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●音楽に国境は無い●

音声はこちら💁#9

同僚に、
「実はnote書き始めたんですよ。」
とカミングアウトしたら、
「あ、読んだよ!」


「スキしてや!!!!」

とお伝えしたところ、ケラケラと笑いながら
「カレーハウス書いてや笑」
と言われまして。
確かにカレーハウスのCMも思い入れの深い一本です。

開局して半年くらいですかね。
ネパール人が店長を務めるインドカレー屋さん
カレーハウスにCMやりませんか?と電話をかけましたところ。私の使う日本語が常用言葉じゃなかったんですよね。

「イングリッシュできない!?」
と言われ、OK!!

「ウィーアー あー レィディオステイション。あー ドゥーユートライ レィディオ コマーシャル?」

「はい」

「あー、アイワナ テル ユー ザット あー。あー。コマーシャル あー レィディオコマーシャル」

「はい」

返事日本語なんかい!

英語で話してくれ、と言われ、
「私共はラジオ局を運営しております。ラジオCMにご興味ありましたら、ラジオCMについてご説明させていただきたい」

「We operate a radio station. If you are interested in radio commercials, I would like to explain about radio commercials.」©️Google翻訳

と英語でスラスラっと伝えられたらなんと格好良かったことでしょう。
出たのは出川イングリッシュ。(©️世界の果てまでイッテQ)必死で咄嗟の英語をボコポコ出しましたが。

返事日本語なんかい!

そんな事を思いましたが。
「ワカリマシタ、イツクル!?」
と言って頂きまして、ありがたくお約束の日時を決めて、後日伺いました。


カレーハウスさんは国道13号線沿いにあるインドカレー屋さんで、エスニック料理好きには無くなっていただいては困っちゃうお店です。
私もエスニック料理大好きで、なお満足出来る味なので、以前からちょくちょく通っていました。
店内での接客は上手な日本語でわかりやすく伝えてくれます。ぶっきらぼうですが、誠実さが伝わるので、その接客スタイルは大好きでした。

店主のゴッタムさんはネパール人、奥様と日本に来て働いています。
そのゴッタムさんにCMについて説明する際、私の出川イングリッシュが炸裂します。
ただ、さすが母国を離れ外国で働いていらっしゃるゴッタムさん。英語は堪能です。ただ…

なんて言ってるかわからん

では具合悪いので中学校の時の鬼教師を思い出しながら脳内翻訳を駆使します。

「スリーマンス えー だと、ワン マンス えー イレブン!サウザンドイエン!」

無理だ!そのあとは筆談です。

なんとかご納得いただいて、CM案件になりました。ありがたい限りでした。

てことはさ。
もし軽妙な日本語のCMを作っても、ゴッタムさんには楽しんでもらえないのか。
それって寂しいよな。
ただでさえ日本語たくさん覚えて頑張ってるのに。
ラジオ局が難しい日本語のCM作って、なんなのこれ。ってなっちゃうのって独りよがりだよな。

軽妙な掛け合いのCMだったり言葉の意味を勘違いさせたりする内容はダメだ。

じゃあ。言葉じゃない。音楽だ。

接客中に使っている日本語➕音楽

ならゴッタムさんも楽しんでくれるんじゃないか。むしろ、ゴッタムさんにも楽しんでもらうために私が思いつくのは音楽だけでした。

ナン は割りかし使いやすい。

「ナンだよ」🟰「なんだよ!」
お、喧嘩腰だ。
なら

喧嘩腰に思わせてただ、アピールしてるだけ

にすると注意は引くよな。と。昔とった杵柄、リズムにサービス、商品を載せていきました。
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カレーハウス 20秒CM「ナンだよ」編

女性 ナンなの!?
男性 ナンだよ!
女性 ナンなの!?
男性 ナンだよ!
女性 ランチは?
男性 600円からですよ!
女性 チーズナンも
男性 あるよ✨
女性 ランチだけ?
男性 ディナーもあるよ✨
女性 最高なんげっと
2人  ナーーーン!!!

Na なんでもテイクアウトできるよ!
    インドレストラン & バー
   13号線沿い カレーハウス!
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実はこれは完成形で、当初殴り書きでコピーを作り、日曜日にスタジオにいたパーソナリティの武藤法子さんと海鉾のみっちゃんと3人でCMを作りました。
やっつけ仕事ではないです。
コピー書けましたよ!と日本語の文字を見せるよりも音楽的に伝えたいと思いまして。
出来上がった音源を持ってカレーハウスに駆け込んでゴッタムさんに聴いていただきました。
ついでにカレー食べました。美味しかったです。

ゴッタムさんも、なるほどとなったようで、
ランチ600円から を入れてくれ。と言っていただいて、上記の最終形のコピーが完成しました。

CM音声を編集する中で、セリフが繰り返しになる部分があるので、DJのスクラッチ感が欲しいと思いました。
BGMを選び、文明の利器アイホンにBGMを移し、取り出しましたるターンテーブルアプリ(有料)で実際にスクラッチをした音源を作って使用しました。

これ。個人的に世の中に溢れる偽スクラッチ音がすごい苦手でして。
その音源でそのスクラッチ音は出ないでしょ。という偽スクラッチ音が濫用されてるのが嫌。
なのでこだわります。
私もスクラッチは得意ではないので、何度もスクラッチを録音してBGMの速さではなく、求める雰囲気に合うスクラッチを求めました。
そして、インド感を出すために途中で謎に分裂するキャラ。(偏見ですよね。すいません)
わけわかんないけど最高だ!と、とにかく推すナーーーン!!!


放送開始後、リスナーさんから大好きなCMだという声を多数頂きまして、私も大変嬉しくなりました。
これはお伝えせねば!とカレーハウスに行き、リスナーさんがカレーハウスさんのCM大好きだって言ってましたよ!と店主のゴッタムさんに伝えましたところ。

「はい」

その後、ちゃんと気に入っていただけたようで、コロナ禍で一度は放送を止めたものの、落ち着いた2023年には再度放送させていただきました。
ゴッタムさんにLINEでCM音源を送り、奥様と再生して喜んでいる姿は忘れる事ができません。
音楽に国境はないな。と改めて感じました。

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