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プリキュアつながるぱずるんという過酷な荒野に挑む戦士たちへ

よくきたな。おれは人のプーさんだ。おまえはプリキュアつながるぱずるんというゲームをやっているか? おれは先日この過酷なメキシコの荒野のごときゲームをエリア4-40までクリアし、真の男であることをしょうめいした。つまりおれはそこらのまとめブログとかをやっている、口先だけのこしぬけ野郎とは違うということだ。しかもおれは「プリキュアおともだちにんていしょう」というレガリアを所有しており、プリキュアの友として公的に認められた存在でもある。

そんなおれが今回、後に続く者たちのために攻略記事を書くことにした。これは非常に信頼できることがしょうめいされている。おまえたちがキュアぱずの過酷な荒野で生き残りたいなら、みみをかたむけて損はないはずだ。

注・プリキュア関連の検索ワードで来た人へ:この記事は社会派コラムニストの逆噴射総一朗先生をリスペクトし、その特有の文体・言い回しを多数使用して書かれています。これらの言い回しが気に入った人は、逆噴射総一朗先生のコラムを読んで真の男になりましょう。

キュアぱずはかなりメキシコだから覚悟しろ

おまえはいま「プリキュアのパズルゲームってことは幼児向けでしょ? そんなのクリアできて当たり前じゃん」と考え、おれをみくびっただろう。そんな甘い考えでキュアぱずを始めるのは、さながら丸腰で過酷なメキシコの荒野に踏み出していくようなものだ。おまえは一日ももたずに「何このクソゲー!」と泣き叫んで家に逃げ帰ることになるだろう。パズルで楽しく遊んでプリキュアたちと戯れることができる桃源郷……そんな甘い幻想は捨てろ。これはWiiとかで出ていた、ようちえんのお遊戯めいたゲームとは違う。プリキュアつながるぱずるんにあるのは、過酷さ、理不尽さ、メキシコ、欲望、危険……そういったものだけだ。

どこがどうメキシコなのか? そんなことはいちいち説明しない。30分もいじっていれば否応なしに実感させられるだろうからだ。「どうしてメキシコになっちゃったの? たのしいプリキュアのゲームがしたいょ……」泣き言をいってもムダだ。キュアぱずはもはや渇いたメキシコの荒野としてリリースされてしまった。たのしいゲームがしたい者は去れ。他にいくらでもあるはずだ。だがおまえが荒野で真の男としてサヴァイヴしていく覚悟を決めたなら……このコラムを読み、戦い方を学べ。

ボムだけが活路を切り開く

キュアぱずの基本ルールは「パズルのピースを動かし、3つ以上つなげると消える」「ピースを消すと消した数に応じた力でプリキュアが攻撃する」「プリキュアの攻撃が終わると敵も攻撃してくる」この繰り返しだ。プリキュアが敵に殴り殺される前に、敵を殴り殺せばおまえの勝ちだ。

これを聞いておまえは「じゃあプリキュアのレベルをひたすらあげてHPと攻撃力をあげていけばそのうち勝てるんじゃないの?」とおもうだろうが、それができないのがメキシコの荒野だ。下の画像をみればおまえもいっぱつでそれがわかるだろう。

「おすすめレベル:LV45」と書いてあるのがわかるか? そしてこのゲームのレベル上限は最高レアのキャラクターでも40という事実がある。プリキュアのHPは1万くらいしかないのに、相手は1ターンに1500とかのダメージを普通に与えてくるのだ。ボスの前座のザコでさえだ。ふつうに交互に殴り合いをしたらどうしたって勝てないことがわかるはずだ。

おれは最初、ゲームの制作者が「あんまりすぐクリアされたらコンテンツ追加がまにあわないから適当に理不尽な強さの敵をおいておこう」とあんいに考えたのではないかと疑った。だが、すぐにその真の意図を理解した。これはプリキュアの過酷な戦いを忠実に再現した結果なのだと。もしプリキュアが「あんな強い敵、かなうはずない……」とかいってあきらめていたら世界はどうなる? プリキュアが自分たちより圧倒的に強い敵にも臆せず立ち向かい、奇跡的な勝利を掴み取ってきたからこそ世界はまだ滅びずにいる。おまえはそういうプリキュアのマインド、真の男の精神ともいうべきものを、このゲームを通じて学ぶことができる。

