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『紡ロジック』で取り上げられた映画作品の一覧まとめ


SEECの脱出ゲームアプリ『紡ロジック』
主人公の紡は映画オタクであり、友人や先輩の影響で小説も嗜むという一風変わった(マイルド)ヤンキーの青年です。

物語中では随所に映画のタイトルやセリフが引用されており、ゲームを楽しんだあとで映画を観たくなった人も多いのではないでしょうか。
かくいう私もそうです。映画館行きたい。(子どもが小さいのでなかなか行けませんが……)

……というわけで、自分用の備忘録もかねて、『紡ロジック』で取り上げられた映画タイトル(+映画監督&ドラマ)についてまとめてみました。小説版もあります(長くなったので分けました)。

※ご注意※

・ゲーム本編での言及部分についても併せて記載しています。当然ネタバレが含まれますので、プレイ中の方はご注意ください。
・映画の時間は主にDVDの販売情報(またはWikipedia)を参照していますが、特別編や通常版で違ったりするかもしれません。映画を選ぶときに長いか短いかの参考程度に書いたものなのでお許しを。
・途中で疲れて出演者の情報とかあらすじとか飛ばしてるところありますが見逃してください。

※追記情報(ご指摘ありがとうございます!)
2019/02/07『シャーロック・ホームズ』(ガイ・リッチー版)『名探偵ホームズ』(テレビアニメ)を追加しました。
2019/07/31『ゼイリブ』『エクスペンダブルズ』を追加しました。

【映画】

1.『食人族』
(監督・ルッジェロ・デオダート/1981年・伊)
アマゾン奥地の食人族を題材にしたドキュメンタリー風映画。

本作をモチーフとしたリメイク映画に『グリーン・インフェルノ』(監督・イーライ・ロス/2014年・米)がある。

2.『片腕マシンガール』
(監督:井口昇/主演:八代みなせ/97分/2008年・日本)
片腕女子高生が弟の復讐を誓うスプラッター映画。B級っぽいニオイが好奇心をくすぐる。

3.『羊たちの沈黙』The Silence of the Lambs
(監督:ジョナサン・デミ/主演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス/119分/1991年・米)

アカデミー賞5部門受賞のサイコスリラー。
猟奇連続殺人犯の捜査に行き詰ったFBIは、元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクター博士に協力を依頼する。
原作はトマス・ハリスの小説(新潮文庫/訳・菊池光/1988年刊)。

「残酷描写があって……人を選ぶかもしれない。」
「どんくらいゴア? 『食人族』ぐらい? それとも『片腕マシンガール』ぐらい?」
「……『羊たちの沈黙』くらい。」(1章7)


4.『スター・ウォーズ』シリーズ
(監督:ジョージ・ルーカス/1977年~米)

「遠い昔、遥か彼方の銀河系」を舞台に、壮大なスケールで描かれるスペースオペラ。「ヨーダ」が出てくる。
仮面の悪、優等生姫とアウトロー青年、凸凹コンビ、師を超える弟子、隠された血筋、闇堕ちなどなど王道といわれる設定はだいたい『スターウォーズ』で履修可能である。
エピソードは1~9(9は2019年公開予定)まであり、『ローグ・ワン』などスピンオフ作品も多い。

「ヨーダやガンダルフ。」(2章27)

5.『ロード・オブ・ザ・リング』三部作
(監督:ピーター・ジャクソン/主演:イライジャ・ウッド/2001~2003年)

長編ファンタジー小説の映画版。「ガンダルフ」が出てくる。
『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』の三部作からなる。

平和に暮らす小人族「ホビット」の青年・フロドは、おじのビルボから身につけると透明になるふしぎな指輪を贈られる。しかしその指輪は世界を滅びに導く悪の力を秘めていた。指輪を破壊するには、闇の国の中枢にある、「滅びの山」の火口に直接指輪を投げ捨てねばならない。ホビット族のフロドとその友人たち、エルフ、ドワーフ、人間、魔法使いからなる九人の「旅の仲間」は死地への過酷な旅に出る。

原作はJ.R.R.トールキン『指輪物語』。ファンタジー史上に燦然と輝く大傑作。

「ヨーダやガンダルフ。」(2章27)
「頭の奥からイライジャ・ウッドが "The last pages for you" と言ってきたんだ。」(略)「たぶん、『ロード・オブ・ザ・リング』だと思う。自信ないけど。」(8章24)
(※ "The Last pages…"=『王の帰還』終盤、主人公フロドのセリフ)


