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死んだ自然?

観葉植物を室内で育てたいけど、お世話が大変だから、と諦める方も多いと思います。
私もたくさんの植物を天国に見送りました。(合掌)
そのたびに後悔し、自分の至らなさを感じてきました。

少し前 植物標本(ハーバリウム)を作る花材にタンポポの綿毛を選んで、必要以上に採集しました。(ごめんね。)

でも、いざ作ると「想像した感じじゃないな」と、思い、瓶に閉じ込めるよりそのまま飾るほうが良いかも?と、カードクリップにさしてみました。
葉っぱはスケルトンの枯葉。うん。ちょっと絵になるな。

背景はモランディの静物画。
ジョルジョ・モランディ(1890-1964)はイタリアの画家です。
時代としてはシュルレアリスムや形而上絵画が興ったころで、アヴァンギャルドがもてはやされてたと思うのですが。

静物画は、
日本語では「静物」
英語やドイツ語では「静止した生」
でも イタリア語では「死んだ自然」
なのだそうです。

モランディは同時代の画家とも もちろん交流があったと思いますが、イタリア古典絵画も好きだったようです。
モランディの瓶や壺が並べられてる、揺らめきのある不思議な表現は、古典的な宗教画にありがちな、同じ顔の人が並んでる、あまり奥行きが感じられない絵と共通する何か、があると感じます。

ともあれ、「死んだ自然」の組み合わせでも、なぜか温かみが感じられて、ベッドサイドのお気に入りの空間になりました。

生きている植物はハードルが高いな、と思ったら、違う方法で傍に置くことはできますよ。

ちなみに モランディの花の絵は、造花を描いてるそうです。
(以前 絵画教室の先生に造花を描くなと注意されてるマダムがいました)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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