CDジャケット

春の創作チャレンジ報告~まんが持ち込み体験とイベントレポ・連載完結御礼~

あらためまして、5月26日の関西コミティアでは沢山遊びに来てくださってありがとうございました。フォロー外の方からもお菓子の差し入れいただいたり、思わぬ地元フォロワさんとの対面や再会を果たせたり……端っこだったおかげもあり、ゆったりまったり程よいスペースでよかったです。

今回無謀だなあと思いつつも、「今年の目標」にチャレンジすべく一念発起しました。同じく無謀にも限界チャレンジした執筆活動と時期が被ってしまったこともあって、ギリギリまでできる自信がなかったので、ずばりの事後報告です(笑)(いつもは有言実行ー!つって宣言してから活動するんですが、今年の私は自分の活動についてはとことん後手だらけ……)


コミティアで散々浴びた「小説読んでもらえない」洗礼


うちは小説サークルですよ!と名打って参加してるので、別に小説がダメというわけではないのですが、ティアではやっぱりイラストを前面的に出すディスプレイをするせいか……2018年で初参加した夏ティアでは結構辛辣な思いをしました。この話、実は自分の中で落ち込んでた案件だったので暴露するのは初めてかも。

それは、フォロワーさん以外の通りすがり初見さんが、中身を見たらすぐに置いて去っていくという例の洗礼です。別に初めてではないことです。今までも何度もありました。でも、去年のイラストノベルはそういう人にも手に取ってもらいたくて作ったつもりだっただけに、全くもって効果がなかったことに落ち込みました。

「う、小説か」とあからさまに声に出して置いていく人もいます。小説だからやめとこうって人は、小説ページを開いた瞬間に閉じます。ほんとわかりやすい。値札に「イラストノベル」って書いてるだろうが。ノベルって。(見ないんでしょうね、私も見ません)

これです↓

これでも、見開きどこかに必ず絵がある本を……と頑張ってティアに照準合わせて作ったイラストノベルでしたが、結局りんご王子はフォロワーさん経由での通販とJ庭が一番よく売れるという、わかりやすい結果になりました。ボリューム上、文字数が多すぎたなあという反省もありますが……。(前作のイラノベは明らか文字より絵が多かった分、割とすんなりコミティアでも捌けたし即完売した)

あいだの関西では全年齢小説本SECRETを作ったけれど、文庫本は見ただけで小説とわかるせいか、ティアでは手にとってもらうこともありません。イベントの傾向だからと割り切って2年参加しましたが、この悔しさ……もやもや……両刀ゆえの「小説」を惜しげもなく一本売りにしきれない中途半端感。伝われこの微妙な気持ち。(マルチな私は器用貧乏なだけですごい人間でもなんでもないのです)

下手くそでもまんが・イラスト本は売れた

実は2年前……初参加だったJ庭と関西コミティアでは、キャラ紹介を兼ねた漫画+イラストのみの同人誌も出してたんです。それはおかげ様で即売できました。初版40部とか、今思えば初参加で恐ろしい数字作ったよなと……。ただ、中身はほんと稚拙で……トーンもモアレてる失敗作だったんですが、そっちが中身~装丁まで気合入れて作ったりんご王子より初見受けがいいという事実は、自分の中でもかなり落ち込み案件でした。

小説はそう簡単に売れないってわかってたはずなのに~。ましてや続き物とわかる「Ⅱ」のマークが入ってるし、思えばそんな簡単に初見さんが買うわけないのです(笑)あほだなあと思ってました。でもやっぱ、自分の中で思い入れが強ければ強い作品ほど、売れてほしいと心のどこかで思ってしまうんでしょうね……。正直、今でも一番気に入ってるし金もかかってる自創作同人誌はりんご王子です(笑)

これ↓ 多分一番売れた……(ギャグまんが+設定資料集だった)

ならば、読切のオールまんが本でWINGSを布教したい!

と思い立ったのが去年の秋庭のあと。アンソロ準備でそれどころじゃなかったので、2019年のいつかどこかで、これが実現できたらいいなと思ってましたが、5月の関西で新刊として売ろうと思ってた黒ドSアンソロが在庫ほぼないという状況になり……「ヤバイ、本作らないと」と慌てふためき、GW連休前に手を付け始め、三週間で作ったのが「君のために優しくなりたい」でした(笑)無謀無謀www

新刊の制作裏話については、前回ちょっと語ったのでよかったらそちらを。

さあどうだ、初見さんの反応は!

