サンリオピューロランドの人づくり

仕事は「やりたいこと」「やらなければならないこと」「できること」のバランスで出来ていると前に何かの研修で習いましたが、この本の著者こそその全てのバランスが見事に取れている方だなあ…と思いました。

この本は、サンリオのキャラクターやサンリオピューロランドが好きな女性のための本ではありません。

いや、もちろん上記の方々が読んでも楽しめる本ではあるのですがその枠にとどまらない素敵なビジネス書であり、一人の女性の壮大なドキュメンタリーでもあり…
日々の仕事のあり方、会社での振る舞い方、人とのコミュニケーションの取り方から、人生の歩み方という大きなテーマまで考えさせられる読みごたえたっぷりな1冊でした。

私にとって「サンリオ」は昔から憧れの会社でした。(小学生の頃の夢はサンリオのキャラクターを作る人になることで、大学のときは熱を出しながら入社試験も受けた思い出の会社)

でも社会人になってからあらためて興味持ったのは、「セブンルール」でサンリオエンターテイメント社長の小巻亜矢さんが取り上げられているのを見たのがきっかけで。幼稚園の頃に行って以来行ってなかったピューロランドがV字回復した、というのを見てとっても興味が沸いて。

そんなとき偶然応援してるジャニーズJr.がロケに行っていたことをきっかけに、ロケ地巡りも楽しみつつ20年以上ぶりにピューロランドに行くことに。(結局ジャニーズかよというツッコミが聞こえてきそうですが…笑)

そこでアラサー女子が純粋に楽しい時間を過ごす訳なのですが、その裏側にこんなにいろいろな想いや工夫や人々の人生があったなんて…!

小巻さんが取り組まれた組織の風土改革は、会社の本部単位だけど、風土委員やらせてもらってる自分も学ぶべきことがたくさんあったし、
結婚して、退職して、離婚して、お子さまを失って、再就職して、社長になって、50代で大学院に行って…という女性のキャリアとしてここまで盛りだくさんなケースがあるのかととても刺激を受けたし、
男性女性関係なく、組織で働くすべての人におすすめしたい1冊だなと思いました…!

コミュニケーション活性化のための朝礼を始めたとか、従業員向けのトイレをとにかくかわいくしたとか、部署や年齢にかかわらずスタッフ同士が対話する「対話フェス」の企画とか、SDGsを意識した活動とか…おもしろい取り組み満載でした。

思いきって買ってみてよかった、大満足の1冊。

#本 #ビジネス書 #サンリオ #仕事 #女性のキャリア

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