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出雲駅伝振り返り(駒澤大学)

こんにちは。こんばんは。ホルスと申します。
駒澤大学9大会ぶりの優勝おめでとうございます。
 出雲駅伝は駒澤大学は苦手にしており、優勝出来るだろうか?と思っていました。過去にアンカーでたくさん痛い目にあってるので。この区間エントリーが公表された時に想定される組み合わせの中で一番良いと思われるオーダーになっていました。そこでもしかしたらこれは優勝きるかもしれないと思いました。それではそれぞれの区間について書いていきたいと思います。

1区花尾恭輔 22分41秒 区間2位 区間歴代4位

2019年に1区を担当した現三菱重工山下一貴選手を思い出される起用。
 スタートから中央大学吉居大和選手が飛び出した時は付いて行かず集団で走る選択。※吉居大和選手に第一工科大学サレー選手は唯一付いていく選択をした。この付いていかなかった選択は良かったと思います。2㎞すぎから集団を飛び出した東京国際大学富永選手にも付いていかず集団の中でレースを進める。何㎞で集団を引っ張るようになったか確認できないが、5.1㎞付近で富永選手を5.4㎞付近でサレー選手を集団に吸収し6.1㎞付近で関西学院大学守屋選手が集団の先頭へくるもその後ろにつくもまた直ぐに集団の先頭に立つ。7.1㎞で集団を抜けて先頭を走る吉居大和選手を追って最短で6秒まで詰めるも吉居大和選手に追いつくことが出来ず。もしかしたら追いつけるかな?と思ったが、吉居大和選手の残り500mからの絞り出しが凄くて9秒差の区間2位だタスキ渡しをした。
花尾選手のこの順位でタスキ渡しをした事が2区佐藤圭汰選手の素晴らしい走りに繋がった。

2区佐藤圭汰 15分27秒 区間賞  チーム順位1位 区間新

スーパールーキー
衝撃的な出雲路花尾から9秒差でもらった順位をおよそ1㎞で詰めて先頭を走る中央大学千守選手に追いつく。1.2㎞で先頭に立ってからはとてつもないペースで走り3㎞を8分1秒で通過し洛南高校の先輩で順天堂大学三浦選手と同じくペースで走り続けてそのまま3区で待つ田澤選手にリレー。三浦選手に区間順位で勝ちコンディション等の違いがあるが従来の区間記録を20秒更新して区間新記録をマークし大学駅伝デビュー戦で区間賞を獲得。後半2㎞くらいで差し込みがあったとのことなので、もしそれがなかったもっと速いとてつもない区間記録をマークしていたのだろうと思います。出雲後の佐藤圭汰選手の記事がスポーツ報知に出ていたので貼っておきます。https://hochi.news/articles/20221011-OHT1T51046.html?page=1

3区田澤廉 23分50秒 区間2位  チーム順位1位 区間歴代4位

エースの意地
駒澤大学入学後の駅伝で初めて先頭で走り出す事になった田澤廉。田澤選手にトップでタスキが渡った事によりこの区間で優勝を決定してしまうくらいの走りになるんだろうと思ったが、レース後のインタビューにて大八木監督
が田澤選手が1週間前に体調不良になっていたことをあかす。監督は物凄い心中穏やかじゃなく走り終わるまではひやひやだったことが想像出来てしまいます。レース後にその事が、日刊スポーツにて出ていたので貼っておきます。https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202210100001030.html
またそのことについて月刊陸上競技が発信する陸上競技総合Webメディアにて触れられている部分があったのでこちららは引用にて記載しておきたいと思います。引用元https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/83144

初戦の出雲の1週間前にエースの田澤廉(4年)が感染性胃腸炎になるアクシデントがあり、大八木弘明監督は田澤の起用法に頭を悩ませた。「田澤が一番心配だったんです。あとはそんなに心配はなかったんですけど」万全であれば、田澤を最終区の6区に回す予定だったが、今回が大腿骨の疲労骨折からの復帰戦となる鈴木芽吹(3年)をアンカーに起用することになった。「監督からは2区がいいんじゃないかと言われたのですが、3区に自分がいることで、チームも頑張ろうって思える。チームのこと考えたら、自分が3区のほうがいい」と田澤は、自ら志願して、各校のエース級が集まった3区を担った。

この田澤選手の3区での走りは後ろで待つ選手の走りに繋がった事は間違いないと思います。また3区に自分がいくと監督に言って監督も田澤選手を本人の望んだ通り3区に起用してきた感じ田澤選手と大八木監督の間には何か特別な事があるんだろうとも思いました。
 ちなみにこれで体調不良抱えて走ってたのかと驚いたのは事実です。しかも、最終的に前の区間記録と4秒しか変わらないタイムで走りきってしまうのですから。※従来の区間記録は2019年に東洋大学相澤選手がマークした23分46秒。今回創価大学ムルワ選手が23分36秒をマーク
 ほんとエースの意地だったと思います。

