見出し画像

Kenjiの詩的な言葉遊び 12

 この街は忙しい。
 生きる為に忙しいのか。
 忙しく生きているだけなのか。
 そんな事も分からないまま生きている。

 夜になっても眠らない。
 眠たいはずなのに、眠らない。
 夜の静寂が好きだって言いながら。
 皆んな、眠りたくないようだ。

 朝になれば、規則的に動き出す。
 時間は平等に過ぎ、消えて無くなる。
 だから、無駄にはできない。
 だから、忙しくしなければいけない。

 時々、この街から人がいなくなる。
 でも、誰も気付かない。
 忙しくて、そんな余裕はない。
 そして、同じ時間にあの塔は光を放つ。
 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?