見出し画像

MSPE記載時の注意点

私がいるレジデンシープログラムのプログラムディレクターによると、IMGの場合は基本MSPEはあまり深く読まないようですが、red flagを持つIMGを除外するためやAOAのような表彰を受けた人をマークするのには使われているようです。日本人が私がいるプログラムに応募した場合、プログラムディレクターがMSPEや成績表を一緒に確認してほしいと依頼してきます。気付いた点がいくつかありますので挙げておきます。

Noteworthy Characteristicsが1番大事なのですが(というかココしか見られていないような気がしますが)、そこに「アメリカの大学に一時留学した」と記載する場合、その結果何を成し遂げたかという点も端的に記載しない限りは何をしに留学したのかが全く分からず「何も学ばず帰国したのか?」と捉えられてしまいます。実際に問診や診察もしてDiscussionにも参加したUSCEだったのか、それとも論文を書いたのか、そういう記載が大事です。

大学によっては一部の人しか留学できない「レアな機会」なのかもしれません。それをアピールする意図で、又はアメリカに来て英語に触れましたというアピールでMSPEに記載しているのかもしれません。が、英語が当たり前に話せるIMGばかりですし、アメリカに短期留学してUSCE実習をしたりしているIMGも多いので、「アメリカの大学に一時留学した」だけで終わるのではなく、それなりの工夫が必要です。

Noteworthy Characteristicsに記載する内容で私がベストだなと思うのは成績に関する賞をもらった場合はその事実と賞の選択基準を簡単に書いて自分が上位何パーセントくらいにいたのかをアピールすることだと思います(私の過去記事も参考にされて下さい)。というのも、成績表を見ても相対的な評価がないと成績が良かったのか悪かったのか全く分からないからです。また、研究はともかく、リーダーシップがどうだったか、教育者としての経験もあるのか、という点も重要で、Noteworthy Characteristicsに記載することをオススメします。

Conclusion

USMLEの点と卒後年数のフィルターに引っかからなかった場合はMSPEもざっと確認されます。成績に自信ある方は”Honor”という単語を使って成績をアピールしたり、アピールしたい箇所をボールドにしたりするのも効果的だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?