とにかく、おまえはなんとかして1ターンにより多く敵を殴るひつようがある。その手段をあたえてくれる唯一のものがボムだ。

ちいさいボムは5方向に衝撃波を放ち、その進路上にあるピースを消す。虹色のボムは周囲3マスの範囲内にあるピースをすべて消す。消したピースの数に応じて敵にダメージをあたえるのはふつうと同じだ。そしてこれがかんじんなのところだが、ボムを使用してもターンは進行しない。画面内に常にボムをストックしておけば、ボスが出てきたしゅんかんに体力を大きく削り取ってやることも可能だし、上の方の3つずつとかしか消せない状況になってもボムによってピースを消して仕切り直すことも可能になる。

おまえは戦闘中、とにかくボムをつくることにしゅうちゅうしろ。このターンでボムがつくれないなら次のターンでつくれるように考えて動け。ボムがこの荒野で、自分より強い敵をたおして生き残るためのゆいいつの手段だ。ひっさつわざとかいうこしぬけの存在は忘れろ。おまえが廃課金でカードを重ねまくっているのでない限り、ひっさつわざは何の役にも立たない。

戦闘開始した時点で、どうあがいてもボムがつくれそうにない配置になっていたら? ……そういうこともある、あきらめろ。戦いにおいて、すべてが計算通りにいくことなどない。ときに理不尽な状況で、真の実力を発揮できぬままなぶり殺されることもある。それが戦いの真実だ。キュアぱずはそんな戦いのしんじつをごまかさない。

真の敵・こおりとモヤモヤを知れ

おまえは今、ボムがもっとも重要であることを知った。同時に、それを邪魔するものこそ真に倒すべき敵だということもわかったはずだ。それがこおりとモヤモヤだ。基本的なことは、まず下の画像をみろ。

・こおり

こおりは最初からステージに配置されていることもあるが、敵が戦闘中に配置してくることもある。敵の右上になんか水晶柱みたいなアイコンと数字が表示されていたらそれだ。数字がゼロになったターンでそいつは(おそらくランダムな位置に)こおりを配置してくる。運が悪いとおまえがボムをつくるためにかためていた同色のピースはかんぜんにムダになり、おまえがこおりを剥がすために泣きながらピースを3つとか4つとかずつ消している間、プリキュアは無防備に殴られ続けることになる。敵がこおりを配置してくるターンが近づいたら「あと一手あれば大きいボムがつくれるのに……」などという楽観的な考えは捨てて、手持ちのピースはボムに変えてしまえ。

しかもこおりの中には、となりあうピースを何回も消さないと割れない硬いこおりも混ざっている。おれは「こおりを1回多く消せる」というスキルを持つリコ(名前からわかるとおり、メキシコから来たタフな男だ)ばかり使っているが、それでも3回とかやらないと消せないことが実際あった。つまりこおり関連のスキルを持っていないプリキュアだったら5ターンとか6ターンとかずっと棒立ちにされるということで、それはかなり致命的だ。こおりが出てくるステージでは、こおり消しスキルを持ったプリキュアを起用するのも手だろう。

・モヤモヤ

モヤモヤはもっと最悪だ。こいつも最初からステージに配置されていたり敵が配置してきたりするのはこおりと同じだが、こいつはピースを完全に消してしまう上に放っておくと増殖までする。消したピースの数=攻撃力のこのゲームにおいて、こいつの増殖を許してピースを消されることはレベルドレインを食らうのにも等しい。しかもモヤモヤはこおりと違って座標固定ではなく、普通のピースと同じようにこいつの下のピースを消すと下に落ちてくる。それでまたボムを作る算段がくるってしまうことになる。

