インターフェイス移行過渡期の思い出

8月も残りとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今年の夏は35度以上の猛暑日が続いていて、夏生まれの私でもあってうんざりしています。
うんざりと言えばですね。IT関係についても私はろくな思い出がなくインターフェイスの移行過渡期を何回も経験してきました。今回はそんなお話です。ちなみに今回はインターフェイスに限定したいと思いますので、記録媒体については割愛したいと思います。


PS/2→USB

今はもうPS/2端子と言われてもなんだかわからない人が多いと思います。昔のキーボードやマウスには「PS/2」という規格が使われていました。2008年頃(当時中学2年)までは私も使っていましたが、キーボードをレシーバー付きに変えた時に潔く卒業しました。
変更の理由としてはワイヤレスにしたかったというのもありますが、PS/2端子搭載のキーボードとなると有線のものになってしまうからです。後は最悪有線でもよかったんですが、当時はUSBキーボードが既に普及していたので、自然とUSBキーボードになっていたなと思っています。
ちなみにマウスに関しては2010年に使用PCが変わった時に変更となったので、若干遅くなっています。
今現在、PS/2端子に関しては使用機器は完全消滅して、置き換えに成功しています。

miniUSB・microUSB→USB-C端子

厳密にはminiUSBとmicroUSBは違う端子ですが、用途としてはほぼ同じなので、まとめて紹介します。
miniUSB端子は昔からある端子で、2005年から使用していたコンデジ(Canon IXY Digital 800IS)と2004年発売のPlayStation Portableなどで使っていました。
miniUSB端子のUSBのバージョンは1.1や2.0が多く、転送速度も遅かったので、SDカードやメモリースティックをSDカードリーダーに挿しこんで転送していましたが、私が愛用していたカードリーダーもminiUSBだったので、あまり速度は芳しくなかったですね。
microUSB端子も用途としてはminiUSBと同じ役割で、Androidスマートフォンを使っていたときはこの端子を搭載している機種を多く使っていたのを覚えています。ほかにもPS4の標準コントローラー、DUALSHOCK4やXbox One時代のXboxワイヤレスコントローラーはこれを採用していたので、microUSB今でも使っている方は多いのではないでしょうか。
ただし、microUSBについては致命的な欠陥があって、USB3.0・USB3.1 Gen 1/USB3.1 Gen2対応製品が実質的に存在しないということです。
どういうことかと言えば、「USB3.1 Gen1 / USB 3.1 Gen2のmicroUSB」自体はあるのですが、横長になっており、同じ端子としては認め難い形状をしています。

苦い思い出


ちなみにUSB3.1 Gen 1 /USB 3.1 Gen2対応のmicroUSBを採用している製品を実は持っていまして、ウエスタンデジタル社のWD MY Passport for Macという外付けSSDで使用しています。「USB-C」対応の製品を探していたのですが、SSD側はUSB-Cではなくて、製品が到着して開封した時に、手持ちのケーブルと互換性がなくて、絶望したという思い出があります。
というか、今も絶望してるので、これに懲りて次はSSD側がUSB-Cの外付けSSDを買おうと思っています。

USB Type B端子

さて、今まではインターフェイス過渡期の話をしてきましたが、ここで閑話休題として「USB type B」端子の話をしようと思います。
この端子、昔はプリンターや外付けHDDに多く使用されており、端子部もかなり特徴的な規格です。
mini USBやmicroUSBが登場するよりも前に登場した端子なので、かなりマニアックかつレガシーな端子になっていると思います。ちなみにこれも対応製品を持っていますが、古い写真データのバックアップ用に使っているHDDとBose Soundlink Revolveに使っているだけなので、使用頻度は低めです。

