電気がないと大変なことになるんですね。

 今から25年前の平成5年頃、世の中はバブルの末期です。私は大学4年で就職活動をしていました。リクルートから送られてくる大量の就職情報誌には、エントリー用のはがきが添付されていて、それを書きまくり50社程に申し込みをしました。

その中に、地元北海道の企業では、定番の北電、北ガスにも申し込みしました。しかし北電、北ガスからは一切音沙汰もなく、返事は頂けませんでした。そう、門前払いされたのでした。

時は流れ、今から6年前に東日本大震災があり、都市ガスの仕事をしていた私も、何故か福島へ派遣されました。普段ガス屋なのに、電気屋の身代わりとなって矢面にも立ち、線量計を貸し出したり、立ち入り制限区域への出入りの管理をしていました。

その時、全国の自治体やら、警察やら消防やら東電の火力の人達も来ていて、文句一つ言わずに黙々と仕事をしていましたよ。

あの震災から6年経ち、今回の地震で苫東厚真で火力発電所が落ちました。それだけなら仕方ない。震度6~7なんだから仕方がない。

しかし、それで終わらなかった。何故か稚内や函館や釧路までぜーんぶ停電しています。北海道全体がぜ~んぶ停電。何なんでしょう。私の実家の北広島市も、未だに復旧していないようです。真冬だったら凍死していますね。夏なので冷蔵庫の中が異臭を放ち始めているとのことです。オール電化の家は、料理すら出来ない。お湯を沸かせないので、お茶すら飲めない。

送配電が死んでるならまだしも、そうではなく発電が足りないというお粗末ぶり。泊原発が停止してから何年経っているんでしょう。ほとんど余力ゼロでやり過ごし、「そのうち泊原発が再稼働するべ」と思いながら、何にもしないでサボってたんでしょうか。
しかも本州との電力連系となる北本連系60万kwは、すぐに使えないし、それだけでは容量としても足りない。甘く見てたのでしょうか。
北電は、近年高い電気を売りつけているので、批判も大きいことでしょう。

こうなっちゃうと、ガス栓に燃焼器ホースで繋いだら使えるガス式の小型発電機は必要だなぁ。
ガスエンジンにしちゃうとNOxやCOが出るから、屋内に置けないか。カセット式じゃなくて、ガスファンヒーターのような感じで使える発電機。排気のCO中毒が心配だから不燃防も付けて。

今は無職だけど、再就職したらメーカーに相談してみよう。枯れた技術の組み合わせで作れそうなんだけどね。

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