オラオラ!と強気で作ったものの、前々日ぐらいから一冊も売れない夢にうなされ、TLを覗けばすげえ神絵師のお品書きが流れまくり……「ダメだ」とかなり落ちまくってました。もうフォロワーさんと遊ぶことだけを考えて飛び込んだ関西ティア。それでも最初怖くて、のっけから売り子のbolyさんに頼んで席を立ちましたwwwww

逃げた先は

コミティア名物・出張編集部コーナー!

どうせダメ出し食らうなら、最初っからプロにもらおうと思い……一般の洗礼を受ける前に、こっちに飛び込みました。幸い空いてる時間帯だったみたいでどこも空いてる。BL系の出版社はなかったので、少女漫画系を探し、私の幼き時代のバイブル、大手S社さんにいってみました。

誰もいなかったので、心の準備する間もなくいきなり座っていきなり読まれる(笑)いたたまれないこの時間……。ちなみに漫画の持ち込みなど、40年生きていて一度も行ったことありません。

でも気を持たせるような誉め言葉が欲しいんじゃない。プロ目線で見たダメ出しが欲しい、アドバイスが欲しい。受付シートにそう書いて持ち込んだところ、まずは「デビュー目指してますか?」とか「これは連載物ですか?」等、色々質問を受けました。
その後いただいたお褒めの言葉が意外と多くて、「あーこれは見込みのない奴に気を持たせる系?」と思いきや……がっつり構図やストーリー編成について、作画について、順を追って続々とアドバイスが!
ほめほめ言葉とシビアなリテイク案、ダメ出しが同時にやってくるという!なんともいえぬ苦笑い状態が!(笑)
時間的に空いていたからだと思うのですが、とても長く……30分以上しゃべってもらった気がします。「BL描くならあともう少し頭身をあげた方が」とのお言葉も。男子高校生や中学生を描くとなると、やっぱり商業BLはNGっぽいですね~。完全ダメではないけれど、未成年描写は歓迎されないようです。エロ漫画だもんなあ。
他、言われたことを列挙するときりがないのですが。

主なアドバイス……

・小説書きだからこその欠点として、P数に対して説明的モノローグが多い。漫画はこれを「絵」や「キャラの行動」のみで表す努力を

・漫画は起承転結気にするより見せ場を長くとれ。つまり、イチャコラページが全体に対して少ない(笑)(ここ具体的なアドバイスもらって小説にも生かそうと思いました!すごい感動した)

・キスシーンは見せ場だから、色んな角度があるのはいいけど、体位までわかるような引きコマをもっと挟め

・読切作品にするなら31P以上40P程度あった方がいい。ちょっとP数少ない(私が勝手に投稿作品=24Pだと思い込んでた)

・最近は大人向けとしてレトロな絵柄も再燃中だそうで、絵柄は無理して変える必要はない。このままでもOK。ただしBLがいいなら、もうちょい頭身上げる

・更に絵柄を変えずに洗練された絵を描くためには、今時流行りのファッションを描くといい。髪型古い(笑)(WINGSのキャラデザを作ったのが90年代だとはさすがに言えずそこは黙るw)

こんな感じのことを教えてもらいつつ……あとは漫画にかけた作業時間が遅すぎないかとか、素材使いすぎじゃないかとか、そのへんも聞いてみたら、「全然問題ないですよ、むしろプロ並みです」と言われたので、有償絵師としての威厳は守られました(笑)とりあえずよかった……。何より、コマ割りやラストの見せ方を褒められて嬉しかった。そこ、苦労したもん!

