見出し画像

特に意味なんかないけど髪を切る。バッサリと切る。


髪型を変えるときは周囲に予告しない。

何日もルンルンと計画を練る。美容院を吟味しながら、当日予約が運良く取れるまで待つ。

なんの予告もなしに週の半ばあたりで切ると、会う人会う人みんな驚いてくれる。特に長かった髪をバッサリとやったときなんか最高だ。

この瞬間のために私は髪を切ったのだ!
最高の気分だよ!!!

……とさえ思えてくる……が、暑いから短くしたかったというのが一番の理由なんですけどね。
というわけで髪を切りました。軽くて涼しくて最高の気分だよ。


(髪を切る動機として、実用性と芸人魂だけが伝わってきておしゃれ心が感じられないのはいかがなものか?)


確かに私におしゃれ心はない。
女性版おしゃれ偏差値があったら、たぶん34くらいしかない。

でも、せっかく髪を切るなら驚かせたい、とは思っている。いつだって。

こんな機会はめったにないのだ。予告なしに髪を切ってきただけで、日常生活のなかで出会う人たちみんなに、ささやかな驚きと楽しさを与えられる。文章よりもわかりやすく、みんなが楽しんでくれる。物書きとしては敗北かもしれないけれど。でも楽しんではもらえる。「私も髪切りたくなっちゃいました」なんて言ってもらえたら、こっちまで心が弾む。

ショートカットにするときはいつも悪戯っ子のような気持ちで美容院に行く。きらきら輝く魔女の店に、魔法の薬を買いに行く子どもみたいだ。そしておしゃれ心のない私でも、美容師さんの手にかかればちゃんとした髪型にしてもらえる。

美容師さんはだれでも魔法使いだと思う。

心の底から尊敬している。今日も魔法をありがとう!

5歳の娘(「とこやさん」志望)と一緒に読んだ本。

美容師さんと魔法はやっぱり親和性があるようだ。

楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。