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ポケット一つの原則をノートでも貫く

「ポケット一つの原則」が常に頭にあります。「超整理法」という本で紹介された、分類しない整理法の概念です。

「そこを探せば必ずある」なら分類しなくていい

超整理法は約30年前の本です。読む価値はあります。

複数のポケットにものを入れると、何をどこに入れたかわからなくなるから、ポケットを一つにしよう、という考えです。そうすれば、その一つのポケットに探し物は必ずあるはずなのです。

デジタル化が進んだ現代においては、古い考えでしょうか。

しかし、実際のところ、スマホやPCの検索はなぜかうまく働いてくれません。だから私は、自分で作成した文書はすべて、Macのある特定の一つのフォルダに保管します。その中にはフォルダを作りません。
一定のルールを決めて、目視でも検索しやすいファイル名を付けます。すると、名前や作成日や変更日を手がかりに、すぐに目当てのファイルにたどり着けます。

「ノート一つの原則」で

当然、手帳やノートにおいても、ポケット一つの原則は重要です。

過去に複数のノートを使っていたときは、何度もトラブルを味わいました。書いたはずの大事なメモが見当たらないのです。

たった6桁の数字。三つの単語。40字ほどの走り書き。

わずかな情報量です。でも、現場で入手したり、突然に閃いた1次情報です。ネットを検索しても見つかりません。書いたそれが見つからなければ、永遠に失われてしまいます。

実際には、しばらく時間が経過して、必要なくなってから「こんなところに書いたっけ?」という場所で見つかります。

そんなことが何度もあって、手帳/ノートを1冊にまとめました。ポケット一つの原則です。これで、書いたはずのメモが見つからない、というトラブルはなくなりました。

例外は仕方ないが極力小さく

しかし、絶対に、必ず、意地でもポケット一つ、ではありません。ものごとには例外があります。

視力の悪化から、バイブルサイズのシステム手帳に加えてB5ノートを併用するようになりました。軽装で外出するときは、iPhoneがメモ帳です。

つまりは複数のポケットを持ってしまっています。ルールを作ることで、二つ目、三つ目のポケットを極小化し、トラブルは防止できています。

最初に何かを書くのはB5ノート。
iPhoneは毎朝見返してメモをB5に転記する。転記したら削除する。

単純なルールです。このルールは、つまりは「分類」です。これ以上増やすとトラブルの元となります。

文具店で魅力的な手帳やノートを見つけてしまうと、もう一つルールを増やしてもいいか、と悪魔が囁くのですが、ポケットを増やしたせいでトラブルに見舞われた過去を思い出し、何も買わずに文具店を出るのです。

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