6.『ダーティ・ハリー4』
(監督&主演:クリント・イーストウッド/1983年・米)

『ダーティハリー』シリーズの4作目にして最大のヒット作。
サンフランシスコ警察殺人課のハリー・キャラハン刑事。「犯罪者へのあくなき執念と、手段を選ばぬ非常な犯人逮捕をして、人は彼を「ダーティ・ハリー」と呼んだ。」(DVD内容紹介より)……『ダーティハリー』とはそんな「ハリー・キャラハン」刑事を主役としたバイオレンス・アクション・シリーズである。
(余談だが「ダーティハリー症候群」という言葉もあるらしい。「緊張状態にある新人警官が、自らを逞しく見せようとするあまり過度の暴力をふるってしまうことを指す俗語」by Wikipedia)

“Go ahead, make my day.” (3章9)

7.『ドリアン・グレイの肖像』

享楽に耽る美青年ドリアン・グレイ。生身の彼はいつまでも美しいままであるのに、肖像画だけが彼の放埒なふるまいを映して醜く変わっていく…という話。三度映画化され(1945年・米/1970年・英/2009年・英)、日本では宝塚で舞台化もされている。

原作はオスカー・ワイルドの長編小説。

8.『ニューヨーク1997』
(監督:ジョン・カーペンター/99分/1981年・米)

第三次世界大戦が勃発した仮想未来が舞台。巨大監獄となったニューヨークから大統領を救うために奮闘する男を描いたSFアクション映画。原題は“Escape from New York”、こっちの方が分かりやすくて好きかも。

俺が舞台監督なら、蒼星には『ドリアン・グレイの肖像』、
斗真には『ニューヨーク1997』の主役を演じてもらいたい。
前者は享楽に耽る不老の男で、
後者は元軍人のアウトロー。(3章14)


9.『戦慄の絆』
(監督:クローネンバーグ/主演:ジェレミー・アイアンズ/116分/1988年・カナダ)

一卵性双生児の産婦人科医が、一人の美人女優と出会う。均衡の取れていたはずの双子の境界は曖昧になり、次第に関係が崩壊していく……というサスペンス。

「まさかカノジョの共有とかしてないよな? クローネンバーグの『戦慄の絆』みたいな末路になるぞ。」(4章5)


10.『マッドマックス』
(監督:ジョージ・ミラー/主演:メル・ギブソン/93分/1979年・オーストラリア)

近未来の荒野で暴走族とバイオレンスにカーアクションするみたいな映画? 当時は学生だったメル・ギブソンの出世作である。
シリーズ化されており、2015年に話題となった『マッドマックス 怒りのデスロード』は4作目にあたる。

「紡くん、ヤンキーなの? ヤンキーなのにクローネンバーグ観るの? 『マッドマックス』じゃなくて?」
「ヤンキーじゃないです。俺はただの素朴な田舎の高校生でした。あと、『マッドマックス』は大好きです。」(4章5)

11.『クラッシュ』

(監督:クローネンバーグ/主演:ジェームズ・スペイダー/100分/1996年・加&米)

交通事故に快感を覚える人々を描いた映画。
8章0でも言及されている。

「元々、スズキくんがクローネンバーグ好きなんだよ! バイクでトンネルに突っ込んだのだってクローネンバーグの『クラッシュ』の影響なんだ。」(4章22)


12.『ゼイリブ』
(監督:ジョン・カーペンター/主演:ロディ・パイパー/94分/1988年・米)

失業中の主人公は、ふとしたことから特殊なサングラスを手に入れる。そのサングラスをかけてロサンゼルスの街を歩いた彼に見えたものは――。いつのまにか支配階級が宇宙人に取って代わられている、そして下層にいる人間たちはテレビや広告によっていたるところで「OBEY(従え)」と刷り込まれているという真実……! 主人公は、人類に警鐘を鳴らそうと奔走する。

古い映画だが、内容の鮮烈さゆえに定期的にブームになる。
いい意味でのB級サスペンス映画。

俺たちは知らない間に支配されてるんだよ。「OBEY(従え)」ってね。(5章0)

13.『タクシードライバー』
(監督:マーティン・スコセッシ/主演:ロバート・デ・ニーロ/114分/1976年・米)

ニューヨークに暮らす孤独な男トラヴィスは鬱屈して肥大化した自我をため込んで大統領候補を暗殺しようと目論む。(by紡)
「物語の連鎖」という紡ロジックのテーマに重なるせいか、繰り返し言及される。(8章0)

