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VRダンジョンゲーム「くれゴブ」がとても面白かった

Twitterで目にして即刻Meta QuestのApp Labsで買った。正式なタイトルは「くれりっくさんはすぐゴブリンにさらわれる」。海外名は「Cleric and Goblins」。

和製のVRゲームでランダム生成のダンジョンでQuest1対応というめちゃくちゃ自分に都合のいい望んでた形。

なんせ和製VR剣戟アクションのソードオブガルガンチュアでアップデート予定だったランダム生成ダンジョンのオーパーツラビリンスは開発中止になり、その続編にあたるアルタイルブレイカーやクラファンでちょっと課金したルインズメイガスはQuest1に対応せず、VRで冒険してぇ欲がなかなか満たせずにいた。なので買うしかなかった。

オープニングで車に轢かれる音が聞こえてきて異世界転生モノであることと転生後にヒロインに助けられることが示唆され、あとはひたすらゴブリンの溢れるダンジョンの奥に捕まってるヒロインの「くれりっくさん」を助けて脱出するというシンプルな内容。ダンジョンはランダム生成でちょくちょく武器や回復薬が落ちてる。もしくは倒した相手の武器をもらう。最大の特徴は物理演算が採用されていて普通に刃物で切ったり突いたりしても敵はなかなか死なないどころか、相手に刺さって手からすっぽ抜ける点。ここに慣れるまでが大変だったが慣れると気持ちいいバトルが味わえる。

Lv5のダンジョンまで遊んで一通り遊んだ感あるのでまとめる。https://youtu.be/dE0A82viOpA


攻略情報探しが楽しい

最初はLv1のダンジョンすらなかなかクリアできず、5,6回目の挑戦で運良く1回しかゴブリンと会わないという幸運に恵まれようやくヒロインを助け出せた。

その後も何度も挑んだり開発者(なんと個人)の方のツイートやハッシュタグを見たりしてるうちに戦い方が解ってきた。初期装備の薬も最初は瓶を落として割ることで使っていたが持った手のA/Yボタンで蓋を外して飲むこともできると知った。

武器は初期装備のナイフ以外に片手剣、両手剣、槍、鈍器、両手槌の6種で基本デザインが派手なほど性能が高い。両手武器は片手でも振るえるが動きが安定しない。だがうまく当てれば普通に両断も撲殺も可能。刃物は武器を持ってる手のA/Yボタンで武器を持ち直せる。両手剣や槍では持ち方がズレることがあるのもこれで持ち直せる。

また素手でも殴れダメージはほぼないようだが、相手をひるませてダウンさせることは可能。ダウン中は物理演算で暴れまわるものの、比較的無防備になる背中から突き刺したり切断したり打撃でダメージを稼ぎやすい。が、数秒後に起き上がる際にダメージを食らうので深追いは危険。

刃物は刃を立てて斬ったり刺したりしないと刺さらず、さらに刺さった後は刺さった方向に対して引くか押すか以外は武器が動かせず、それ以外の方向に腕や敵が大きく動くと手からすっぽ抜ける。初期はそのルールが理解できずに主人公の握力もうちょっと頑張れと思う。

鈍器は敵に刺さらないため安定してダメージが与えられるし兜や盾などの敵の防具に対しても有効なので慣れ始めたころはクッソ強えーとなる。特に強力な両手槌なら数発で殴り殺せる。

だがLvが上がりダンジョンが広く多くの敵と戦うようになると打撃だけでは時間がかかり過ぎるように。そうなると刃物で急所を貫いたり剣や槍で胴体や頭、首を両断したりして即死させる必要が出てくる。これでサクサク敵を倒して進めるようになると非常に気持ちいい。

あとチート臭いが敵に剣や槍で斬りつけた時にA/Yボタンで武器を持ち直すとほぼ確実に両断できる。なお、ナイフは基本、刺突武器なので切断はできない。武器を弄んで斬りつけるの、まんまテイルズオブヴェスペリアのユーリの円閃牙だが、こっちは多段ヒットする攻撃でなく1ヒット即死攻撃。

異世界転生したものの特殊な能力はまったくない主人公が唯一持ってる能力らしい武器を回すだけの地味なスキルだったのでパーティー追放された(されてない)がチート無双できるのがラノベっぽい。ただし防具持ち相手にはけっこう苦戦するのと両手武器でやると物理演算ですっ飛んでいきやすい。

帰り道については助け出したくれりっくさんが何度でも全回復魔法をかけてくれる一方、倒した敵が無限湧きしてくる。さらに湧いてきた一部の敵は発見した状態で湧いてくるのでまっすぐこっちに向かってくる。狭い道で後ろを取られたり囲まれたりする場合もある。

くれりっくさんが死ぬことはないが足が遅めでよく転ぶ。断崖がある場所では敵を転ばせたり頭を掴んで投げれば落として即死させられるが、くれりっくさんもたまに転んで落ちる。その場合は救出地点にリスポーンするようなので再び最奥まで行く必要がある。

アップデートも早い

1/18にリリースされて現時点で早v1.4。トレーニングモードが追加されたりYouTube実況用の機能が追加されたり道標になるコインを取り出せるようになったり。個人開発とは思えないくらいの開発スピード。

