新型コロナウイルスの政府の対応とお気持ちを読みつつ、今後を想像する

一都三県で新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除されるそうなので、政府のお気持ちを読みつつ先の見通しを想像。ここに書いてあることが当たっていて欲しいというつもりではなく、こうなると想像して、先読みして動いておかないと困るよねという意味で、自分の思考をまとめます。

・もうみんな限界なのでガス抜き
年度の切り替わり時期で学校や会社でもイベントが多く、桜の時期でもあるので、制約をつけると市民からの不満がぐっと高まる。感染者数や病床使用率などの数字はとりあえず落ちた(今また増加傾向とはいえ)ので、市民のガス抜きを狙っていったん解除するなら今しかない。でないと政権支持率が救えない数字になる。

・ゴールデンウィークまでは緊急事態宣言を出したくない
飲食業界や旅行業界など負担の大きいところにも、少しは収益を戻してもらいたいので、ゴールデンウィークまでは何としても緊急事態宣言を出さずにいきたい。でないと政権支持率が以下略。ただ帰省を控えるようにというお達しは出す。

・ゴールデンウィークまでに新たな感染予防策を打ち出す
無対策で放置すると4月下旬には第4波が来てしまうので、何かしら新たな対策は必要。それは今から考えるらしい。なぜ今から?実際のところ効果的な対策が見当たらないから。ただ第2波の時には目立った対策なしに収まったので、今回も奇跡に期待。

・ゴールデンウィーク後も極力緊急事態宣言を出さない
6月中にはハイリスク者へのワクチン接種がかなり進むはずなので、そこまで持たせればその先の病床のひっ迫度はかなり下がるはず。幸い、梅雨時期で出歩く人も減るし、去年もこの時期は感染者が少なかったので、春を乗り切れば何とかなるはず。

・怖いのは変異株
昨年と違うのは、感染力が高いという変異株の蔓延。昨年より感染者の母数も多いので、相乗効果で一気に感染が広がりやすい。つまり第4波は簡単に、急激にやってくるのは間違いない。市民の感染対策の習熟が、市民の気の緩みでどこまで相殺されるかがポイント。

・想定されるシナリオは2つ
1つは、緩やかに感染者が増えていきつつも、この先は緊急事態宣言が出ないこと。1日の感染者数が3000人未満くらいで6月末まで推移でき、病床使用率が耐えられる数字のままハイリスク者へのワクチン接種が進むことで、若年層の感染者を増やしつつ、一般層へのワクチン接種へ流れ込んで収束を期待する。

もう1つは、年度の切り替わりで歓送迎会やら花見やらで一気に感染拡大。変異株の感染力と相まって、4月中旬には第3波を超える数の感染者数に。このままゴールデンウィークに入るのは危険ながら、政府としてはゴールデンウィーク中は緊急事態宣言を出せず、明けてすぐに緊急事態宣言を発令。もちろんゴールデンウィーク中の感染拡大も影響して、第3波以上の病床不足に陥る。

個人的にはどちらかといえば後者かなと読んでいて、ピークはゴールデンウィーク前の4月中旬。そこまでに対策しなければゴールデンウィーク後の5月中旬にさらに高いピークが来ると思います。数字的には第3波と同じ程度はあり得るし、超えても不思議ではないです。4月中旬までの拡大はもはや既定路線なので(日本はファクターXか何かよくわからない感染縮小がみられることもあるが、神頼みの域)、そこからゴールデンウィークに向けて政府に何ができるか。何もなさそう。GOTO再開みたいにトチ狂わないことを祈る程度。

・海外では?
欧州でもフランスやドイツ、イタリアなどでは変異株の割合の増加に伴って感染者数が増え続けているので、日本でも遅れて同じ傾向が見られる可能性は十分ある。ただし、ドイツはロックダウンかけっぱなし、フランスやイタリアもロックダウンが始まったので、この先どうなるかは見通しにくい。

ただイギリスはワクチン接種の効果が出ているのか、感染拡大を抑え込んでいる模様。今のところは変異株があろうともワクチンの効果の方が勝るという印象は受ける。全然違う理由なのかもしれない。

・ok google
ちなみにGoogleのAI予想では、現時点ではこの先1ヶ月はほぼ増減なしに推移しているが、それはいくらなんでも甘すぎる。政府が何かしら画期的な対策を打ち出せれば可能性はあるものの、それも今日明日の話ではない以上、当面は増加傾向が続くはず。

それではみなさま、よい年度末を。

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