14.『シティ・オブ・ゴッド』
(監督:フェルナンド・メイレレス/主演:アレシャンドレ・ホドリゲス/130分/2002年・ブラジル)

「ファヴェーラ(神の街)」と呼ばれるリオデジャネイロのスラム街を舞台に、ストリートチルドレンたちの抗争を描く。

「1番好きな映画は?」
「『タクシードライバー』かな。『シティ・オブ・ゴッド』と迷うけど……うん。やっぱり『タクシードライバー』です。」(5章2)


15.『シャーロック・ホームズ』
(監督:ガイ・リッチー/主演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ/130分/2009年・英米)

英米合作の痛快アクション・ミステリ映画。
暴走する天才・ホームズと、冷静な相棒・ワトソン医師の最強コンビが、霧の街ロンドンで連続女性殺人事件の犯人を追う。
名探偵シャーロック・ホームズは観察眼も優秀! だから相手のパンチやキックもすべて躱せるッ! コンボも命中するッ!! ……という謎ロジックで描かれるアクションシーンがバカバカしくて最高(褒めてます)。あとワトソン役のジュード・ロウが美人。

続編に『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』がある。モリアーティ教授が出ます。

でも、俺……ミステリ疎いですよ。ホームズすら読んだことないですし……ガイ・リッチー版と犬のアニメしか観てなくて。(5章3)

16.『オズの魔法使』
(監督:ビクター・フレミング/主演:ジュディ・ガーランド/101分/1939年・米)

アメリカのミュージカル映画。
少女ドロシーは、ある日愛犬トトとともに竜巻に巻き込まれて魔法の国へ迷い込む。故郷のカンザスに帰るため、彼女は願いをかなえてくれるという「オズの魔法使い」を探す旅に出る。途中で出会った「脳みそのない案山子」「心臓のないブリキのきこり」「勇気のないライオン」とともに、ドロシーとトトは冒険の旅を続けるのだが……。

原作はライマン・フランク・ボームの児童文学『オズの魔法使い』。
野崎美麗が主人公・ドロシーの服装を真似している。

「カンザスの農場に暮らすドロシーは、家ごと竜巻に飲み込まれて魔法の国のオズへとたどり着く。その世界で、彼女は赤い靴を手に入れる。願いが叶う真っ赤なルビーの靴を。」(6章3)

ちなみに原作では、願いを叶えてくれるのは「銀の靴」である。

17.『ふしぎの国のアリス』
(製作:ウォルト・ディズニー/75分/1951年・米)

ルイス・キャロル作『不思議の国のアリス』をディズニーがアニメ化した映画。映画の邦題は『不思議』が『ふしぎ』とひらがなに変わっている。直接的にタイトル(『ふしぎの国のアリス』)を表記できないのは大人の事情でしょう。ディズニーはいろいろと厳しいらしいですね。

「一見、『不思議の国のアリス』のアニメ版の服装にも似ているけれど、ドロシーはアリスと異なり、途中で黒い靴から赤い靴に履きかえる。美麗は間違いなく『オズの魔法使』のドロシーを意識しているだろう。」(6章3)


18.『キャリー』
(監督:ブライアン・デ・パルマ/主演:シシー・スペイセク/98分/1976年・米)

超能力を秘めた内気な少女が引き起こす惨劇を描いたホラー。紡は「スティーヴン・キングの『キャリー』」(6章3)と言っていたので、言及しているのは原作版の方かもしれない。

「プロムでわざとキャリーをベストカップルに選んで、みんなの前で豚の血をぶっかけるみたいな。」「多分。」それからかわいそうなキャリーは怒りを爆発させて、惨劇を巻き起こす。(6章3)


19.『シカゴ』
(監督:ロブ・マーシャル/主演:レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/113分/2002年・米)

舞台は1920年代のシカゴ。平凡な日々を送るロキシーは、キャバレーの歌姫・ヴィルマに憧れていた。クラブで口利きをしてくれるといわれ不倫した彼女は、騙されたことを知って男を射殺してしまう。留置所に入れられたロキシーが出会ったのは、同じく殺人事件を起こして逮捕された元スター・ヴィルマだった。
大ヒット同名ミュージカルの映画化。

「俺はミュージカル映画だと『シカゴ』が好きかな。」(6章21)