4区山野力 18分09秒 区間2位

ハーフマラソン学生記録保持者ここに登場。頼れる主将
エース田澤選手からタスキを貰い強烈な向かい風の中監督から事前に指示された通り序盤は抑えて走り後半上げて走るまさに先頭を走る事の鉄則をやって優勝への歩みを進める。終始表情は苦しそうに見えるのに走りは凄くて、タスキ渡しでは5区安原選手には笑顔でタスキ渡しをする主将。後ろから國學院大學中西大翔選手が迫ってくるのは怖かったと思います。ここでの山野選手の走りは優勝をするにはかなり大きくて、もしここでの山野選手の踏ん張りがなかったら5区、6区はまた違っていたのではないかと思います。またこの山野選手の走りによって大会記録の更新もちらつきはじめた。繰り返しますが、ほんと頼れる山野主将でした。

5区安原太陽 19分04秒 区間賞 

優勝を引きよせる。
2位と33秒差でタスキを貰い2㎞で差が21秒に詰められてしまうもこれは4区を走った山野選手と同様監督より前半は抑えて後半は上げて走るように指示が入っており後半に上げて最終的に2位中央大学に44秒と差を広げてアンカー鈴木芽吹選手に笑顔でタスキ渡しをする。ここで安原選手が差を広げて渡せたのは大きかったと思います。もし差が詰まっているような事があれば、6区鈴木選手の走りが変わっていた可能性も考えられます。2㎞で12秒詰まった時はこれは追いつかれると思いましたが後ろで走ってる中央大学、國學院大學が一緒に走っていてペースが上がってたからでした。また安原選手がこの出雲駅伝5区で区間賞を獲得した事により駒澤大学のこの世代で初の区間賞を獲得となりました。

6区鈴木芽吹 29分21秒 区間賞

戻ってきた芽吹
今年の箱根で負った怪我以降レースに出られておらず、アンカー起用が確定した時大丈夫なのか?と思いましたが、最終的に安原に続いて区間賞をとって優勝のゴールテープをきったのだから恐れ多いです。これでも状態は戻りきっていないらしいので。
 5区安原選手が更に2位との差を広げてくれた事により余裕をもって走る事が出来るので最初の1㎞は3分とゆったりとしたペースで入り追い風になったところからは大体2分48秒~2分50秒のペースで刻んで走っていき優勝が近づいてくるとだんだん鈴木選手の目に涙がみえはじめる。※おそらく残り1㎞きってから。途中何回から手で顔を拭きながら走って、ゴールで待っている仲間から芽吹、芽吹、芽吹とコールを受け涙のゴール。ほんと鈴木選手てチーム全員から慕われてるんだろうと思いました。ゴールをしてインタビューの間涙が止まらない鈴木選手。ほんと鈴木選手は苦労しただろうし、怪我をしてからたくさん辛いこともあっただろうとも思いました。 
 ゴールテープをきった鈴木芽吹選手ほんとかっこよかったです。

まとめ

1区花尾恭輔選手が1位と9秒差の2位で2区佐藤圭汰選手に繋ぎ、最低でも区間賞と区間新記録を目指す走りをして両方達成し、3区田澤廉選手は体調が最悪なのに区間歴代4位で走り、4区山野力選手は向かい風が凄いなか安定した走りをし、5区安原太陽選手は後続との差を広げ6区鈴木選手のビクトリーロードの舞台を整え、6区鈴木芽吹選手は途中から涙をこらえながらビクトリーロードを走り涙の優勝テープをきる。 
最終的に区間賞3つ区間2位2つという結果になった。 
 今回の駒澤大学の勝因はなんだろうかと考えるとそれはやっぱり走る選手が監督の指示通り走り2区以降はずっと先頭で走れたことではないのだろうかと思う。後は田澤選手が3区にきたことによって優勝を狙いたい大学は本来アンカーで起用したかった選手を3区に使わないと辛くなってしまったのと4区に山野選手を起用することが出来たからだと思う。
ほんとに今回の駒澤大学は強かった。
最後まで読んでもらいありがとうございました。
              終わり

個人の区間タイムと順位とチーム順位1位

1区花尾恭輔 22分41秒 区間2位 チーム順位2位 区間歴代4位
2区佐藤圭汰 15分27秒 区間賞  チーム順位1位 区間新
3区田澤廉  23分50秒 区間2位  チーム順位1位 区間歴代4位
4区山野力  18分09秒 区間2位  チーム順位1位
5区安原太陽 19分04秒 区間賞  チーム順位1位
6区鈴木芽吹 29分21秒 区間賞  チーム順位1位

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