ダンジョンのLv(★)は無限に増えるようだが、Lv5までクリアしたところLv3以降はダンジョンが広くなる以外、ギミックや部屋の種類も増えた様子がないので、今後のアップデートも楽しみにしたい。

なんせ最初に記述した通り貴重な和製VRのひとつだし、すでに990円分は余裕で楽しんだので続編とか追加DLCでもありがたい。noteとかYouTubeのような比較的気軽に投げ銭できる先もないけど頑張ってほしい。

商業VRゲームと比べても遜色ない

これまで遊んだVRゲームだと、7年前に東京で遊んだソード&プリンセスやサークルオブセイバーズもヒロインと戦うシチュエーションがとても燃えた。残念ながらどちらも製品として奮わなかったのだがいい思い出。

ソードオブガルガンチュアも剣を振って戦える面白さはあったが、ヒロインを助けるみたいなストーリー・シチュエーションはなく無言で真っ直ぐこちらを殺しに来る相手とひたすら戦い続けるので、メンタルがけっこうキツかった。続編のアルタイルブレイカーもそうだが、マルチプレイがメインのためかストーリーとかは薄めの印象。

オノゴロ物語は個人的に独特な世界観や演出、ヒロインと協力して進める程よいアクションパズルがすごく良かった。音楽も含めデザイン面の良さは商業製品って感じ。クリアするとヒロインの服装変えれるコスチューム要素はくれゴブにも欲しい。

最後にアプデ妄想を吐き出しとく

ソードオブガルガンチュアを遊んだ時もだが、シンプルにVRで剣を振るって戦うの、めちゃくちゃ楽しい。これが普通のFPS的なゲームだったらこうはいかない、VRならではの臨場感。キャンプでカップ麺を食うとそれだけでうまく感じる「外ごはん効果」のようなもの。

そしてシンプル故に炊きたての白米くらい無限の可能性を感じる。今後、どんな風に拡張されていくのか、考えるだけでもワクワクしてくる。単純に武器や敵の種類が増えてもいいけど、シチュエーションが増えるようなアップデートがあると嬉しい。v1.4でコインを投げれるようになったので帰りの道標にするシチュも楽しめるようになった。

薬系のアイテムは今のところ全回復する赤い薬しかないけど、最大HPを超えて回復できる薬とか、切断力や打撃力のあがる筋力アップの薬とかいろいろできそう。薬の蓋を取るのがちょっと手榴弾みたいなので爆発する薬もありか。物理演算で派手に吹っ飛んで欲しい。敵の数が多いときに中距離戦できると助かるシチュもありそう。武器投げもほぼ実践で使えないけど使えるシチュあればな。もしくは単に銃とか追加されないかな。弾数制限があるけど防具の上からでも急所を撃てば即死できるとか銃声で周囲の敵が寄ってくるとかグリップアタックで素手よりは強く殴れるとか。

あとは広めの部屋でボス戦とかあったらな。ヒロイン助けてダンジョンから脱出したと思ったら扉が開いた先でボス戦に入るとか。今のところ回復しかできないヒロインがバフかけてくれてボスに攻撃が通るようになるとか、ボスの強力な攻撃を防御魔法の後ろに隠れて防いでもらうとか、強力な攻撃魔法が発動するまで無限湧きする雑魚から護衛するとか共闘シチュを味わえたらな。でもボスのトドメはプレイヤーの手で普通のゴブリンみたいに両断や刺殺したい。飛んでるボスにヒロインに強化された武器を数回投げつけて落としてトドメに斬りつけるとか。

今のところハイスコア以外にダンジョンから持ち帰れる要素が一切ないので何かしら累積できる要素が欲しい。ダンジョンLvは無限に上げれるようだが広くなる以外ギミックが増えないので繰り返し遊ぶ要素としては弱め。レベルアップみたいな成長要素と言わずとも単純にトータルプレイ時間とかプレイ回数とか記録だけでもされたらな。ギミックは使いこなしたらプレイヤー有利になるものも欲しいかも。壁に全体マップが貼ってあるとかワープ装置とか。複数の敵に発見される警報装置とか明かりが一時消えるとかヒロインが行方不明になるようなエグいトラップも…欲しいような怖いような。

ダンジョン探索ゲームとしてはデザインも洞窟と遺跡以外も増えたらな。高度な文明感のあるダンジョンとか、氷窟、溶岩窟、果ては名状し難いうごめく迷宮とか。そういえばダンジョンや小物のクオリティが高いのも地味にこのVRゲームとして良い点だった。サイズ感も良い感じ。

物理演算とプレイヤースキル依存の高いゲーム性が売りの面があるのであまりここで吐いたような妄想は実現しないかもしれないが、アプデでなくとも続編とかあったらな。


先日、PSVR2の予約が当選してたので急いでPS5も物理店舗で買ってきた。なのでQuest1も新作出ないしアップデート対象外にもなったので売るかな―と思っていたが、ここに来てここまで楽しめる作品が出てくれるとは至極僥倖だった。

まだまだアプデする予定のようなので期待してるし、もう少しQuest1のお世話になりそう。


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