ホントはC社も行くつもりだったけど、すっかり満足してしまい、スルーしてサークルスペースに戻りました。


まんがあるよ!の必死のアピール作戦


さてさて、コミティアの洗礼はここから。逃げても逃げられないやつです(笑)
ちょうどキスの日まんがを描いたとこだったので、それと去年の絵を印刷しして、お品書きとは別でまんがを飾ってみたりして、ちょっと「まんがあります」アピールをしてみました(笑)
でもお向かいのサークルさんがとっても美麗な漫画の売れっこサークル。こっち向いてくれないのん……。

しばらくは「黒髪ドS本」を見てとまる人の方が多く(このでかいポスターつけてましたからねw)次いで「りんご王子」。
りんご王子はどこのイベントでも、なぜか表紙につられて一度は手にとってくれるんです。でもパラっとめくって、小説のページを見た瞬間、ぽいと置いていく。今回も再びこれの繰り返し。
そして、隣の漫画新刊には見向きもせず。

「!?」

なんでや……!表紙のインパクトがなさすぎたか(。-`ω-)

それでも、フォロワーさんが続々と新刊をお迎えに来てくださる。ありがたい……心救われる( ;∀;)
おかげ様で最初に売れると思った冊数はすぐに捌けて、予備在庫に手を出すか出さないかのレベルまで減ってきたところ……。

通りすがりにキス絵をみて、男性が立ち止まる(笑)
表紙の勝行くんを男性が凝視する。中身をパラパラする(笑)
怖かった!BLですよとは言えないwww(買った人もいた。きっと腐男子さんだ、ありがとう)

でも!でも!

初見さんが、パラパラ本をめくって!!!!

「買ってくださった!」

( ;∀;)!!!!!!!!?!

~号泣~ (しばらくお待ちください)


初見に弱い弱小小説サークルの気持ちが分かる人、よろしければ一緒に泣いてください。できれば祝杯を!共に!🍺

そのあとも、初見さんと思しき方に買っていただけること数回。ちゃんと数えてないのでわからないですが、多分10冊くらいは「初見さんから」「その場で見て」買っていただいたと思います。0冊→10冊!これは嬉しい( ;∀;)

何人かの方には「シリーズを最初から読みたいんだけどどれを買えば?」と訊かれ、長編シリーズ本編の在庫がない代わりにと作った「WEB版背徳のQRコードつきポスカ」をお渡しするだけでしたが……
でしたがそれでも!ツイッターで繋がって遊びに来てくださる方のご来場で95%の活動を担っていた今までの自分にしてみれば、イベント会場で「WINGSを知らない人にWINGSの作品を確実に布教できる」ということは、大進化の快挙なのですよ。多分、サークル来場率でいくと50%は初見さんだったのではなかろうか……。
初期からWINGSを知ってくれている彩佳さんなら、これきいたら絶対びっくりしてくれると思う……

あ!あと「これ知ってる……WEBで見たことある」とサークルの目の前でぽろっと言ってくれた人がいたこと。めっちゃ嬉しかったです。思わずWEBにあります!と言ったら「読んだことあります!」と背徳の看板を指さして返してくださって。通りすがりの人にそんなこと言ってもらえるとは思わず、驚きです。投稿サイトではランキング外にいる過疎一族なのに……きっと誰かのRTがその方の元に届いたんですね~。そんな出会いもあるとか……最高やないか~( ;∀;)感謝!

背徳のQRポスカは手渡しのみで30枚以上捌け、新刊は持ち込み分の8割が売れ、それ以外の本も売れたものの、関西イベでいつもお世話になっていた方の訪問、購買率は最も低い(皆さん不参加だったんです……しょんぼり)という、面白い結果になってイベントは終わりました。

イベント終了後の反省会

初見さんが、新刊読み終わったあとにサイトを見に来てくださったり、本編の小説を読んでくださったりしてたらいいなあ……と思ってサイトのアクセス解析をいそいそと覗いたら、イベント前より多いアクセスが( ;∀;)小説のアクセスには波がありますが、それでも毎日誰かが読みに来てくれている……ありがたやありがたや。本編の1作品へ、ダイレクトに飛べるQRコード作戦は結構効果あったみたいです。
悩んだ末、りんご王子と新刊をまとめて買ってくださった初見さんもいらっしゃって。続編が小説だとわかっていて、それでも買ってくださったことに涙しそうになりました。お財布厳しかったでしょうに……

でもやっぱり、今回もりんご王子はすぐにパンと閉じられる率が高くて、つら……ってなりました。ページ数を抑えつつ挿絵を入れるため、字が小さくなってしまったし、文字だらけのイメージが強いんでしょうね……。いうてCDはあと4枚しかないし、本も在庫そんなにないので(残数1桁になってからが長いんですよねw)、これからは新刊のまんがを買う人に向けて「よかったらこれもどうぞ。漫画の続きで、その関係よりちょっと進んでますよ、えっちなこと致してますよ」とニヤリしながらお勧めしていこうと思います。