20.『サウンド・オブ・ミュージック』
(監督:ロバート・ワイズ/主演:ジュリー・アンドリュース/174分/1965年・米)

第二次世界大戦前夜のオーストリア。お転婆な修道女見習いのマリアは、トラップ大佐の7人の子供たちの家庭教師をすることになる。明るく自由闊達なヒロイン・マリアは、歌を通して子どもたちを、そして妻を亡くし頑なになっていた大佐の心を次第に解きほぐしていく。
爽やかなミュージカル映画。子どものころ一度は聞いたことのある「ドレミの歌」の元ネタ。

21.『雨に唄えば』
(監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン/主演:ジーン・ケリー/103分/1952年・米)

サイレント映画からトーキー(声付き)映画に移り変わる前夜の映画業界が舞台。
人気俳優ドンと大女優リナは、世間からベスト・カップルだと「思われて」いた。キーキー声で自己中なリナからの一方的な猛アタックに辟易していたドンは、たまたま知り合った新人女優・キャシーと恋仲になる。
やがてハリウッドにもトーキーの波が押し寄せるが、リナの致命的な悪声をそのまま観客に聴かせるわけにはいかない。そこでドンと親友コズモは、キャシーにリナの「吹替え担当」をさせることにする……。

ジーン・ケリーが雨の中で主題歌「Singing in the rain」を歌って踊るシーンは超絶名シーン、観ると幸せになれます。

22.『マイ・フェア・レディ』
(監督:ジョージ・キューカー/主演:オードリー・ヘプバーン/173分/1964年・米)

下町訛りのきつい粗野な花売りの少女を、言語学の教授が礼儀正しい淑女に変えていくシンデレラ・ストーリー。
同名ミュージカルの映画化。

23.『ラ・ラ・ランド』
(監督:デイミアン・チャゼル/主演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン/128分/2016年・米)

女優志望のヒロインと、ジャズピアニストの恋を描くロマンティック・コメディ・ミュージカル映画。

美麗はスラスラと言葉につっかえる事もなく、好きなミュージカル映画を列挙していった。『サウンド・オブ・ミュージック』『雨に唄えば』『マイ・フェア・レディ』、俺がまだ観ていない『ラ・ラ・ランド』……とにかく色々と話してくれた。(6章21)


24.『アナと雪の女王』
(監督:クリス・バック、ジェニファー・リー/102分/2013年・米)

ディズニーの大ヒット・ミュージカル・アニメ映画。
氷雪を操る力を生まれ持ったアレンデール国の王女エルサは、幼い日に妹・アナを誤って傷つけたことを悔い、魔法の力を隠して城の奥に閉じこもっていた。しかし、女王として即位することになったエルサは、戴冠式でアナと喧嘩し力を暴走させてしまう。

※本文中にはどこにも『アナと雪の女王』とは書かれていないが、「Let it Go」という劇中歌タイトル、「雪の女王」(映画原作)というフレーズ、歌うシーン前後の展開が合致していることからまず『アナ雪』のことである。
ズバリそのもののタイトルが表記できないのは、多分『アリス』と同じ大人の事情なのでしゃーない。

「ここ数年だと、やっぱり『LetItGo』は傑作だと思うの。」(6章21)
「雪の女王がありのままの姿を解放して『Let It Go』を歌ったのは映画の中盤でオチじゃない。歌った直後に彼女は扉を閉ざしてるし、妹を拒絶してる。」(6章40)


25.『バーレスク』
(監督:スティーヴ・アンティン/主演:クリスティーナ・アレギラ/119分/2010年・米)

スターを夢見て田舎から上京したヒロインのサクセス・ストーリー。
youtubeの予告編を観るのが一番早い。6章を読んでいればわかる! GO!

「この船の上では君が主人公だ。ここがバーレスクだ!」(6章40)
「『Tough Lover』かと思ったけど、違う。」(6章40)
(『Tough Lover』=バーレスクの劇中歌)

26.『先生を流産させる会』
(監督:内藤瑛亮/主演:宮田亜紀/62分/2011年・日本)

2009年に愛知県で実際に起こった事件をモチーフにしている。

「先生を流産させる会って……知ってる?」「……邦画のタイトルだろ?」(6章25)

27.『アタック・ザ・ブロック』
(監督・脚本;ジョー・コーニッシュ/88分/2011年・英)

「団地の不良キッズvs謎の凶悪エイリアン」(DVD内容紹介より)。
ロンドンのブロック(マンション)を舞台に、ストリートギャングが街を救うために凶悪エイリアンと戦うSFアクション映画。

