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シーバスリーガル (2019.06.05)

シーバスリーガル12年を飲み比べてみた。

実はこのところシーバスリーガル ミズナラ12年をチビチビと飲んでいる。元々ミズナラオークに興味があり、ハーフサイズ(350mL)を近所で見つけたからだが、これが想像以上に美味しかったのだ。

程なくして、通常の12年と飲み比べたいという欲求に駆られたが、通常版を見つけるのは殊の外難かしかった。正確に言うと、ハーフサイズがなかなか見つからなかったのだ。通常のサイズはどこでも売っているが、飲み切れずに捨てるのが勿体なくて買う気がしなかった。

実際自分と同じような悩みを抱えている人は他にもいるようで、ネットでは50mLのミニボトルを売り出している店もある。ただし、少なくとも私がネットで見つけたミニボトルは正規品ではなかった。

これはアルコール度数が高く、変質し難いウィスキーだからできることだが、店が自分達で小分けにして、売り出していたのだ。

私が見つけた店は小分け品だと明に謳っていたが、ネットの書き込みでは知ら(され)ずに買って返品したという投稿も見た。私はたとえ安くても小分け品は買いたくなかったので、暫く地道に探していたところ、最近になって漸くセブンイレブンでハーフサイズを見つけることが出来た。

我が家には「白州」のウィスキータンブラーしかなく、雰囲気が出ないのだが、そこは目をつむり早速飲み比べてみた。

ミズナラ12年は最終段階でミズナラ樽で熟成させている。そのせいか、まず水色は明らかにこちらの方が濃い。味わいの方はというと、最初ストレートで比較したが、刺激が強すぎて、違いがよく分からなかった。

サントリー名誉チーフブレンダー 輿水さんの著書にも書いてあったが、ここは水割りで違いを確認することにした。早速トゥワイス・アップにして飲み比べてみたが、ミズナラ12年の複雑が際立った。

香り立つという言葉があるが、ミズナラ12年にはこの表現がぴったりだ。白檀やジンジャーの香りが立ち上ってくる、奥の方には杏子も感じられる。一方、通常の12年ものは香りの重心が低く、甘やかなまったり感をより強く感じる。個人的にはやや単調に思えた。

折角なので、最後にシーバスリーガルと白州12年を飲み比べてみた。予想通りと言うべきか、白州の方が甘さ控えめかつスモーキーで、よりすっきりとした印象を受けた。個人的には白州を飲むと、いつも白州蒸留所を取り囲む森を思い出す。う~ん、比べてしまうとやはり白州の方が好きだ(笑)

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ただし、残念なことにサントリーは現在白州12年の販売を停止しており、気安くありつけない。白州のミニボトルも今回で飲み終わってしまったし、ミズナラ12年があって本当に良かった(笑)

この逸品は、シーバスリーガルのマスターブレンダーが日本のウィスキー作りに感銘を受けたことがきっかけとなり、作られたそうだ。私もその素敵な出会いに感謝して、今後もチビチビいただくことにしよう。




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