次作る時は「小説!」って表紙にでっかく書こうかな(笑)

こうなった結果、まんがの本、作ってよかった……って思ってるんですが、やっぱり小説ならではの文章表現に好きなところが沢山あって、メインは小説サークルでいたいんです。むしろ、小説がメインで、それを補足したり、長編読めない人向けに漫画を描いて、はなから小説読む気のない人も「WINGSファンに巻き込んでやる!」大作戦を、今後も続けたいと思います。転んでもタダでは起きません。

J庭でも初見向け漫画はウケるかな?今度はこれも試してみたいところ。
次のサークル参加までに、色々グレードアップできてるといいな。

あと、4月の原稿と同時期に限界チャレンジしてたもうひとつのチャレンジ。

連載してる小説、毎日執筆して完結させようキャンペーン

も、なかなか自分にとって無茶ぶりかつしんどい日々でした。(笑)
毎日新作更新することでランキング1ページ目入りをなんとか果たし続けるということも……どうにかできました。読んで応援してくださり、ありがとうございました。あらためてお礼をば……。

4月のライト文芸大賞のエントリーをすれば、期間中はPT10倍もらえると書いてあるのをみて「同人活動の軍資金を稼ぎつつ、2年も放置してる「片翼天使の序奏曲」を完結させるチャンスでは?」と思い立ったのが春庭の後。すみません、動機が不純すぎてすみませんwwww
しかもエントリーした時、実はまったく後半のストーリーがありませんでした(笑)でも今年中に、できれば次回作を投下する前に、完結させたかった!

私、いつもは全部執筆しきった後、校正しながら投稿する人間なのですが、その場で執筆してその場でアップしたのはあれがほぼ初めてです。3章の終わりと4章5章は毎朝、子どもが学校に行ったあとパパが出勤するまでの隙間時間に執筆してました。そういう時に限って学校はすぐ終わるわ、家族は話しかけてくるわ、法事あるわ、なんだかんだと家の方の用事が……おまけに人様とのコラボ作品の打ち合わせで同時に別の作品を読んだり台本執筆したりしながら執筆作業するというのは私にとってはけっこうな苦行でした(笑)

一本集中型なので、執筆中や原稿中はやっぱり他のことが何もできないですね……ギリギリに投稿して、あとで誤字や言い回しミスをみつけて、何度も改稿してます。はずかしー!\(^o^)/(まあいつものことですが!)

でもおかげさまで、無事に完結することができ……

「え!?これで完結??まだ東京にいってないよね」って言われたらこれ幸い。

中学生編は、東京にいくまでの1年分あるので、中学生編だけで三部あります(笑)1学期、2学期、3学期って感じですね。あれは1学期分だけです。でも一応、バンドやろうぜまではいけたので切りました(笑)これからバンド活動するにあたっての苦労話とか、学校生活シーンなんかを書きたいのですが、背徳の堕天使の続きもかきたいわけで……。えっちな方を先にかくか、健全な方を先に書くか……で揺らいでおります(笑)

誘惑に負けたらきっとえっちな方ですね。(˘ω˘)

御礼と、次の目標に向けて

そんなわけで、この春のわずか2か月の間に、自分のやりたかった今年の目標が2つも達成できて、春庭で作ったあの壮大なアンソロも完全に在庫がなくなり、気分は晴れ晴れしております。まんがが受け入れてもらえるかどうか、心配でしょうがなかったのですが、なんとかJ庭に受かっても持っていけるくらいの少々の在庫を残した状態で、製作費回収できたので、これからは次の「文学フリマ」に向けて、小説を頑張りたいと思います\(^o^)/

あとドラマの台本な……いい加減終わらせよう。秋庭合わせができなくなる……。
イベント終わっても次の目標がすぐ生まれるし、待ったなしで待ち構えてるので、今日も私はつっ走ります。

あ、明日はファンクラブボイスの投稿日だ!絵もボイスも投稿するのでお楽しみに♪(大人版勝行くんのネタなので読了済の方向けですが)

これからも、まったりお付き合いくださると嬉しいです。がんばるぞー!

2019年春のWINGSWEBにお付き合いくださり、ありがとうございました絵!







この記事が参加している募集

イベントレポ

WINGSWEBの同人活動軍資金になります。よろしければご支援いただけると嬉しいです