ソーシャルワーカーとして自己研鑽するための方法論について

社会福祉士、精神保健福祉士、ケアマネージャー等の資格を取得後、多くの方は、自身のキャリアアップやスキルを磨くために色々な方法を試され、自己研鑽に励まれていると思います。

プロフェッショナルとして研鑽し、成長するための方法論について、私個人の経験(7年間)を振り返り、「ソーシャルワーカーとして自己研鑽するための方法論について」と題してまとめました。

用意された研修を受講する以外にも、専門職としてのトレーニング方法は存在します。新人さんから中堅に足を踏み入れた方で、「自己研鑽の型」がまだ見つからない、模索中。という方に向けて、少しでも参考になればと思い書きました。よろしければお読みください。
(なお、本コンテンツの収益は、私が代表理事をつとめるNPO法人Social Change Agencyの活動費に充てさせていただきます)

(*本コンテンツは、15000文字、1-9章で構成されています。)


1.研修に出て、知識や技術を身につける。

ソーシャルワーカーの業界では、多くの研修が開催されています。職場の研修や、職能団体の研修、大学主催の研修、そして自主勉強会など、主催者は様々ですが、今はインターネット上で情報発信を行うところも増えましたので、研修情報も取得がしやすくなりました。研修形式も、座学形式、ワークショップ等のアウトプット重視のもの、ロールプレイを取り入れたものなど、多様なものがあります。職能団体が開催する研修は、勉強の意味でも、そして同業者の仲間と出会う意味でも活用できる場だと思いますので、各職能団体のホームページ等で研修情報をチェックし、受講されることをお薦めします。

また、研修に参加することで、知識や技術の習得だけではなく、同業者の知り合いや価値観を共有することができる仲間に出会うこともできます。研修以外にも、テーマ別の講演会やシンポジウムなど、自分自身の問題意識に即したものには積極的に参加するといいと思います。長く付き合っていける仲間の存在は、ソーシャルワーカーとして働き続けていく上で自分を助けてくれます。

私は、規模の大きい数日間に渡る研修については、入職1年目に職能団体主催の新人研修、初任者研修に参加しました。そのときに知り合った人たちとは今でも交流があります。全国に同業者の仲間がいると思うと心強く思えて、それだけで頑張ろうと思えることもありました。仲間を見つけにいくという目的も、研修受講に加えてもいいと私は思っています。

新人時代を過ぎた以降の研修受講において大切なポイントは、「自分に必要な知識や技術」を知り、その上で、研修受講を検討するということです。都度、所属している組織の特質上、求められる知識がありますし、それに加え、制度や法改正等の知識も大切です。インターネットの普及により、知識のみを求めるのであればわざわざ座学で研修を受けなくても情報を得ることは容易になりましたので、「自分に必要な知識や技術」と「時間」を勘案し、受講を検討することをお薦めします。

ソーシャルワーカーとして学ぶ上で、全てにおいて、「自分に不足している分野・領域、知識や技術」に自覚的であることが大切だと私は考えます。そうすることで、研修受講の選択に根拠が生まれます。

「とりあえず勉強したい」というモチベーションを否定する訳ではありませんが、ただ漫然と目的意識もあまりないまま受講する研修は、気づきの少ないものになってしまいます。「自分に不足している分野・領域の知識や技術」を知るには、後にお伝えします「スーパーバイズ」や上司からの指導を活用することもその一助になります。

自分が有している知識・技術等のマップをつくることもおススメです。

「過去に受講した研修の履歴をまとめる」、「自分の本棚をみてどんな領域のどんな種類の本があるかを知る」、「自分が書いたものを見返し、自分がその知識や技術や価値倫理について、しっかりとした根拠を有しているかを知る」それが大変であれば、本棚にある本の系統を知っておくことだけでも、自分の知識や技術の偏りを知ることができます。

これは、自分のソーシャルワーカーとしての持ち物について「自覚的」であるかどうかということにも通じます。

自分がどういったソーシャルワーカーとしての武器と防具を身にまとっているかを知った上で、研修受講をすることができると、自分の強みをより強めたり、自分に足りない部分を補ったり、という視点で研修から学びを得ることができるようになります。この考え方は、本を読んで学ぶ上でも同様に活用することができます。このことは、ソーシャルワーカーとして学び続けていく上で、とても大切なことです。

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ソーシャルワーカーとして自己研鑽するための方法論について

Hokuto Yokoyama

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Hokuto Yokoyama

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