とにかく、モヤモヤをみたら真っ先に殺せ。プリキュアは敵にも情けをかけるが、やさしさでは勝てない戦いもある。手を汚すのはおまえの仕事だ。モヤモヤは見かけ次第殺せ。

・無限モヤモヤ

どんなにおまえが殺しの決意を固めていても、モヤモヤを殺せないこともある。上の画像のなんか樽みたいなのからモヤモヤが顔を出しているようなやつは、自分の周囲6マスに空きがある限り毎ターン無限にモヤモヤを吐き出してくる上に、破壊不能だ。周囲がモヤモヤで埋まりきったら、今度は出てきたモヤモヤが増殖を始める。最悪だ。

こういう場合はどうするか? ……おれはどうにもできなかった。おれはリコがじわじわとなぶり殺されるのを、ピースを3つとか4つとか消しながら見ていることしかできなかった……おれは泣いた。残酷な戦いのしんじつから目を背け、スマッホンを放り出し、酒と女に逃避し……翌日、1日1回だけCMを30秒見ればタダでできるコンティニューを使ってクリアした。そして自分が「コンティニューとか使わず綺麗に勝ちたい」などという思い上がりにいつしかとらわれていたことに気づいた。

おまえもここでは思い上がりは捨てろ。使えるものをすべてを使って、それでも勝てるかどうかわからないのがプリキュアの戦いだ。

敵のアイコンとHPバーの下の▲を見逃すな

キュアぱずはとにかく天に祈るしかない場面ばかりだが、敵がスキルを使用するタイミングとかについてはある程度読んだ上で、ボムを用意しておくなどしてささやかな抵抗ができる場合もある。そういったことも少し解説しておく。まずは下の画像を見ろ。

敵のHPバーの下に、三角の印があるのがわかるだろう。これは「そこまでHPを削ったら敵にバフがかかったりこちらにデバフがかけられたり、とにかくなにかいやがらせをしてくる」という印だ。特に「ボム作成不能」のデバフをかけてくる敵や、シールド(回数制限なし)のバフを使ってくる敵の場合は一気にピンチになりかねない。三角が近づいている場合は調子に乗って一気に削ったりせず、どんないやがらせが来ようと対応できるようにボムを残しておけ。この画像の敵の場合は右下にある魔法使いの帽子のアイコンが示すバフ、「スキルCT半減」を自分にかけてきた。

スキルCTの話が出たところで、敵のスキルの種類についてだ。敵の右上に表示されるアイコンは、敵が一定ターンごとに使用してくるスキルの種類を表している。水晶柱がこおり設置だということは既に解説したが、この画像のアイコンの場合はシールド(回数制限あり)のバフを自分にかけるものだ。シールドについては別途説明するが、やっかいな敵だ。数字はスキル使用までのターン数だ。ここでは「9」と表示されているが、実際は「スキルCT半減」のバフがかかっているので5ターン毎にシールドを貼り直してくることになる。

ここまで読んで理解した今、おまえは上の画像をみて「これは結構やばい状況なのでは?」と気づくことができるだろう。5ターンに1度15回のシールドを貼り直してくる敵が相手なのに、1ターンに3つずつしかピースを消せないのではえいえんにダメージを与えられない。そのとおりだ。このときは実際やばく、相手にダメージを与えられないままじわじわとHPを削られ続け、やられる寸前になってようやく運良く1個ボムをつくって倒すことができた。とにかくボムを作っておけというのは、ここから得た教訓だ。

おまえはピースをつなげてボムを作るのに必死で上に表示されている敵のようすまでなかなか気がまわらないだろうが、それでは生き残ることはできない。つねにHPバーの下の三角とアイコンに注意を払え。それに気づかず調子に乗ってボムを無駄撃ちしたりすれば、おまえは勝利を目前にしておきながら悲惨なスイカ死をとげたプリンス・オベリンのように、キュアぱずの荒野に新たなしかばねをさらすことになるだろう。

敵のスキル、とくにシールドは最悪だ

敵のスキルについて説明したが、敵のスキルの中でも最悪の最悪、こおりとモヤモヤの熾烈な攻撃をかいくぐり、ようやく敵にとどめを刺す寸前までいったところでおまえを絶望のどん底に叩き落とすのがシールドだ。