Dock端子・Lightning端子→USB-C端子

Dock端子とLightning端子についてですが、これに関しては大体、Apple製品に振り回されてきたなという印象です。
私はiPod nano、iPod touchと数世代にわたって、iPodを愛用していて、AndroidスマートフォンXperia Zから移行するまではスマートフォンとポータブル音楽プレイヤーを併用していました。
しかし2台持つよりも1台に集約できたほうがいいのではないかということで、2016年、iPhone 7 Plusに移行しました。
Dock端子に関しては2014年頃まで愛用していたiPod touchの第4世代まで使用しており、譲渡して使わせてもらったiPod touchの第5世代からはLightning端子を使っており、その翌年ごろからはiPod touchの第5世代からiPhone 7へと移行し、その後2回機種変更していますが、Lightning端子に落ち着いています。
ただ、Lightning端子に関しては問題がありまして。

Lightning端子、Apple製品でしか使えない問題

Lightning端子に関する最大の欠点。それはですね・・・。
「Apple製品でしか使えないこと」です。
これに尽きます。Androidスマートフォンやタブレット、WindowsタブレットやノートPCでは使えず、Apple専用です。
しかも、iPadとMacbookは2016年のiPad Proから潔くUSB-Cに移行したにもかかわらず、iPhoneは未だに全機種Lightning端子を採用し続けています。
いやいや、「そこは揃えろや」と思ってしまいます。これを書いているのはMacbookですが、iPhoneだけLightning端子ですから、充電もMagsafeやLightning端子を使わないとできないので、非常にめんどくさい…。
しかもですよ。iPhoneに付属しているケーブルはUSB2.0で、転送速度も遅いので、iPhone側からYoutube用の写真や動画のデータをWindowsに取り込もうとすると速度が遅いという致命的な欠陥もあります。
ただまあ、これに関してはEU(ヨーロッパ連合)が去年の10月に法案を通して、可決しました。

この法案可決により、今年のiPhone 15は従来のLightning端子ではなく、USB-C端子が採用されるものと思われますので、iPhoneに限って言えば、解決するのではないかと思います。
従来のMagic Keyboard・Magic Mouse、AirPodsシリーズについてはどうなるのかはわかりませんが、これらも潔く、今回のUSB-C端子の採用の流れに乗じて、移行してくれることを祈っています。

USB-C端子


最後にUSB-C端子の話をして、今回の記事は終わりにしようと思います。
USB-C端子は、Lightning端子の特徴である「リバーシブル」であるという点を引継ぎ、かつ充電速度もUSB PDと呼ばれる急速充電規格を標準で採用している端子です。
個人的にはこれが一番使っている端子が多く、Nintendo Switch、WF-1000XM4、iPad mini 6で使っています。Ankerのモバイルバッテリーに関してもこれで充電しています。
リバーシブルなので、思い立ったらすぐ使えるというメリットが大きいのと、充電速度が速いというメリットに何よりも救われています。
あと、一応補足ですが、USB PDをサポートしているケーブルは両端がUSB-Cである必要があります。(それ以外だと従来のmicroUSB・Lightning端子と同様の遅い充電速度になってしまいます)

豊富なUSB-Cアクセサリが凄い


しかも、USB-Cに関しては、アダプタや周辺機器がたくさん発売されており、映像出力のアダプタ(USB-C Digital AV Multiportアダプタ等)やSDカードリーダー(uniのSDカードリーダー等)や有線LANアダプタ(Belkin USB-C to Gigabit Ethernetアダプタ等)、USB-C - Magsafe 3対応ケーブルなどバラエティーに富んだ多くのケーブルが発売されており、非常に優秀な端子だなと思います。というか私が今一番推してるのは間違いなく、USB-C端子だと思います。

まとめ

というわけで、いかがだったでしょうか。
様々な端子を紹介してきましたが、こうしてみると端子の変遷や各端子のメリットやデメリットを調べてみると興味深いなと思います。
技術の進歩とともに使い勝手や拡張性が増してくるので、本当に今の時代は、恵まれた時代になったなと思います。
というわけで、今回はここで筆を置かせていただきます。長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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