「伝える」は加速する
もしも、一人でクルマを開発することができる人がいたら、、
バッテリーの性能を熟知し、衝突した場合の力の逃がし方も計算できる
ましてやデザインまでできてしまう、、
そんな人間がいたら、一人で開発したほうが、コンセプトの一貫したすばらしいクルマを作ることができると思う
でも、クルマというのは部品は3万点以上、必要とする素材も多岐にわたり、法律や特許が絡む非常に複雑なもので
そんな神のようなことができる人間はいない。
だから、チームを組んで開発する
そうなれば、一人ひとりがそれぞれの分野で学んできた専門家である
考え方も違えば、感性も違う。
クルマを絵に例えるなら、人によって筆の使い方が異なり、一貫性に乏しい作品になるだろう
それじゃあ、だめだ。
そんなときに大切なのが、「共有する」「伝える」ということだと思う
デザインやコンセプトで、どんな雰囲気のクルマにしたいのか、
こんな法規があるから、対応しなくちゃいけないだとか、、
様々な技術も、経験者が若手に伝え続けなければ、その会社の技術は一代で終わってしまうし、カイゼンもされないまま消えて行ってしまう
何も知らない若手は、仕事をするうちに引退した先輩と同じような事を経験し、同じようなことを身に着けて去っていくだろう
これでは、一代で大成するような天才が現れない限り、ほぼ同じことを繰り返しているだけになってしまう。
人間の最大の武器「ことば」これをちゃんと使って伝え、受け継いでいかなければならない
逆に、この「ことば」があったから、仲間と意思を共有することができ、一人で100年かかる仕事も、100人で協力することで1年で終わらせることができるようになった
今はIT技術も大きく進化し、その「共有」の方法も、内容もたくさんある
距離なんて関係なく、もっと多くの人と情報を共有できるようになった
ことばだけでなく、画像や音も「共有」できる
これで、脳内のイメージにより近いものを伝えることができる、それももっと遠くに、多くの人に
これから、この「共有」をもっと加速し、それが技術の発達を呼ぶ
もしかすると、喋らなくてもテレパシーのようにコミュニケーションが取れる世界になるかもしれない
もし、社内や学校で受け継ぐべきノウハウや気持ちがあるなら、しっかりとデータとして残したり、話したりすることで伝えていかなけらばならないと思う
結論としてはシンプルでわかりきったことですが、新年度の始まったこの時期とても大切なことなんじゃないかな、、と思います
ぼく自身、委員会の引継ぎがあるので、前年ぼくの立場にいた先輩にいろいろ聞いてみたいと思っています
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