敵が使ってくるシールドには2種類ある。ひとつは上で解説した回数制限付きのシールドだ。上の画像では敵のバフとも相まって結構やばいことになったが、実は回数制限付きのシールドは大抵の場合は大した問題にはならない。プリキュアの中にはシールドを多く削れるというスキルを持ったものがおり、たとえばリコ(タフなメキシコの男だ)の「シールドを1回多く消す」というスキルの場合、ピース1個につきシールドを2個消せる。このスキルを持ったプリキュアを使う限り、回数付きのシールドはもはや紙くず同然だ。

厄介なのは数字が表示されていない、回数制限無しのタイプだ。これは下の画像に書いてあるように、特定の座標をとおすようにして一定数のピースを消さない限り、えいえんに消すことができない。

このシールドを消すためのリングは、かんたんに通せる位置にでてくれるとは限らない。むしろそうでない場合が多い。対策としては、小さいボムをいくつかの列にあらかじめ用意しておいてピースをずらせるようにしておくくらいしかないが、それでもどうしようもないこともある。リングが無限モヤモヤの真横とかにでてしまったら……どんなにHPが残っていて優勢に思えてもおまえはもう死んだも同然だ。

おまえが覚えておくべきじゅうような事実は、回数制限付きのシールドは敵のスキルで、回数制限無しのシールドはHPバーの下の三角で発動するということだ。敵のHPバーの、残り1割くらいのところに三角があったら身構えておけ。そいつは勝利を目前にしたおまえが絶望に叩き落されるさまをみるために、あえてギリギリまでシールドを温存している卑劣な敵である可能性が高い。

最後は運が全てだ

ここまで読んできたおまえは、もはやプリキュアつながるぱずるんの荒野で戦い抜くためのほとんどすべてを学んだと言っていいだろう。ほかにもアイコンの種類とか破壊不能の壁とかいろいろ出てくるが、それはヘルプをみろ。

ぎゃくにいえば、おまえが自分の力でなんとかできる要素はこれくらいしかないということだ。おまえは「ボムをつくって敵のスキルに備えろっていうけど、このステージの配置でどうやってつくるんだよ!?」と困惑するかもしれないが、そんな魔法のような攻略法などない。ただいい感じにピースが降ってくるよう祈り、何度もチャレンジしろ。それだけだ。

おれやおまえのように、これまでおのれのパズルの腕前だけをたよりに苦難を切り抜けてきた戦士にとっては納得いかないことだろうが、このゲームはランダム性に支配されている。ピースの出現アルゴリズムもかんぜんにランダムに降らせたあと、一個も消せない「詰み」の状態になっていたらどっか適当なところの色を置き換えるというありさまで、理詰めのパズルなどはなからさせるつもりがないのだ。なぜか? おれが思うに、それはこのゲームが戦いのしんじつを描いているからだ。

戦いはつらく、苦しく、思い通りにいかないことばかりだ。それがプリキュアたちがこれまでくぐり抜けてきた戦いというものだ。おまえはそれをテレビで、劇場で、常に目にしてきたはずだ。そしていままで劇場で「プリキュアがんばえー」と無責任に応援するだけしかできなかったおれたちにようやくあたえられた、プリキュアと苦難をともにする機会……それがこのプリキュアつながるぱずるんだ。だからパズル部分は理不尽だし、ガチャは渋いし、ガチャでレアキャラを引いても撮り下ろしボイスは1種類しかない……おれはそう理解した。甘さや楽しさを期待するのがおかしいのだ。これは戦いなのだから。

おれは今や、プリキュアつながるぱずるんの全ステージをクリアするという試練を乗り越え、プリキュアと並び立てる真の男になった。お前はどうだ?

追伸:キュアぱずは実はちょこちょこ仕様の変更が入っており、最近では初期に比べて細々とした部分でかなりメキシコ味が薄まってきているという話もある。しかし本記事は資料性を重視し、特に削除したりはせずこのまま残しておくことにする。

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