「強いて言えばイギリス映画の『アタック・ザ・ブロック』が近いかもしれません。あれはゾンビじゃなくて宇宙生物ですけど……」(7章0)

28.『スカイ・クロラ』
(監督:押井守/122分/2008年・日本)

森博嗣原作のアニメ映画。
戦争がショーとして成立する世界で、永遠に大人になれない戦闘機乗りの子どもたち「キルドレ」を描くSFアニメーション。

「俺、アレを観ました。『スカイ・クロラ』。明らかに現代名古屋が舞台ではなかったですけど。」(7章1で「聖地巡礼」を選択)

29.『SAW』
(監督:ジェームズ・ワン/111分/2004年・米)

謎の殺人者ジグソウによって二人の人間が密室に閉じ込められ、デスゲームを強要されるサイコスリラー映画。シリーズ化しており、全部で8作ある。

「この中で1人死んだら、容疑者が2人しかいなくなるな。」「あー、でも『SAW』みたいな手を使えば――」「普通の旅行がいいなぁ、僕は!」(7章1で「旅行」を選択)

30.『燃えよドラゴン』
(監督:ロバート・クローズ/主演:ブルース・リー/102分/1973年・英&米)

ブルース・リーを一躍有名にした、傑作カンフー映画。

「それから右耳にはブルース・リーが “Don't thik, Feel” って言ってくるんだ。」(8章24)

31『ロッキー』
(監督:ジョン・G・アヴィルドセン/脚本・主演:シルヴェスター・スタローン/119分/1976年・米)

半端者の四回戦ボクサーだったロッキーは、ひょんなことから世界ヘビー級チャンピオンと対戦することに。薄汚れた下町で燻っていた男の成長を描いた、ボクシング映画の金字塔。

「あの映画(『タクシードライバー』)を観たとき、圧倒的なパワーを感じた。そして制作者たちの血と魂の叫びを感じた。同年に制作された『ロッキー』だって、そうだ。」(8章25)
「『ロッキー』を観ろ。」「……は? 何?」「まずは、『ロッキー』って映画を観るんだ。そしたら……」(特スト3話)

32.『犬神家の一族』
(監督:市川崑/主演:石坂浩二/146分/1976年・日本)
(監督:市川崑/主演:石坂浩二/134分/2006年・日本)

信州の犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が永眠した。欲深な一族の前で佐兵衛翁の遺言状が読み上げられたとき、犬神家の惨劇が幕を開ける。探偵・金田一耕助は犯人を突きとめられるのか。
原作は同名の横溝正史による小説。ハチャメチャ面白いのでミステリクラスタで未読の方はおすすめ。

「1976年版と2006年版の『犬神家の一族』を同時に流して見比べている。」(8章30)
※2006年版は監督も主演(金田一役)も同じという珍しいリメイク。


33.『ドリーム・ホーム』
(監督:パン・チョーホン/主演:イーソン・チャン/96分/2010年・香港)

香港の高級マンションで、住人に対し残酷な無差別殺人を繰り返すOLを描いたヴァイオレンス・スリラー映画。

蒼星と斗真を見送った後、俺は『ドリーム・ホーム』って香港映画を脳内で再生させる。あの映画のヒロインは、とんでもない動機で高級マンションの住人をありとあらゆる方法で殺していた。それが見所の映画でもある。(11章18)

34.『クラッシュ』
(監督:ポール・ハギス/114分/2005年・米)

クリスマスにロサンゼルスで発生した交通事故をめぐる群像劇。人種も立場も別々の、無関係に見えた人々が一つの事件によって結びつけられる。

「せやったら、"クラッシュ" を観なさい」「お前に、なんべんも観させられたわ。」「ちゃう、クローネンバーグじゃない方の "クラッシュ" や」(特スト9話)

35.『マグノリア』
(監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン/2000年・米)

ロサンゼルスを舞台に、一見関係のない男女9人の24時間を描く群像劇。(by Wikipedia)

36.『運命じゃない人』
(監督:内田けんじ/主演:中村靖日/98分/2005年・日本)

ある一晩の物語を、5人の登場人物それぞれの視点で、時系列を縦横に行き来しながら描く。

「あとは "マグノリア" "運命じゃない人" 、エメリッヒ映画もええな。それから……」(特スト9話)


37.『エクスペンダブルズ2』
(監督:サイモン・ウェスト/主演:シルヴェスター・スタローン他/103分/2012年・米)

