実は日米の貿易摩擦解消に役立っているプロパンガス

米中貿易摩擦が報道される中、日米間は大丈夫なのかと心配するのが、大人です。(無職なので、「社会人」とか「サラリーマン」とは流石に書きづらい。)
周知のとおり、日本は資源を海外に依存しているので、シェールガス革命により、北米産のシェールガスを冷やしたLNGが、既にじゃんじゃん日本に入ってきているかなと財務省貿易統計をみてみたら、びっくり。
 なんと米国からはほとんどLNGを輸入していないことが判明しました。おいおい1960年台に着手した1兆円プロジェクト、アラスカ産LNGの20年長契はどこいっちゃったの?

2017年実績でLNG輸入額は39,173 億円。輸入相手国は上位からオーストラリア、マレーシア、カタール、インドネシアの順。米国は10位以内にも入っていません。(出典:財務省貿易統計

一方、LPGの方は、近年シェールガス由来のLPGの輸入量が増大していました。(出典:日本LPガス協会HP

2017年度はLPG輸入量の実に半分以上が米国産でした。米国産LPGは、シェールガスの随伴ガス(メタンのついでに出てくるガス)として産出されます。
 ということは、LPGを使えば使うほど日米貿易摩擦には寄与することとなりますし、現在でもかなり寄与しています。だからトランプ大統領は日本には具体的に文句を言ってないのか。武器買えくらいしか言ってません。
 また、都市ガスにも、増熱用にちょっとLPGが使われてますので、都市ガスを使うと若干貿易摩擦解消に寄与します。

一方、エコキュートは、東電や山林や畑でソーラー発電を行い、再エネ賦課金の恩恵を受けるFIT事業者の経営に寄与します。
 火力発電はLNGと石炭がメイン原料ですし、エコキュートが稼働する時間帯は、ベース電力となる水力発電が頑張るだけですので、日米貿易には何の関係もありません。


 さぁ、オール電化を推進し、トランプ大統領を大激怒させようぜ。
なーんてね。

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