができる構造は業務効率化に繋がっていますし、業者さんを跨ぐと、その度にコミュニケーションが発生してしまいますが、その辺りもお任せしているので我々のニーズを十分満たしていただいています。

木山さん:あとは、Giho Seaのシステムを活用することでシッパーの我々にメリットがあることはもちろん、物流事業者さんにとってもメリットがありますよね。複数の物流事業者さんがGiho Seaにいるからこそ、わざわざ個別に商談に行かなくてもマッチングできるので、 「Giho Seaさえ見れば良い」という点が便利です。

藤岡さん

ー これまでのやりとりで濵田との印象的なエピソードはありますか?

藤岡さん:実は濵田さんと1つ約束していることがありまして。
弊社は滋賀県に本社を構えているのですが、滋賀県に住むのはもちろん、滋賀県のことをもっとよく知っていただきたいと思っていて、濵田さん自身もそうおっしゃっていたんです。そんな話の延長で「歩いて琵琶湖を一周したい」とまでおっしゃってて、その約束が果たせるのをずっと待っています。1周200キロぐらいあるという噂で、最大で10時間ぐらいかかるらしいです。この約束が果たせていないままなので、あえてこの話題を避けているような気がしていましたがこちらは覚えてますよ!(笑)

濵田:いつも行く行く詐欺をしてしまうので、今年こそは!湖西地区の物件と、琵琶湖の一周をお約束します!!

ー 木山さんはいかがですか?

木山さん:私は特にないのですが・・・。濵田さんの琵琶湖一周を自転車でついていこうかな(笑)

ー お二人が目指す「理想の物流の姿」はありますか?

藤岡さん:そうですね。「完全なアウトソーシング」が理想の姿に一番近いと思います。専門性の高い企業にお願いすることで、効率的に業務を進めることができます。今、私たちはベテラン社員を中心に業務を行っていますが、このような専門性の高いポジションに人材を育成することは困難だと感じています。

物流がかなり好きな人かつ自分から率先して課題解決に取り組む人材を見つけることはなかなか難しく、調達組織としても次の候補者について悩んでいます。

そのため、物流の専門家への完全なアウトソーシングが一番最適なのではないかと考え、検討しているところです。

木山さん:せっかくのクラウドシステムなので、船会社とシッパー、その間にあるシステム。この組み合わせもニーズも様々だと思います。お金を重視するというタイミングもあれば、今はとにかく納期で到着が気になって仕方がない。というような各シッパーのニーズを掛け合わせた最適な組み合わせをAIが「1万通りの中から3通り選びました」と、Giho Sea内で弾き出せるようになると嬉しいですね。

ー 一般的に「物流はコスト」だと言われることが多い印象ですが、お二人にとって物流はどのような存在でしょうか?

私の考える物流のポジションは、最終バトンを受け取り、お客様に届けるという役割を果たすアンカーのような存在です。会社の中で最も重要な工程の一つであると考えています。

物流を担当することで、機械をトータル的に見ることができ、部品の手配や売り出しのセグメントなど、部品1個1個の手配だけではわからない情報が見えてきます。例えば、物流を担当することで需要の増加や会社の目指す姿が見えやすくなり、さらに機械全体の特徴や動向を把握することもできます。こうした視点から、経営層に近くない立場でも会社の方向性を把握しやすいというメリットがあります。

物流を知ることで会社全体の流れを知ることができる。自分の担当している仕事だけでなく視野を広げることができると思います。

木山さん:物流の重要性は、日頃の業務を通しても感じますし、コロナの影響で改めて痛感しました。サプライチェーンでモノを作って納めていくこのフローは、物流がストップすると全て止まってしまいます。物流はまさに血液循環と同じで、もし大動脈が詰まり、それに伴う影響が出てくることを考えると、やはり物流は世界的に見ても重要な部分であり、それを会社として「戦略」と考えていきたいです。

ー さいごに、藤岡さんと木山さんの「物流をこうしていきたい!」などの展望をお願いします。

将来的には海外での生産を増やさなければならないと考えていますが、物流はそのアキレス腱であり、海外拠点を起点に調達物流や出荷物流の戦略を検討する時期が来ていると感じています。弊社は工作機械業界で世界一を目指していることからも、グローバル展開が必要不可欠です。

世界一を目指すにあたり、物流が起爆剤となる可能性もありますので、ぜひ御社にサポートをお願いしたいと思っています。

他にも、調達物流もお手伝いしていただければと考えています。現在、国内外で数百社のサプライヤーに支えられていますが、部品や製品の調達物流は、2024年問題など将来を考えると、サプライヤ毎にトラックを手配せず、ミルクラン形式などで調達物流を当社が管理することにもトライしたいと考えています。サプライヤ側の立場でも、納入に掛かる時間を考慮すると、一定量を我々がピックアップする方法でも良いかもしれません。部品の単価や条件などが関わってきますが、このような取り組みを推進していくことで、効果的な物流戦略を構築できるのではないかと考えています。御社にご期待しておりますので濵田さんからの提案も大歓迎です。共に目標に向かって取り組んでいきたいです。

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本記事では、ニデックマシンツールの藤岡さん、木山さんにインタビューさせていただきました!

お二人と濵田との距離の近さや親密さも感じ、Willboxの強みとしている複数の物流事業から最適な物流を選べる点も評価していただき嬉しく思います。

インタビュー後には、普段Willboxが輸出をお手伝いしている製品の部品やパーツが展示してあるエントランスをご案内していただきました!藤岡さん、木山さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。

Willbox,Inc.

Willbox株式会社は国際物流プラットフォームを開発運営する2019年に創業した物流スタートアップ。本社は横浜みなとみらい、関西は神戸を拠点に「国際物流をより最適に、よりスマートに。」をミッションに掲げ、日々活動しています。

Giho Sae
荷主と物流事業者を直接つなぐことができるオーダーメイド物流プラットフォーム。これまでの構造から一新し、最適で理想の物流網を作ることができます。

Container EC
複数の船会社のコンテナスペースを直接ブッキングすることができるサービス。船会社の海上運賃やスケジュールを一覧で確認することができます。

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