見出し画像

(妄想)田んぼの真ん中で正拳突きをする人生

思考実験というか、適当な妄想をしてみる、意味のない記事。

私は田舎に住んでおり、周りには田畑がたくさんある。
で、みんな(主に高齢者)は朝から畑仕事をしていたりしている。

そこに一人、自分の田畑の真ん中で空手の道着を着たりして正拳突きをしているおじさんがいると仮定する。

もちろん誰も意味は分からない。そんなことするぐらいならトマトでもナスでも作って食べたり売ったりしたらいいのにと誰もが思うだろう。
でもおじさんは毎日正拳突きをする。最初は気持ち悪がられるかもしれないが、3年も続けているともう周りの人達は普通になってしまう。
「あのおじさんは健康でいいね」とかなんとか言ったりして。
小学生とかは面白がって周りで遊んでいたりもするだろう。

気がつけば、地元ですぐ有名人になってしまう。

もしかしたら噂を聞きつけた人が遠くから見学にくるのかもしれない。それだけ1つのことを継続することはすごいパワーがあるのだ。

んで3年といわず5年、10年となるとどうなるのか。もしかしたら地元の新聞やテレビが取材にくるのかもしれない。「なぜ、そんなことをしているのか?」が気になってしまうのだ。基本的にメディアは珍しいことがあればなんでもネタにしたらいいと思っている。普通にナスやトマトを作っているおじさんなんか全国に五万といるわけだから取材対象にはならない。

そこで、正拳突きのおじさんはいう。
「いやあ、真面目に働くより人と違ったことをした方が儲かるかなあと思って」
いつしかおじさんの畑には全国からきた人たちがお土産をおいていったり投げ銭をしていたりしていた。いつ頃か毎日youtubeで正拳突きをする光景を垂れ流しすることにもなっており、広告収入が入っている状態である。


「真面目に畑仕事をしている人たちは馬鹿です。今はSNSの時代。どうやって人と違うことをして有名になれるか、それがビジネスというものです」

あまりにも有名になったおじさんは億万長者になり、今はハワイの別荘で優雅に暮らしている。