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ミニマリズムじゃなくて、物を最適化したい。

「佐藤可士和の超整理術」を読んで、著者のオフィスの写真を見て、物が無いミニマルな美しさに感動し、いつか自分も起業したらこんなオフィスを作ろう、と思ったのはもう10年以上も前のことです。

起業してもうすぐ10年になりますが、オフィスにも、店舗にも、道具があふれています。

しかたがありません。結局のところ私は労働者で、生産のための道具が必要なのです。

リスクヘッジのために複数のMacを持ち、それに付随する周辺機器や、カメラとレンズや、衣服や、カバンや、靴。生活のための色々な物品。

店舗には、パン屋の道具が並びます。

ミニマリズムとは、貴族的な生き方なのでしょう。都市に住み、生産の道具を持たず、インフレを気にせず、必要なものは都度購入し、不要になったらすぐに処分する。

労働者はその反対側にいます。カッコよくはありませんが、仕方がありません。食べていかなければなりませんから。

しかし、物を減らせずとも、物の最適化はあきらめません。

仕事がら、企業の製造の現場に訪問することがあるのですが、いい会社は必要なだけの道具がそろい、整理整頓され、不要な物は一切無いのです。

明らかに、そこに多くの労力を割いているのです。

目指すのはミニマルではなく、そっちです。

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