タイトルの意味は「消耗品」。最強無敵の傭兵軍団【エクスペンダブルズ】。彼らの前には危険と陰謀が立ちふさがるのである……。
『エクスペンダブルズ』は、「伝説級のアクション・スターを全員集めてハリウッドオールスター最強軍団を作ろうぜ!」というドリームプロジェクト映画シリーズ。件のチャック・ノリスは「2」に登場している。

「チャック・ノリスが助けに来てくれないエクスペンダブルズ。」
「そりゃマズい!」(キャラコミュ/紅陽「将来の夢は?」)


【海外ドラマ】

『名探偵ポワロ』
1989年 - 2013年にかけてイギリスで放送されたテレビドラマ。アガサ・クリスティ原作。原作に忠実なドラマとして評価が高い。

『刑事コロンボ』
ロサンゼルス市警察殺人課の警察官コロンボを主人公としたサスペンス・テレビシリーズ。放送は1968年-1978年、1989年-2003年。
冒頭で犯人が事件を起こす様子が描かれ、彼/彼女がコロンボによって突き崩され心理的に追い詰められていく倒叙形式のドラマ。

少年は不良でしたけど、マニアックな映画雑誌を愛読してたり、『名探偵ポワロ』や『刑事コロンボ』を観ているような子でした。(特スト8話)


【テレビアニメ】

『名探偵ホームズ』
(監督:御厨恭輔・宮崎駿/テレビ朝日系列/1984-1985年)
霧の都ロンドンを舞台に、ホームズとワトソンが事件を解決していく冒険活劇。原作はもちろんコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』。イタリア国営放送からの依頼により、日本で制作された。
登場人物がみんな犬の姿をしている。劇場版も2作公開されており(1984年、1986年)、監督は宮崎駿である。
良質な児童向けアニメで、今も根強いファンが多い。
Blu-rayBOXのPV。良さがこれでもかと伝わるはず。

でも、俺……ミステリ疎いですよ。ホームズすら読んだことないですし……ガイ・リッチー版と犬のアニメしか観てなくて。(5章3)


【映画監督/俳優】

小津安二郎
戦後に活躍。独特の美しい映像で世界的にも高い評価を得ている巨匠。
代表作『東京物語』など。

黒澤明
アカデミー賞ホルダー。スピルバーグや『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスにも多大な影響を与えた超巨匠。代表作『七人の侍』『用心棒』『生きる』など。

ウディ・アレン
映画監督、俳優、脚本家。アカデミー賞史上最多ノミネート。
代表作『マンハッタン』『アニー・ホール』など。
紡は一作も観たことがない。

「映画は好きだけど、俺は小津安二郎や黒澤明の映画を数本しか観ていない。ウディ・アレンは1作も観ていない。それで映画オタクと言えるだろうか。」(8章5)

モーガン・フリーマン
アメリカ合衆国の俳優、映画監督、ナレーター。
『ショーシャンクの空に』(レッド役)、『ミリオンダラー・ベイビー』(エディ役)他、代表作多数。

「終いには、天からモーガン・フリーマンが“ Listen. ”と一言。でも、この元ネタがわからない!」(8章24)

元ネタはこの記事のエピソードかもしれない。(↓)
「モーガン・フリーマンからもらったメッセージ 紀里谷和明監督『ラストナイツ』」
http://filmers.jp/articles/2015/10/31/24_1/

ブルース・ウィリス
映画俳優。アクションもコメディもこなすハリウッドスター。
『ダイ・ハード』
(ジョン・マクレーン役)他、『シックス・センス』『フィフス・エレメント』『アルマゲドン』など代表作多数。

匍匐前進で暗いダクトの中を進む。ブルース・ウィリスじゃないんだぞ、くそ。(12章5)

『ダイ・ハード』のマクレーン刑事のこと?

ローランド・エメリッヒ
ドイツ人映画監督・脚本家。巨大なものが破壊されるSF作品が多い。
代表作『デイ・アフター・トゥモロー』『インデペンデンス・デイ』など。

「あとは "マグノリア" "運命じゃない人" 、エメリッヒ映画もええな。それから……」(特スト9話)


映像作品は以上です。(漏れがあれば教えてください)

小説版はこちらから。
『紡ロジック』で取り上げられた小説作品の一覧まとめ https://note.mu/windfish/n/n4eb0394d2f2f

ではでは、よい映画ライフ&SEECライフを!

楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。