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 本を読まない私が読んだ本


それは

石井恵梨子さん
『東北ライブハウス大作戦-繋ぐ』

である。


本との出会い

2017/9/30

WALK INN STUDIO!で
東北ライブハウス大作戦ドキュメンタリームービーの
上映会があった。

バンドのことも知らないライブハウスも全然行ったことが無かった当時高校2年生の私は
もちろん東北ライブハウス大作戦のことは知らない

だけどその年のWALK INN FES!にフラッと言って
衝撃を受けてバグって
「野間太一を超える」
という謎の目標を掲げていた私は
野間さんに誘われた
この謎の上映会にお母さんと参加した。

2017.9.30東北ライブハウス大作戦ドキュメンタリームービー上映会 @WALK INN STUDIO!



そして私はもちろんお得意のネット検索で
東北ライブハウス大作戦について
調べ、予習してから行こうとした。

が、

東北ライブハウス大作戦?

幡ヶ谷再生大学?

復興?

ちょっとお得意のネット検索でもよくわからなかった。

ので、とりあえず
野間さんに誘われたから行ってみた。

上映前に東北ライブハウス大作戦の説明をする野間さん


映像には3.11東日本大震災の被災地へ行き
現地の方々と話をする映像がひたすら流れていた

おそらくバンドマンや
ライブハウスの店長さん、スタッフの人
被災地に出来たライブハウスでの
ライブを観に行くお客さん

色んな人が出てきた。

そして、


「あなたにとってのライブハウスとは何ですか?」


という問いに対しての

沢山の人の、沢山の考えが映されていた。



ライブハウスに興味をもち始めたこの頃の私には

ストレートな様で考えさせられる様な

ライブハウスのことな様でそれだけじゃ決してない

この映像は

バンドマンも人なんだな。

バンドマンって
ライブハウスって
人が繋がる場所なんだな
繋げていく場所なんだな


わざわざ東北にライブハウスをつくること

そんなことが頭でぐるぐるした。


なんだろう、なんだろう。
ってなんか不思議が沢山で

WALK INN FES!に初めて行って受けた衝撃
と似ていた。
めっちゃ楽しい!めっちゃ面白い!かっこいい!
なのに何故か

なんでだろう、
がついてきて考えさせられる。

その日の戦利品

そして本もあるということで

その日はお母さんに色々買ってもらった。

ダラダラ書いてしまったが、

これが私とこの本との出会い。

 

私は本をほとんど読まない。
けどこの本は何度も読んだ。
旅行中の移動とか
毎回持っていって読んでた。

最初読んだ時
色んな人や色んなバンド、イベントの名前が出てくるけど
何にも知らないから
下に書いてある説明読んで
気になることはネット検索しながら読んでた。

私はライブハウスをつくるのが夢だ。
(建てる方じゃない。笑)


この本にはライブハウスをつくりたい私にとって
タメになることも沢山あった

あと、純粋になんか凄くグッとくる文が
なんとなく刺さる言葉が
ところどころにあった

だからそれらを色分けて蛍光ペン引いたりして
何度も何度も読んだ

あー、
あの時の自分はここにグッときてたな
だけど今だったらこっちに引くなー

とか
1人で自分を振り返る日記の様なものになるまでには
読んだ。笑

本を読まない私でも
ライブハウスをまだ知らない私でも
この本は凄くどんどん読めた。

人の話だったから。

9/16〜公開!安田潤司監督映画「素晴らしき日々も狼狽える」


ほんでよ、何でこれを今書いたかよ


何で今これを書いたかって言うと

明日からついに

映画「素晴らしき日々も狼狽える」

が公開されるんです!

(※何だその映画はっていう人は2個前のnote見て)

この映画制作の話は1年前から始まってて
もう1年半たったか、、、?

一応原案協力という形で
携わらせていただいています。
ただ安田さんとおしゃべりしただけだけど笑

だけどね結構嬉しいことがあって

上で散々話していた
私が何度も読んだ東北ライブハウス大作戦の本が
劇中に何度か登場するんです
(監督ネタバレになったらすみません🙌笑)
本当に私が読んでいた、
蛍光ペンを引いていた本を
使ってくれてるんです

私の日記の様な言葉が
映像が沢山溢れている
映画の中に
その本もあって

その私のバイブルの様な本を書いた石井恵梨子さんが
さっき一年半ぶりのコラムで
この映画のことをあげられていて

なんか本当に何が起こってるんだろうなぁ
何でも起こるんだなぁ人生って

って凄く思わせてもらっています。


で、

明日から映画が公開され

明後日17日は監督舞台挨拶

そして18日は公開記念トークショーがあるんですが

何と私も登壇することになりました。

ほんとに
なんか
よくわからない世界線ですよね、


       最後に


なんかここ1,2年
個人的に精神的に凄く波があって
ちょっと去年年末から2,3ヶ月入院してたんですけど
そこで
また私の様に心の調子が
ちょっと休んどこうの時期の人達と
毎日一緒にいて
色んな年齢のそういう人と会話して
やることないから
お互いの漫画とか貸し借りするんだけど
なんか話してたら
この本は絶対読んだら良いなって思って
東北ライブハウス大作戦の本貸したんです。
ラップスターを目指してる男の子と
学校でいじめられて自殺未遂をした男の子
何で入院してるのかわからないけど
なんか、なんだか熱くて、でも生きにくそうな男性に。
そしたらみんな1日で読んで
すごいっす。これすごいっす。って。

なんか元気もらってて。

ライブハウス、いってみたいな。って。

なんかそれをみて
ライブハウスってなくちゃいけないんだな
って
思った。
絶対なんてないけど絶対に
この子達にはライブハウスみたいな
場所にいったら
なんか、もしかしたらなんか
1日でも多く生き延びられるのかも知れない
ライブハウスがずっと動いていて
バンドがずっと動いていて
"いつでも来ていいよ"って
扉開いておけば
ただそこにその子達が来れる場所さえあればいいし
そんな場所をつくって
守っていたいって思った


そして私がそういう場所に出会えたのは
WALK INN FES!

東北ライブハウス大作戦

ずっと動き続けていて

いつでも自分がいこうと思えば勝手にいれる
そういう場所を作ってくれているから。
きっかけを落としてくれているから。だなって


素晴らしき日々も狼狽える


この映画も
誰かの何かのきっかけになったらいいな。



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